【世界の葬式事情】知っておきたい国ごとの文化、習慣、マナーの違い

「世界の葬送儀礼にはどんな特徴があるの?」
そんな疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
世界の葬儀文化は、その国の宗教や伝統に基づいて、それぞれ独自の特徴を持っています。
欧米のキリスト教圏では「故人の旅立ちを祝福する」という考えのもと、明るい雰囲気で執り行われることが多く、アジアでは仏教やヒンドゥー教の影響を受けた荘厳な儀式が特徴的です。
この記事では、9つの国と地域における葬送儀礼の特徴や流れ、マナー について解説していきます。
海外の葬儀に参列する予定の方や、世界の葬送文化に興味をお持ちの方は、ぜひ最後までお読みください。
アメリカの実践的な葬儀スタイル
アメリカの葬儀は、主に キリスト教式 で執り行われ、「故人の新たな旅立ちを祝福する儀式」 として位置づけられています。
新聞やインターネットの死亡広告で訃報を受け取った後、通夜にあたる「ビューイング」で最後の対面を行い、翌日は「ミサ」で祈りを捧げます。
その後の埋葬は警察の先導で厳かに進められます。伝統的には土葬が一般的でしたが、近年は火葬も増加傾向にあります。
葬儀後の会食では故人との思い出を語り合う明るい雰囲気が特徴的で、服装も黒一色にこだわらず、落ち着いた色合いのものが好まれます。
アメリカの葬送儀礼について、さらに詳しい情報は以下の記事よりご覧いただけます。
イギリスの伝統と変化する葬式文化
イギリスの葬儀は、伝統的なキリスト教式を基盤としながら、現代のニーズに応じて変化を続けています。
通常、死後1〜2週間後に教会やチャペルで執り行われ、聖職者の説教、賛美歌の斉唱、遺族の挨拶、哀悼の辞という流れで進められます。
遺族の挨拶では故人との楽しい思い出を共有する明るい場面が特徴的です。伝統的な土葬から、現在では土地や費用の問題から約70%が火葬を選択します。
服装は黒が基本ですが、故人の好きな色の着用を求められることもあり、香典の代わりに花やカード、近年ではチャリティへの寄付を求められることも増えています。
イギリスの葬送儀礼の詳細については、以下の記事で解説しています。
オーストラリアにおける多文化共生の葬儀
オーストラリアの葬儀は、多民族国家を反映して、故人の宗教や出身国の文化に応じて多様な形式で執り行われます。
もっとも一般的なキリスト教式では、「旅立ちの儀式」として捉えられ、故人との思い出を温かく共有する雰囲気が特徴です。
参列者の服装は比較的自由で、時には故人の好きな色の着用を求められることもあります。
香典の習慣はなく、代わりにメッセージカード(シンパシーカード)やお花を贈るのが一般的ですが、宗派によってはお花を重要視しない場合もあり、文化的背景への配慮が必要です。近年は慈善団体への寄付を希望するケースも増えています。
オーストラリアの葬送文化について、より詳しい情報はこちらでご覧いただけます。
韓国の葬式の特徴と流れ
韓国の葬儀は通常3日間にわたって執り行われ、独自の伝統と儀式が守られています。
1日目:訃報連絡と準備
2日目:通夜にあたる儀式
3日目:告別式と出棺
特徴的なのは、親族が24時間体制で弔問客を迎え、遺族の慰労の場としても機能している点 です。
参列者は靴を脱いで焼香所に入り、遺影に向かって2回のクンジョル(お辞儀)を行います。この際、喪主との握手は会えて嬉しいという意味が込められているため、マナー違反とされます。
服装については、遺族は3日間同じ喪服を着用し続けることが慣習となっています。
また近年では伝統的な土葬から、都市化に伴い火葬後に納骨堂へ収める形式も増加しているなど、現代的な変化も見られます。
韓国の葬送儀礼についてより詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
中国の葬式事情
中国の葬儀は、日本の厳かな雰囲気とは対照的に、ドラや爆竹を鳴らすなど、お祭りのように賑やかで盛大 です。これは 参列者が多いほど故人への尊敬と感謝の気持ちを表せるという考え に基づいています。
また、故人がより良い暮らしができるようにと願いを込めて供養を行うという独特の死生観を持ちます。
通常3日以内に殯儀館での告別式、火葬、埋葬が行われ、服装は遺族が喪の色である白を着用します。
香典は奇数の金額を白い封筒に青インクで書くなど、独自の文化的特徴が見られます。
中国の葬送文化についてさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
台湾における伝統的な葬儀
台湾の葬儀は、死亡から告別式まで3週間から1ヶ月と長期 にわたり、この間遺族は毎日のように読経を行います。
告別式では黒いマントを着用した遺族が整列し、黄衣の僧侶による厳格な儀式が執り行われる一方、会場外では屋台が設けられ、参列者が飲食を共にする賑やかな一面も見られます。
かつては「泣き女」を雇う習慣もありましたが、都市部では減少傾向です。
香典は「白包」と呼ばれる白い封筒に奇数の金額を包み、最後は「収骨」の儀式を経て、遺骨を納骨堂などに安置します。
台湾の伝統的な葬送儀礼についてより詳しく知りたい方は、こちらの記事を参照ください。
香港の現代的な葬送儀礼
香港の葬儀は、現代的な都市環境を反映した独自の特徴 を持っています。
死亡確認証の取得後、葬儀場の予約待ちで実施までに1ヶ月ほどかかることもあり、その間遺体は殯儀館の霊安室で冷凍保管されます。
葬儀場では仏教、道教、キリスト教、無宗教など、様々な形式の葬儀が同じ施設内で執り行われ、土地不足から火葬が一般的です。
参列者の服装は普段着での参列が一般的で、むしろ黒い喪服が目立つほどですが、喪主側は宗教に応じた特定の服装が求められるなど、伝統と現代性が共存しています。
香港の葬送文化について、より詳しい情報はこちらでご覧いただけます。
タイの仏教色豊かな葬式
タイの葬儀は、仏教国ならではの独特な特徴 を持ち、寺院で1日から7日間かけて執り行われます。
僧侶による1日3回の読経が行われる一方で、カラオケやダンスなどの祝祭的な要素も含まれ、読経の合間には軽食や飲み物が振る舞われる賑やかなものです。
参列者は祭壇で3度の合掌を行い、太い線香を供えて別れを告げます。最終日の火葬式では、親族が棺を担いで火葬施設を3周し、遺骨は納骨堂や仏塔に保管されますが、一部は川や海に流されます。
香典は200~1000バーツを白い封筒に入れて贈ります。
タイの仏教文化と葬送儀礼について、より詳しい解説はこちらをご覧ください。
インドのヒンドゥー教と葬送文化
インドの葬儀は、人口の80%を占めるヒンドゥー教の伝統に深く根ざしており 、暑い気候のため死後1~2日以内という短期間で火葬が執り行われます。
葬儀は自宅で僧侶がマントラを唱える簡素な儀式の後、遺体は河川沿いの火葬場へ運ばれます。火葬後の遺灰は主にガンジス川に流され、その後10~20日間の祖霊祭で遺族は喪に服します。
特徴的な習慣として、長男の丸刈りや、子供・未婚女性・事故死者の水葬があります。
服装は白い衣装が基本で、香典は地域により異なりますが、少額を封筒に入れるのが一般的です。
インドの伝統的な葬送儀礼について、さらに詳しい情報はこちらでご覧ください。
まとめ
本記事では、アメリカやイギリスなどの欧米圏、中国や韓国などのアジア圏、そしてインドやタイなど、9つの国と地域における葬儀の特徴と流れについて解説してきました。
各国・地域の宗教観や死生観、そして現代社会における変化など、それぞれの特色ある葬送文化について紹介しました。
国際化が進む現代において、世界の葬儀文化への理解を深めたい方や、実際に参列を予定されている方の参考になれば幸いです。
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