【タイの葬式】 通夜から最終日までの流れ、服装に注意!

タイの知り合いが亡くなって、はじめてお葬式に参列することになった時、どのような準備をしたらいいか迷いますよね。
タイのお葬式は、同じ仏教徒でも日本とは異なることがたくさんあります。
そこでこの記事では、タイのお葬式の流れから参列するときのマナーまで詳しく解説しています。
タイのお葬式の情報が少なくて困っている方は、ぜひ参考にしてください。
タイのお葬式の流れ
タイのお葬式は、自宅や火葬場の併設されている 寺院 などで行われます。
国民のほとんどが仏教徒のタイでは、仏式のお葬式ですが、日本と違いカラオケやダンスなど、お祭りのような騒ぎです。また故人をよく知らない人でも、参列しています。
日本の通夜やお葬式のような一連の葬儀が、数日間続きます。参列は都合がつく1日だけでも構いません。
そんなタイのお葬式に参列する際の、基本的な流れを見ていきましょう。
遺族へ挨拶
式場では、まず遺族へ挨拶をします。遺族はたいてい式場の隣の建物に集まっています。
<遺族への挨拶の例>
タイ語1 | เสียใจด้วย sǐa cai dûai シアジャイ ドゥアイ ご愁傷様です |
タイ語2 | ขอแสดงความเสียใจ khɔ̌ɔ sadεεŋ khwaam sǐa cai コー サデーン クワーム シアジャイ お悔やみ申し上げます。 |
英語1 | I’m sorry for your loss. アイム ソーリー フォー ユアー ロス ご愁傷さまです |
英語2 | Please accept my sincere condolences. プリーズ アクセプト マイ シンシアー コンドリエンス 心からお悔やみ申し上げます |
遺族への挨拶は、タイ語か英語で行います。また挨拶をした後、香典を渡してください。
祭壇で3度合掌
遺族への挨拶がすんだら、次は式場へ行って、まず祭壇へ合掌です。棺はその祭壇の前に置かれています。
祭壇が建物の中にある場合は、靴を脱いで上がり、 正座をして合掌 します。
合掌の方法は、両手を胸の前で合わせて、そのまま手を頭のところまで持っていき、頭を下げます。
正座の姿勢から、前に体を傾けて肘から先を床に付けて頭を下げましょう。祭壇が屋外に設置されている場合、こちらは必要ありません。
この流れを、3回繰り返します。合掌が終わると、棺の近くにいる遺族から、火のついたお線香を1本渡されます。
線香を上げる
遺族から渡された線香を持って、もう一度祭壇へ合掌し、次は祭壇の前に置かれている棺を拝みます。
火葬に参列しない一般の人は、これが故人と最期のお別れになります 。
最後にもう一度、祭壇へ合掌したら、線香を遺族に返し席につきます。
タイのお線香は日本のお線香より太く長いため、ゆっくりこれらの動作を行っても燃え尽きることはありません。ゆっくり故人とお別れをしてください。
僧侶のお経
タイのお葬式では、僧侶による読経が重要な役割を果たします。
にぎやかなお葬式ですが、僧侶がお経を読む時間は参列者全員で手を合わせて、静かに故人の冥福をお祈りします。
僧侶のお経は、 時間をおいて1日3回行われます 。
お経が終わると、またにぎやかなパフォーマンスがはじまります。
会食
僧侶のお経の合間に、軽食やお菓子、飲み物などが振る舞われます 。
食事は親族や近所の人たちによって、にぎやかに料理されます。場所によっては、麺類や綿菓子などの屋台まで出ることもあるというので驚きです。
これらの食事は、ろうそくやお線香を立てて、棺の横にも備えられます。
火葬式(最終日)
葬儀の最終日に火葬式が行われます 。
火葬式は、まず僧侶の読経からです。その後、親族が棺を担いで火葬施設を3周回り、棺を火葬台に安置します。
棺が安置されると、遺族から花を渡されるので、棺の下や指定された場所に置きましょう。また「死者布かけ」と呼ばれる儀式が行われる場合もあります。
死者布かけでは、火葬の直前に、地位の高い人や親戚一同が、棺の蓋の上に布をさしかけます。
その後、最後のお別れをして、火葬されます。
タイのお葬式の特徴
タイのお葬式は、他の国のお葬式と比べると以下のような特徴があります。
- 葬儀は1日~7日間
- お墓はない
順番に解説します。
葬儀は1日~7日間
タイの葬儀は、1日、3日、5日、7日などの奇数日で行われます 。裕福な家庭ほど日数が長くなる傾向にあります。
南国タイで葬儀が長引くと、遺体が腐敗してしまうのではないかと心配になりますが、現在は冷却機能の付いた棺桶が使用されます。
そのため、葬儀の期間はますます長くなる傾向にあるようです。
お墓はない
タイには、お墓はありません 。
火葬後は、肉親により大きな遺骨が骨壷に収められます。残りの細かい骨や遺灰は、川や海に流す習慣です。
骨壷は、親族や親しい間柄の人たちが見守る中、納骨堂や仏塔、お寺の壁などに作られた納骨場で保管されます。
タイのお葬式のマナー
タイのお葬式に参列する場合、以下のようなマナーを知っておくと便利です。
- 服装は露出の少ない黒っぽいものを着る
- 香典は白い封筒に入れる
- 親しい人には供花も送る
順番に見ていきましょう。
服装は露出の少ない黒っぽいものを着る
タイの人々にとって、寺院は仏教の聖地であり、大変神聖な場所です。そのため、寺院のお葬式に参列する際は、 タイの文化や宗教を尊重した服装やマナーを心がけることが大切 です。
タイには、喪服はありません。お葬式の服装は、女性は膝を覆う長さのスカートやパンツ、男性は長袖のシャツやブラウス、長ズボンで、黒っぽい色のものが適しています。
暑いからといって、半袖や短パン、タンクトップ、サンダルなどの露出の多い服装を着ていかないよう気をつけましょう。
香典は白い封筒に入れる
タイのお葬式に参列する際は、日本と同じように香典を持参します。
ただし、 香典袋はないため白い封筒に入れて渡します 。表書きには、お悔やみの言葉をタイ語か英語で記載し、名前を記入します。
お悔やみの言葉は、先に紹介した「遺族へ挨拶」を参照してください。
香典の金額の目安は、200〜1000バーツほどです。金額は、役職や故人との関係性で変わってきます。
親しい人には供花も送る
タイのお葬式では、 香典以外に供花を送る習慣もあります 。
多くの葬儀場の近くには、花を売っているお店があり、式場に飾る花輪を購入できます。故人と親しかった場合は、香典と共に供花を送るといいでしょう。
また、会社の社員やその家族がなくなった場合、一般的に会社や同僚などから供花が送られます。
供花の相場は500〜5000バーツと様々ですが、個人で送る場合1000バーツも出せば、立派なお花が送れるでしょう。
まとめ
タイのお葬式は、とにかくにぎやかです。
タイでは、「死」は終わりではなく、次の世界への移行と考えられています。そのため、お葬式は、また来世で会うための、めでたい行事と捉えられているからです。
参列した日本人は、遺族に気を使ってしまうかもしれません。しかしタイの死生観を理解し、遺族の沈みがちな気持ちを吹き飛ばすために、一緒に賑やかに故人を送りだしてあげてください。