【ペットロスを克服したい】自責の念に駆られる方に知ってほしい3つのこと

【ペットロスを克服したい】自責の念に駆られる方に知ってほしい3つのこと

長い時間をかけ愛情を注いできたペットをなくすと、生活が物足りなくなったり、お別れしたペットに「あの時こうしてあげたらよかった」と自責の念にかられたりする時間が多いかと思います。

本記事では、愛するペットとお別れし悲しみ、後悔、自責の念、寂しさを抱えておられる方に、それらの気持ちが溢れて苦しんだり辛くなる前に知ってほしいことを三つをお伝えしていきます。

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ペットロスに気づかないことが多い?

ペットロスとは、愛するペットを失うことによる精神的、身体的な不調です。アイペット損保株式会社の調査によると、ペットロスの症状が現れた人のうち、 53.3%の人が無自覚である とわかりました。
他の病気と同じように、どんな原因で不調になったのかを理解しなければ、適切な治療ができません。きちんと、自分の症状とその原因を自覚するようにしましょう。

出典:ペットロスに関する調査/アイペット損保株式会社

どんな症状

実際に、ペットロスになる人の多くが以下の症状に悩まされています。

精神的な症状:落ち込み、後悔、罪悪感、喪失感、怒り、憎しみ、無気力など
身体的な症状:頭痛・めまい・眼精疲労・関節痛・胸の痛み・胃の痛み・過呼吸・倦怠感・睡眠障害・摂食障害・集中力の低下など

これらの症状も一例に過ぎず、愛するペットを失ったときの心身の反応は人それぞれです。 日常生活に支障が出るようになった場合はすぐに医療機関を受診しましょう。

ペットロスが克服できないと・・・

2ヶ月以上 ペットロスを克服できず、精神的・身体的不調が続くとうつ病の可能性があります。その場合は早めに精神科の病院やクリニックにご相談すると良いでしょう。

精神科

別れや死に向き合おう

愛するペットとお別れした方の多くはお別れの時が近いことを受け入れようと心構えしてきたものの、いざその時を迎えると向き合いきれない状態になってしまうことが多いかと思います。ペットロスを克服した人に共通することは感情を表に出して悲しむ時間を経験しているということが挙げられます。本章では、その時間の過ごし方について、できることをご提案します。

涙を流す

まずは悲しみ、後悔、自責の念、寂しさなど気持ちが溢れている時に、涙を流しましょう。 自分の感情を表現することがその感情から生まれる苦しみや辛さを克服する近道です。 ただし、涙を流し終えたら体力が消耗してしまうので休みましょう。

ペット葬を行う

葬儀を通してペットとの思い出を振り返り、気持ちを整理する機会ができます。そして、できる限り愛するペットを弔い偲ぶことができることがお別れした苦しみや辛さを軽くしてくれます。
葬儀を機に、愛するペットが遊んでいたおもちゃ、着ていた洋服などのものを整理したり、部屋の模様替えしたりするなど他の別れや死に向き合う行動にもつながるでしょう。葬儀というと、一般的に火葬の前にご遺体を中心に行うと思われていますが、火葬後に骨壷を中心にした 「骨葬」 という形もあります。もちろん葬儀ホールを借りる必要もなく、ご自宅で可能です。火葬を終えた後でも、何かしてあげたいという気持ちになったら骨葬を検討してみてください。

遺骨 ペット

家族、友人、カウンセラーに話す

自分一人では、気持ちを整理しきれない時は誰かに話を聞いてもらうといいでしょう。自分の感情を言葉にするのも自分の感情を表現することの一つです。家族や友人など相談しやすい人やすカウンセラーなど自分の気持ちを話すことが大切です。

SNSに気持ちを投稿してみる

もし直接誰かに話すことが難しければ、 匿名でTwitterやインスタグラムに今の気持ちを投稿してみても良いでしょう。 同じ経験をした人が集まる場所ですので、互いの悲しみを分かち合ったりアドバイスを送りあったりできます。コミュニケーションをとるうちに、「悲しい経験をしているのは自分だけではない」と感じる事ができ、強い孤独感から解放されることもしばしです。Twitterの検索窓で「ペットロス」と検索すると、多くのペットロス経験者が投稿しています。他人の体験談を読んでみるのも良いと思います。

ペットがいない生活とうまく付き合う

愛するペットのお別れと向き合うなど、今の自分には到底できないと思われる方もいらっししゃるかと思います。その気持ちは、生前深い愛をもって長い時間お世話をしてきたから生まれてくるものです。決して無駄なものとして克服するものではなくうまく付き合っていくものです。

動物と触れ合う機会を作る

仕事やボランティア、趣味を通して動物に触れ合う機会をつくるのも1つです。その中で動物に触れる時に生まれるポジティブな気持ち、愛するペットとの楽しい思い出を思い出すきっかけになるでしょう。

新しい子を迎える

新しい子を迎えその子に愛を育むことでペットがいる生活を取り戻すこともペットロスを克服する一つです。
こちらの記事で新しい子を迎える前にできることをご紹介させていただいているので新しい子を迎えることを検討されている方はご覧ください。

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追悼アルバムをつくる

ペットとの楽しい思い出を振り返り、形にすること でペットがいない新しい生活への第一歩を踏み出すことができます。

では、実際どんな形にすれば良いのでしょうか。
人間は時間が経つと少しずつ忘れていく生き物です。泣き声や手触り、表情など、少しずつ思い出せなくなっていくのは仕方のないことです。しかし、今の気持ちは今なら記録できます。また、手元にある思い出の写真を整理しておくことで、ふとした時に見返せる良い記録になるでしょう。覚えられます。

そこで、思い出の写真と気持ちをつづった文章を1冊に詰め込む追悼アルバムを作成するのはいかがでしょうか?こちらでは、自分の気持ちだけでなく、家族やペットを通じて仲良くなったご友人など含めたみんなの気持ちや思い出を集めるのも良いでしょう。

以下の記事では、愛おしいあなたのペットの思い出を形にする追悼サイト「葬想式」を使って写真やメッセージを集め追悼アルバムをつくる方法をご紹介しています。

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まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は、自責の念に駆られる方に知ってほしい3つのことについてまとめてみました。読者のみなさまがペットロスを克服し再び前を向いて生きていくお役に立てますと幸いです。

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監修・奥山晶子
監修・奥山晶子
株式会社むじょう 編集者
冠婚葬祭互助会に従事し、その後おもだか大学名義で「フリースタイルなお別れざっし 葬」(不定期)を刊行。現在は葬儀や墓など終活関連の記事を手がけるライターとして活動中。2012年より2年間、NPO法人葬送の自由をすすめる会の理事をつとめる。主な著者に『葬式プランナーまどかのお弔いファイル』『ゆる終活のための 親にかけたい55の言葉』がある。