【ペットロスが辛い】新しい子を迎える前にできることをご紹介

【ペットロスが辛い】新しい子を迎える前にできることをご紹介

家族の一員である大切なペットとお別れしたとき、深い悲しみと「あの時こうしてあげられればよかった...」と後悔や自責の念に駆られてしまう方も少なくありません。同時に、ペットを飼っていた毎日に比べ、もの寂しさを感じているかと思います。

本記事では、大切なペットの葬儀や火葬を終えても、悲しさや寂しさが癒えずに悶々とした日々を過ごしている方のために、ペットロスを克服し新しい子を迎えるための気持ちの整理する上でのアドバイスをお伝えしていきます。

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ペットロスの辛さは新しい子を迎えれば解消する?

アイペット損保株式会社の調査によると、ペットロスを経験された方のうち32.7%の方が悲しみを癒すきっかけとして 「新しい犬・猫を迎える」 と回答しています。(*1)
新しい子を迎えれば、新しい子の世話が悲しむ余裕もなくなり新たな生きがいになるでしょう。また、お別れしたあの子にできなかったことをしてあげたり、あの子との嬉しかった記憶を思い出すきっかけになるでしょう。
一方で、新しい子を迎えても、悲しい気持ちが癒えずあの子の思い出が溢れて苦しみが助長されるかもしれません。

だからこそ、新しい子を快く迎えるためには、 亡くした悲しみ、後悔、自責の念に区切りをつける気持ちの整理 が必要になります。

*1 ペットとお別れに関する調査 2016/8/5

新しい子を迎える前にできる気持ちの整理の方法

悲しみ、寂しさ、後悔、自責の念に区切りをつけるためには、実際に行動を起こしてみる必要があります。では、その辛さを癒やすにはどういった行動が必要なのでしょうか。案外自分の悲しみを癒やす方法を自分で考え出すのは難しいことです。本章では、行動を起こす上で参考になりそうな例を3つほどお伝えします。

家族や友人と会う

ペットとお別れした悲しみ、寂しさ、後悔、自責の念を一人で抱え込まずに、ご家族や友人に自分の気持ちを伝えましょう。自分の感情を素直に表現することが大切です。ただ話すだけでも、自分の感情が整理されてくることがあります。
また、ペットとお別れした経験を持つ人にお会いできる場合は今のご自分の気持ちを伝え、どう気持ちの整理をつけたのか聞いてみると良いでしょう。

部屋を模様替えする

ペット用品や生前使っていたおもちゃなどを見ると、ペットとお別れした時のつらい気持ちを思い出すきっかけになってしまうかもしれません。それらを整理しながら部屋を模様替えすると、ペットとの生活に一区切りつけることができます。整理するときは、非常につらい時間になると思うので、時間的に余裕を持って、誰かの手を借りてやるといいでしょう。

追悼サイト・追悼アルバムを作成する

ペットとのお別れが辛いのは、 それだけ愛情を注いでいた ということです。愛情を注ぎ、たくさんの楽しい思い出ができたからこそ、今の悲しみがあります。その楽しい思い出を振り返り、形にすると良いでしょう。

振り返っているうちに「これらの思い出はこの子と出会わなければ生まれなかった」という当たり前のことに気づくはずです。そして、その出会いがなければお別れはありませんでした。では、出会わなかったほうがよかったかというと、そんなことはないでしょう。

思い出を振り返り、形にする中で今の辛い気持ちの意味がわかってくるはずです。

では、実際どんな形にすれば良いのでしょうか。
人間は時間が経つと少しずつ忘れていく生き物です。泣き声や手触り、表情など、少しずつ思い出せなくなっていくのは仕方のないことです。しかし、今の気持ちは今なら記録できます。また、手元にある思い出の写真を整理しておくことで、ふとした時に見返せる良い記録になるでしょう。覚えられます。

そこで、思い出の写真と気持ちをつづった文章を1冊に詰め込む 追悼アルバム を作成するのはいかがでしょうか?こちらでは、自分の気持ちだけでなく、家族やペットを通じて仲良くなったご友人など含めたみんなの気持ちや思い出を集めるのも良いでしょう。

アルバムから写真を探す様子

以下の記事では、愛おしいあなたのペットの思い出を形にする追悼サイト「葬想式」を使って写真やメッセージを集め追悼アルバムをつくる方法をご紹介しています。

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ご自分の体調面など新しい子のお世話を続けられるか不安な場合

これから新しい子を迎えたいけど、迎えられない人に多い悩みとして、「迎える前の気持ちの整理がつかない」以外にも 「自分の年齢を考えるとこの先お世話を続けられるか心配だ」 と思う方もいらっしゃいます。そんな方にはペット信託の活用をおすすめします。

ペット信託を活用する

ペット信託とは、 ペットの飼い主にもしもの事態があった時に備えることができるペットのための信託 です。
信託とは自分の財産を信頼できる人や団体に託して、自分の決めた人のために管理運用してもらう制度のことです。
飼い主があらかじめ信託する人や団体と信託契約書を締結します。信託契約書で、ペットの面倒を見てもらうこととそれに必要な費用を信託財産から支払うことを約束することで、残されたペットに財産と居場所、世話をしてくれる人を残すことができます。詳しくは、ペット信託を取り扱う司法書士や行政書士に問い合わせてみてください。

犬 思い出

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は、新しい子を迎える前の悩みとそれらを解消するためのアドバイスをまとめました。新しい子を迎えるための気持ちの整理や新しい子の将来を考える上で参考にしていただけますと幸いです。

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監修・奥山晶子
監修・奥山晶子
株式会社むじょう 編集者
冠婚葬祭互助会に従事し、その後おもだか大学名義で「フリースタイルなお別れざっし 葬」(不定期)を刊行。現在は葬儀や墓など終活関連の記事を手がけるライターとして活動中。2012年より2年間、NPO法人葬送の自由をすすめる会の理事をつとめる。主な著者に『葬式プランナーまどかのお弔いファイル』『ゆる終活のための 親にかけたい55の言葉』がある。