【数珠選び方のポイント4つ】男女・種類・値段・素材など用途に合わせて選ぶコツ

【数珠選び方のポイント4つ】男女・種類・値段・素材など用途に合わせて選ぶコツ

急なお葬式などで数珠が必要になった場合、いろいろな種類がありすぎてどう選べば良いかわからない方も多くいることでしょう。
今回はそんな数珠の選び方についてポイントをご紹介させていただきますので、ぜひ最後までお読みください。


数珠の選び方のポイント

数珠選びのポイントは大きく分けて 4つ あります。

略式数珠と本式数珠から選ぶ

数珠を選ぶ際に必要になってくる最初のポイントは 「略式数珠」か「本式数珠」 かというところです。数珠は大きく分けてこの2種類になり、略式念珠は各宗教共通で使用できます。

略式数珠とは

略式数珠(片手数珠)とは 使用している方が最も多い数珠の種類 です。
珠や房の種類が豊富で、さまざまなデザインで作られていることが特徴となります。
基本的には房の形状や珠の材質は好みで選ぶことができるので、お好きなものを選んでみると良いでしょう。
また、子ども用の数珠もあり、小学校低学年くらいまでの小さな子どもには子ども用数珠が良いでしょう。

本式数珠とは

本式数珠とは、 各宗教の正式な形で作られた数珠のこと を指します。
珠の数が108個で作られているものが多いです。これは、人間の108の煩悩を滅するため、読経のとき念仏を108回唱えてきたことに由来します。珠を1つずつ繰って、念仏を何回唱えたか数えるのです。

どの宗派でも本式数珠はありますが、実際に本式数珠を使う方は少なく、略式数珠を使う方の方が多いです。しかし、日蓮宗と浄土宗では宗派の正式な数珠を持つ方が多いので、菩提寺などに相談しながら検討しましょう。

違う宗派のお葬式であっても、ご自身の宗派の本式数珠を使用することができます。

男女別で選ぶ

略式数珠か本式数珠か選んだら、次は男女別で選びます。

男性用数珠の特徴

男性用数珠の特徴は以下の通りです。

  • 略式数珠
    大きい珠が特徴です。
    男性用数珠には大体 10mmから12mm の珠を使用します。

  • 本式数珠
    性別によって選ぶわけではありませんので、 自分の腕が通るサイズ を選びましょう。

女性用数珠の特徴

女性用数珠の特徴は以下通りです。

  • 略式数珠
    小さい珠が特徴です。
    女性用数珠には大体 6mmから8mm ほどの珠を使用します。

  • 本式数珠
    性別によって選ぶわけではないので、 ご自身の腕のサイズに合ったもの を選びましょう。

値段で選ぶ

近年、数珠は100円ショップなどでも販売がされています。
ですが、見た目にもわかってしまうため、 5000円以上のものを買う のが良いでしょう。
石にこだわりがある場合は3万円ほどのものをご購入されるケースが多いようです。

素材によって値段が大幅に変わるため、よく検討して買うことをおすすめします。

素材で選ぶ

数珠を選ぶ際、いろいろな珠素材のなかから自分に合う好みの数珠を選ぶことは、数珠を購入する際の楽しみともいえるでしょう。
近年では、天然石や木の実などの天然素材から安価に抑えられるプラスチック製まで、価格が材質によって大きく異なっています。
価格が高いからといって長持ちするというわけではないですが、やはり 天然素材の方が修理をしながら長く愛用することができる のでおすすめです。
実際に触って選べるのであれば、持ったときの感触や肌馴染みなども含めて選びましょう。
それでは、今回は数珠の種類についてご紹介します。

木製の数珠

木製の数珠は、手に持つほど艶が増し、 材質によっては時間の経過と共に表面の色が変わってくる など、変化が楽しめるため愛着を感じやすいでしょう。
日蓮宗や真言宗、天台宗などで読経の際に数珠を繰る宗教の場合は、天然石よりも木製のほうが滑りにくく扱いやすいのでおすすめです。

天然石の数珠

天然石の数珠は木製の数珠とはちがい、 経年変化が起こりにくく、購入当時の状態を保ちやすい といえます。
ピンクや水色など美しい色合いも特徴の一つですが、手に持つとひんやりと冷たいものが多いです。
天然石の数珠を選ぶ場合は、石言葉なども参考に選んでみると良いでしょう。

天然石数珠

その他の数珠

その他の数珠として代表的なものは、「珊瑚」、「真珠」、「琥珀」製の数珠です。
これらの素材には宝飾的な価値があり、高級品のため 値段もそれなり にします。

いずれも汗などで表面が劣化することもあるデリケートな材質なため、使用後は乾拭きをして保管しましょう。

安価なものとしてはプラスチック製のものも近年出てきていますが、見た目でわかってしまうので、若い方やどうしても買いに行く時間が取れなかった場合の最終手段として考えておくのが良いでしょう。

真珠 数珠

数珠の珠数の選び方

数珠の玉数は 108個 が基本です。
これは人間の108の煩悩をあらわし、これを磨き減らして悟りを開くという意味があるためです。これら煩悩を滅するため、多くの宗派では読経のとき念仏を108回唱えてきました。珠を1つずつ繰って念仏を何回唱えたか数えるため、珠は108個が基本なのです。

よって本式数珠の珠数は、基本的に108個です。購入時に珠の数を気にする必要はありません。
一方、略式数珠の珠数はさまざまです。108個にちなんでその半分の54個や、4分の1の27個などさまざまあります。男性用の大珠を使った数珠のなかには、18個と少ないものもあります。
珠の直径が同じ数珠なら、単純に珠数が多いほど数珠の輪は長くなります。略式数珠を購入する際は珠数を気にするよりも、手や腕にかけたときの扱いやすさで選びましょう。

数珠の色に決まりはない

数珠の色には 決まりはありません
どの色を選んでも大丈夫なので、好きな色や、自分に似合う色を選んでみてはいかがでしょうか。
ただし地域によっては「女性の数珠はピンク」など漠然と数珠の色が決まっているところもあります。念のため、購入前に親族や年長者などに相談してみるのがおすすめです。

まとめ

今回は数珠の選び方のポイントをご紹介させていただきました。
この記事を参考に自分に似合う数珠を選んでみてはいかがでしょうか。

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監修・奥山晶子
監修・奥山晶子
株式会社むじょう 編集者
冠婚葬祭互助会に従事し、その後おもだか大学名義で「フリースタイルなお別れざっし 葬」(不定期)を刊行。現在は葬儀や墓など終活関連の記事を手がけるライターとして活動中。2012年より2年間、NPO法人葬送の自由をすすめる会の理事をつとめる。主な著者に『葬式プランナーまどかのお弔いファイル』『ゆる終活のための 親にかけたい55の言葉』がある。