自宅葬の通夜の流れや注意点は?通夜をやらない場合についても解説

自宅葬の通夜の流れや注意点は?通夜をやらない場合についても解説

「自宅葬の通夜はどうしたらいいの」「通夜をやらない選択もあるの」など自宅葬の通夜についてお悩みですか。

自宅葬で行う通夜も一般の通夜と流れはほぼ同じです。また近年通夜を行わない選択をする人も増えています。

本記事では自宅葬の通夜の流れや注意しておきたい点などを解説しています。また通夜を行わないメリットや気をつけたいことについても説明しています。

自宅葬の通夜について知りたい方はぜひ最後までお読みください。

自宅葬で通夜はするの?

自宅葬の場合でも、一般的に通夜は行われます 。通夜は、故人が自宅で安置された後に行われる儀式であり、故人を偲ぶ機会として大切な役割を果たします。

また、自宅葬の場合は通夜を行うことで、参列者が故人を偲ぶことができるだけでなく、故人が愛した場所で最後の夜を迎えることができるという、家族にとっても意義深い儀式となります。

自宅葬とは

自宅葬とは、 故人と自宅にてお別れする葬儀のこと です。

葬儀会館や式場で葬儀を行うのが一般的ですが、故人の意向があったときや「故人の住み慣れた場所で最後を過ごさせたい」という家族の希望があったとき、あるいはコストを抑えるためといった理由で、自宅葬は選択肢のひとつとして注目されています。

ただし、自宅葬であることは、あらかじめ家族や親しい人たちに通知する必要があります。また、遺体の保管や棺の用意、通夜の準備、感染症対策など、細かな手続きが必要です。

葬儀会社によっては自宅葬のサポートを行っているため、手続きや準備においても、専門知識を持ったスタッフに支援が受けられます。

通夜とは

通夜とは、 故人が亡くなった後、葬儀までの間に行うお別れの儀式のこと です。

一般的には、故人が安置されている場所で行われ、参列者が故人と対面し、最後のお別れをする場となります。自宅葬の場合は、通夜も自宅で行われることがほとんどです。

通夜は、故人を偲び、また故人が生前に築いた人間関係を確認し、遺族や参列者が励まし合い、悲しみを分かち合う機会となります。故人が愛用していた物品や写真、遺影などを飾り、お経を読み上げたり、弔花を手向けたりなどの儀式が行われます。

通夜は葬儀式の前夜に行われることが多く、最も重要な儀式のひとつです。

自宅葬の通夜の流れ

自宅葬で通夜を行う場合、どのような流れになるのでしょうか。

この章では自宅葬の通夜の流れを解説します。

自宅に搬送車が到着

自宅葬で通夜を行う場合、ご遺体は病院などから搬送車によって運搬されます。 自宅周辺が狭い場合や通行に支障がある場合は、事前に運転手と打ち合わせておきましょう

搬送車が自宅に到着したら、運転手に対して礼儀正しく挨拶をし、故人を家の中に移します。

家財道具や家具、装飾品などがある場合は、故人を通すために一時的に移動させる必要があるかもしれません。布団や棺を置く場所について事前に調整しておくことも大切です。

お経の読み上げやお参り

故人が家の中に移され、定刻になったら通夜がはじまります。家族や親しい友人たちは、 遺影や遺影の前に供えられた線香、お花などを見ながら、故人との別れに備えます

通夜では、故人の遺影や遺影の前に供えられたお花に加えて、祭壇に置かれた位牌にも手を合わせます。また、お経を読み上げたり、故人の好きな音楽を流したりすることもあります。

お経の読み上げやお参りは、通夜の中でも最も重要な儀式のひとつで、家族や親しい友人たちが、故人に最後の別れを告げる時間です。また、僧侶による読経、神職による祭詞も行われます。

お経

弔問

通夜では、故人に関わった人々が訪れ、弔問を行います。弔問は、故人に対する追悼の意を表し、 遺族に対して哀悼の意を示す時間 です。

弔問に来た人たちがいる場合には、故人との別れを済ませた後に、家族や親しい友人たちは弔問客に対応します。弔問客たちには、故人への哀悼の意を示す言葉をかけたり、お茶やお菓子を出すのが一般的です。

通夜の翌日には自宅葬が行われ、出棺の時間を迎え故人を送り出す準備が整ったら、再び棺を担ぎ出します。霊柩車に棺を載せたら、出棺の儀式が行われ、故人が最後の旅に出発します。

自宅葬の通夜で気をつけるべきトラブルや問題点

自宅葬の通夜において、いくつかのトラブルや問題点が想定されます。

  • 音量や騒音で近所迷惑
  • トイレや駐車場の不足

自宅で通夜を行う際、普段より多くの人が出入りするためご近所へ迷惑をかけることになります。

通夜や葬儀では、 ご近所の邪魔になる場所へ車を停めない、外で大きな声で話をしないなど近隣住民に配慮することが重要 です。またお経や音楽などの音量にも気をつけましょう。

通夜のはじまる前にご近所へ訃報を伝え、しばらく車や人の出入りが多くなりご迷惑をおかけする旨をお詫びしておくと、相手の理解を得やすくなります。

また自宅葬の通夜中に、弔問の訪問者が多すぎると、トイレや駐車場が不足する場合があります。さらに狭い空間に多くの人が集まることで、密集や感染リスクも懸念されます。

弔問のみ来ていただく方には、できるだけ時間をずらして訪問してもらえるよう伝えるなど対策をするといいでしょう。また事前にトイレを済ませてもらうようお願いしておいたり、近くの駐車場をご案内するなどの配慮も必要です。

駐車場

通夜をやらないという選択肢もある

近年通夜を行わないケースも増えてきています。とくに自宅で家族葬を執り行う場合、 通夜を省略する場合が多いようです

通夜を行うかどうかは、家族の意見や地域の風習、宗教などによって異なります。通夜を行わない場合は、費用削減や参列者の負担軽減などのメリットがあります。

遠方から参加する参列者の場合、通夜と葬儀の両方に参加することで時間的にも負担になることがあるからです。

ただし、故人を偲ぶ機会を設けることは重要です。通夜を行わない場合、葬儀や告別式の場で故人を偲ぶことができるように、余裕をもってスケジュールを組むことが大切になります。最終的には、家族や参列者の意見を聞きながら、慎重に決めることが必要です。

まとめ

自宅葬における通夜について解説しましたが、いかがでしたでしょうか。

通夜は、故人との最後の時間を大切にする儀式です。適切な手続きや周囲の人々へ配慮をしながら、トラブルなくスムーズに行いたいですね。自宅葬を行う場合は、葬儀社に依頼してプロにお任せすると安心です。

自宅葬の通夜を行う場合や、行わない選択をする場合も家族でよく話し合い、故人が安心して旅立てる選択をしてください。

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監修・奥山晶子
監修・奥山晶子
株式会社むじょう 編集者
冠婚葬祭互助会に従事し、その後おもだか大学名義で「フリースタイルなお別れざっし 葬」(不定期)を刊行。現在は葬儀や墓など終活関連の記事を手がけるライターとして活動中。2012年より2年間、NPO法人葬送の自由をすすめる会の理事をつとめる。主な著者に『葬式プランナーまどかのお弔いファイル』『ゆる終活のための 親にかけたい55の言葉』がある。