マンションで自宅葬は可能?気をつけたい5つのポイント

マンションで自宅葬は可能?気をつけたい5つのポイント

住み慣れた自宅から故人を送り出す自宅葬は、遺族のペースでゆったりお別れができる葬儀方法です。なかには、「自宅葬をしたいけれど、ウチはマンション住まいだし」と悩む人もいるでしょう。マンションでの自宅葬を検討する際、気をつけたいポイントについて解説します。

自宅葬をしたいけれど、マンションでもできるの?

マンションでも、自宅葬は可能です。しかし、さまざまな理由から自宅葬を諦めざるを得ないケースがあります。また、周囲への気配りが欠かせないため、「精神的負担が大きい」と感じる人もいるでしょう。

自宅葬は、「ごく少人数で行う」という点を守れば、式場の利用料金を支払う必要がなく、安価で済ませられる葬儀です。手作り感溢れる演出が可能なので、温かい雰囲気で故人を送り出せるのも魅力の一つといえるでしょう。次項でご案内する5つのポイントをクリアしているかどうか、考えてみましょう。

自宅葬

マンションで自宅葬が可能かをチェックする5つのポイント

管理規約に反していないか

マンションには管理規約があり、規約に反した行動をすれば問題になってしまいます。まずは規約を確認しましょう。自宅で葬儀を行うことが規約違反ではないことを確認したら、管理組合にも一言相談しておきましょう。

もし「マンションで葬儀なんてダメだ、と跳ね返されたらどうしよう」と不安な場合は、自宅葬を実施してくれる葬儀社とともに挨拶へ伺うのがおすすめです。

エレベーターに棺が乗るか

2階以上に住んでいる人は、エレベーターに棺が乗るか確認しておきます。マンションのエレベーターは狭く、棺が入らないように見えますが、緊急時にストレッチャーを乗せられるよう、奥の部分にトランクルームを設けているエレベーターがあります。管理人室に問い合わせてみましょう。

式場となる部屋に棺が入るか

棺は、幅約60センチ、全長180~200センチほどの長い木箱です。玄関から家の中へ入れることができても、廊下の角を曲がれず、式場となる部屋までたどり着けないことがあります。

式場となる部屋まで、棺の動線を確保できるか考えましょう。もし棺が入らない場合は、違う部屋を用意する必要があります。なお、個室ではなくLDKでも葬儀は可能ですから、実施してくれる葬儀社とともに、柔軟に考えましょう。

駐車スペースを確保できるか

参列者が自家用車で自宅へ訪れる場合、駐車スペースを確保できるかを確認する必要があります。マンション前に来客用の駐車スペースがあれば理想的ですが、ない場合、近くのコインパーキングを利用してもらったり、公共機関を使用してもらい、駅からは遺族が送迎したりといった手段があります。

駐車場

両隣との関係性は良好か

自宅葬をする場合、近隣への挨拶は欠かせません。参列者が出入りするので、マンション内の人の流れがいつもとは変わるためです。また、焼香に伴う匂いや、読経の声が気になってしまう人もいるでしょう。「隣の家で葬儀をやっている」と、落ち着かない気持ちにさせてしまうかもしれません。

葬儀が発生する前から近隣に相談しておく必要はありませんが、両隣との関係性は良好に保っておいた方がいいでしょう。何らかのトラブルを抱えていると、自宅葬がしづらくなってしまいます。

まとめ

マンションでも自宅葬は可能ですが、ご紹介したような注意点があります。課題をクリアできるか検討した上で、自宅葬の準備を始めましょう。

なお、自宅葬を実施していない葬儀社も存在します。目当ての葬儀社があったら、事前に相談しておくといいでしょう。もし「できない」と言われたら、地元で長く営業を行っている葬儀社や、自宅葬専門会社がないか調べてみるのがおすすめです。

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監修・奥山晶子
監修・奥山晶子
株式会社むじょう 編集者
冠婚葬祭互助会に従事し、その後おもだか大学名義で「フリースタイルなお別れざっし 葬」(不定期)を刊行。現在は葬儀や墓など終活関連の記事を手がけるライターとして活動中。2012年より2年間、NPO法人葬送の自由をすすめる会の理事をつとめる。主な著者に『葬式プランナーまどかのお弔いファイル』『ゆる終活のための 親にかけたい55の言葉』がある。