お悔やみの言葉「衷心より」の使い方・心からの弔意を伝える方法

普段のビジネスシーンではあまり使用しない「衷心より」という言葉。しかし、大切な方への弔意を示す際には、この言葉が適切な表現として選ばれることがあります。
フォーマルな場面で使用される「衷心」は、どのような意味を持ち、どのように使うべきなのでしょうか。
この記事では、ビジネスパーソンが知っておくべき「衷心」の意味や使い方について、実践的な例文とともに解説していきます。
「衷心」とは?意味と由来について
「衷心(ちゅうしん)」は、「心の奥底」「本当の気持ち」を意味する言葉 です。
「衷」という漢字は、「衣(ころも)」と「中」を組み合わせた文字で、もともとは「中に着る衣」つまり「肌着」を意味していました。
肌着が身体の一番内側にあるように、「衷」は「内部」「中心」を表す言葉として使われるようになり、さらに「まごころ」「まこと」という意味も持つようになりました。
この「衷」に「心」が組み合わさることで、「心のもっとも深いところ」という意味を表す「衷心」という言葉になりました。
「衷心より」は、日常的によく使う「心から」という言葉以上の重みと格式を持つ表現です。
弔電や社内外の公式な弔意文書では「衷心より」を使うことで、故人や遺族に対する深い敬意と真摯な気持ちを適切に伝えられます。
「衷心」の基本的な使い方
「衷心」は、主に書き言葉として格調高い場面で使用されます。
正しく使いこなすには、その特徴や適切な表現方法、使用すべき場面を理解することが大切です。
ここからは、「衷心」を書き言葉として使用する際の特徴と、正しい表現方法・適切な使用場面について詳しく解説していきます。
書き言葉としての特徴
「衷心」は書き言葉として使用される際、いくつかの特徴があります。
まず、単独では使われず、必ず「衷心より」「衷心から」「衷心からの」のように助詞を伴います。
また、常に「衷心」と漢字で表記され、ひらがなやカタカナでの表記は一般的ではありません。
「衷心よりお悔やみ申し上げます」「衷心より感謝申し上げます」など、定型的な表現として使われることが多く、特に公式文書やフォーマルな場面で用いられます。
正しい表現と使用場面
「衷心」は、お詫び、感謝、お祝いなど幅広い場面で使用できます。
上皇陛下が85歳の誕生日の際に「多くの国民に衷心より感謝する」と述べられたように、もっとも格調高い場面で使われる伝統ある言葉です。
私たち一般人が使用する際は、「衷心より〜です」といった表現は適切ではなく、必ず「申し上げます」「お祈り申し上げます」など、丁寧な敬語表現と組み合わせるのが適切です。
日常会話や通常のビジネスメールではなく、特別な思いを込めて伝えたい場面で使用することで、真摯な気持ちを適切に表現できます。
文書別の「衷心」の使用例
「衷心」は様々な文書で使用されますが、文書の種類によって表現方法が異なります。
特にお悔やみの場面では、お悔やみ状と弔電という二つの主要な文書形式があり、それぞれに適した「衷心」の使い方があります。
ここでは、これらの文書別の「衷心」の使用例を具体的に見ていきましょう。
お悔やみ状での使い方
お悔やみ状では、冒頭や結びの挨拶部分で「衷心」を用いることが一般的です。
例えば「謹んで○○様のご逝去を悼み、衷心よりお悔やみ申し上げます」といった表現を冒頭に置きます。
また、結びの言葉として「○○様のご冥福を衷心よりお祈り申し上げます」という表現も適切です。
お悔やみ状は比較的文字数に余裕があるため、「衷心より」の前後に故人との関係や思い出に触れる言葉を添えることで、より誠意のある弔意を伝えることができます。
弔電での表現
弔電は文字数に制限があるため、簡潔ながらも心のこもった表現が求められます。
「衷心より哀悼の意を表します」「○○様のご逝去を衷心よりお悔やみ申し上げます」といった短い表現が適しています。
弔電の一般的な形式としては、「○○の訃報に接し言葉もございません 御冥福を衷心よりお祈り申し上げます 山田太郎」のように、メッセージの中で「衷心より」を用い、最後に差出人名を記します。
簡潔な中にも格調の高さを保ち、心からの弔意を伝えることが重要です。
「衷心」を使った弔いのメッセージ例文
弔意を表すメッセージでは、状況や関係性に応じた適切な内容が求められます。
ここでは、遺族への慰めと故人への感謝という二つの視点から、「衷心」を用いた具体的な例文を紹介します。
遺族への慰め
例文1
突然の訃報に接し、衷心よりお悔やみ申し上げます。
ご家族の皆様のお力添えになれることがございましたら、いつでもお申し付けください。
例文2
謹んで哀悼の意を表し、ご家族の皆様の悲しみが少しでも和らぎますよう、衷心よりお祈り申し上げます。
どうかご自愛ください。
例文3
○○様のご逝去の報に接し、言葉では言い表せない驚きと悲しみを覚えております
このような時期にご家族の皆様のご心痛をお察し申し上げ、衷心よりお悔やみ申し上げます。
故人への感謝
例文1
○○様の温かいご指導とご支援に衷心より感謝申し上げるとともに、心からご冥福をお祈り申し上げます。
○○様から賜りました学びを生涯の宝として参ります。
例文2
生前賜りましたご厚情に衷心より感謝申し上げます。○○様との思い出は私の人生の中でもっとも大切な財産です。
安らかにお眠りください。
例文3
○○様には公私にわたり温かいご指導を賜り、衷心より御礼申し上げます。
○○様が遺されたお言葉を胸に、これからも精進して参ります。どうか安らかにお眠りください。
「衷心」を会話で伝える場合の適切な表現
「衷心」は基本的に書き言葉ですが、上皇陛下がお使いになったような格調高い場面では口頭でも使われることがあります。
ただし、一般的には「心からお悔やみ申し上げます」「謹んでお悔やみ申し上げます」といった表現を使うのが適切です。
特に弔問時には相手の状況に配慮し、簡潔かつ誠実な言葉を選びましょう。声のトーンも落とし、静かにゆっくりと伝えることで、より誠意が伝わります。
まとめ
この記事では、「衷心より」という格調高い表現の意味や適切な使い方について解説しました。
「衷心」は「心の奥底」を意味し、主に弔意や感謝、祝意を伝える公式な書き言葉として使用されます。お悔やみ状や弔電などの文書でよく用いられ、必ず丁寧な敬語表現と組み合わせることが大切です。
会話では格式高い場面以外では、「心から」「謹んで」などの表現が適切です。ビジネスシーンでは特に、場面に応じた適切な言葉遣いを心がけることで、真摯な気持ちを相手に伝えることができます。
正しい「衷心」の使い方を身につけて、大切な場面で活用しましょう。
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