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通夜ぶるまいの基本を解説!喪主と参列者必読のルールと注意点

通夜ぶるまいの基本を解説!喪主と参列者必読のルールと注意点

「通夜ぶるまいでのマナーが分からない」
「参列者への対応はどうすればいいの」

と悩んでいませんか?

通夜ぶるまいを初めて取り仕切る立場になると、参列者への案内や食事の手配、当日の振る舞いなど、細かな配慮が必要となり不安ですよね。

この記事では、通夜ぶるまいの基本的な流れから、喪主としての心得、参列者のマナーまで、詳しく解説します。

通夜ぶるまいの準備や参列に不安を感じている方は、ぜひ参考にしてください。

通夜の後に行う通夜ぶるまいについて

通夜ぶるまいは、通夜の儀式終了後に遺族が参列者をもてなす食事会 です。

近年では簡素化する傾向にありますが、大切な故人を偲ぶ場として、また参列者への感謝を表す機会として、今でも多くの家庭で行われています。

この場では、喪主や遺族は参列者へのお礼と気配りを忘れずに、参列者は故人を偲びながら節度ある振る舞いを心がけることが大切です。

静かな雰囲気の中で故人との思い出話に花を咲かせることもありますが、深い悲しみの中にある方々への配慮も必要です。

参列者は喪主家族へのねぎらいの言葉も大切にしながら、故人の冥福を祈る心温まる時間として過ごします。

通夜ぶるまいの目的

通夜ぶるまいには主に以下の3つの目的があります。

  • 参列者へのおもてなしとして食事を提供する
  • 故人を偲びながら参列者同士が思い出を語り合う
  • 参列者への感謝の気持ちを表す

駆けつけてくださった方々に食事を提供することは、古くからの大切なおもてなしの形です。

また、共に食事をとりながら故人の思い出を語り合うことで、参列者同士の心が通い合い、故人を偲ぶ場としての意味も深まります。

同時に、忙しい中参列いただいた方々への感謝の気持ちを、食事を通じて表すことができます。

このように通夜ぶるまいは、参列者への配慮と感謝、そして故人を偲ぶ場 として重要な役割を果たしているのです。

仕出し弁当 通夜 食事

通夜ぶるまいの流れ

通夜ぶるまいの流れは、文化や地域によって異なることがあります。

ここでは、通常の流れをご紹介します。

  1. 通夜の儀式終了後、遺族から参列者に案内
  2. 会場(斎場の食事会場や近隣の会食施設)への移動
  3. 喪主による挨拶
  4. 会食開始
  5. 閉式の挨拶

通夜ぶるまいは、通夜の儀式が全て終了してから始まります。遺族が参列者の方々に食事会場への案内を行い、斎場内の食事会場や近くの会食施設に移動します。

会場に着席後、喪主が参列者への感謝の言葉を述べ、会食が始まります。会食中は故人を偲びながら、静かな雰囲気で食事をとります。

最後に喪主から閉式の挨拶があり、参列者は適宜解散となります。

なお、やむを得ない事情で通夜ぶるまいに参加できない場合は、通夜の後に「申し訳ありませんが、お先に失礼させていただきます」と喪主に一言声をかけてからお帰りください。

深夜に及ぶ場合や遠方からの参列者の方は、無理に参加する必要はありません。

通夜ぶるまいのメニューは多彩

通夜ぶるまいのメニューは、時代とともに大きく変化してきました。

伝統的には精進料理が基本でしたが、現代では和食から洋食まで、様々な選択肢があります。鮨や天ぷらなどの和食、サンドイッチやオードブルといった洋風メニュー、また地域の特色を生かした郷土料理なども提供されています。

最近では、参列者の人数変動に柔軟に対応できるよう、大皿料理や軽食形式を選ぶ家庭も増えています。

ただし、鯛や伊勢海老など慶事を連想させる食材は避けるのが一般的です。

また、故人の思い出の品を取り入れたメニューを用意する場合もあります。

費用は一人当たり2,000円から5,000円程度が目安となっています。

寿司

通夜ぶるまいで喪主が気をつけること

通夜ぶるまいの喪主の役割において、参列者に失礼のないよう細心の注意が必要です。

特に以下の点に気をつけると良いでしょう。

参加の誘いは通夜後の挨拶で

通夜の儀式が終わった後、喪主は参列者への挨拶の際に通夜ぶるまいへの参加を案内します。

「お食事の用意がございますので、どうぞごゆっくりお召し上がりください」といった言葉で声をかけましょう。

その際、会場の場所や移動方法を具体的に説明し、参列者が迷わないよう配慮することが大切です。

遠方からの参列者や高齢の方など、すぐにお帰りになりたい方もいらっしゃいますので、「ご都合のつく方は」といった一言を添えると、参加を遠慮したい方への配慮にもなります。

僧侶が辞退した場合は御膳料

僧侶の方が通夜ぶるまいにご出席いただけない場合、お布施とは別に御膳料をお渡しするのが通例です。

御膳料の金額は、宗派や地域、そしてお付き合いの深さによって異なりますが、一般的には5,000円から10,000円程度が相場とされています。

御膳料は、通夜当日に白い封筒に入れて、僧侶にご挨拶する際、お布施とともに喪主が直接お渡ししてください。

封筒は表面の中央上部に「御膳料」、その下に喪主のフルネームまたは「○○家」と記入します。

裏面には左下に住所、その横に一段下げて金額を書き添えます。

なお、表面の氏名を省略する場合もあります。

通夜 僧侶

参加者の席順案内

通夜ぶるまいでは、基本的に厳密な席順は設けません。ただし、僧侶が参加される場合は上座に案内するのが一般的です。上座のテーブルには、親族のうちでも年長者や、弔辞を読んでくださった故人の友人など、喪主から見て目上の方、故人と縁が深かった方が座ります。

一般の参列者の方々は、特に席順を気にせず、空いている席に着席していただきます。

家族や近親者の方は、参列者からの声掛けに対応しやすいよう、入り口に近い下座に着席することをおすすめします。

また、高齢の方がいらっしゃる場合は、移動のしやすい席をご案内するなどの配慮も必要です。

お酌のタイミング

通夜ぶるまいでのアルコール提供は、地域や家庭によって様々です。

全体的な傾向としては、喪主や遺族が積極的にお酌をして回る必要はありません。

「お酌をして回る」というよりは、「皆さんに挨拶をして回る」ことを大事にテーブルを回りましょう。「お飲み物はいかがですか」という言葉は、ご挨拶をするためのきっかけとして使います。

故人を偲ぶ場であることを考慮し、参列者同士も飲酒は控えめにするのが望ましいでしょう。

また、地域によってはお酌の習慣が異なる場合もありますので、地元の慣習に従うことが大切です。

通夜ぶるまいに参列する際のマナー

ここでは、参列者として知っておきたい基本的なマナーについて説明します。

会話の音量や席次、退席の仕方など、具体的な振る舞い方を紹介していきます。

通夜ぶるまいの会話は静かに

故人を偲ぶ場である通夜ぶるまいでは、大声での会話は慎みましょう。

故人との思い出話をする際も、周囲の参列者に配慮しながら、静かな声で話すことが大切です。

参列者の中には深い悲しみの中にある方もいらっしゃいますので、明るすぎる話題や大きな笑い声は控えめにします。

ただし、故人を偲ぶ温かな思い出話は、遺族にとって心の支えとなることもあります。

場の雰囲気を読みながら、適度な会話を心がけましょう。

通夜ぶるまいで上座に座らない

通夜ぶるまいでの席選びは、基本的なマナーを心得ておくことが大切です。

特に指定がない場合、一般の参列者は上座や喪主家族の近くは避け、会場内の空いている席に着席しましょう。上座は僧侶の方や主だった親族のために確保されています。

一方で、喪主や葬儀委員から「こちらの席へどうぞ」と案内された場合は、その指示に従うのがマナーです。

このような席の指定は、年齢や故人とのご関係を考慮して決められていることが多いためです。遠慮せずに案内された席に着くようにしましょう。

通夜ぶるまいを途中退席するとき

通夜ぶるまいを途中で退席する必要がある場合は、喪主に一言声をかけてからお帰りください。

「お先に失礼いたします」と静かに告げれば十分です。

遠方からの参列者や終電の時間が気になる方など、早めに帰る必要がある場合は無理に残る必要はありません。

また、退席の際は周囲の参列者の方々の妨げにならないよう静かに席を立ち、極力周りの方の注目を集めないように配慮しましょう。

大勢の前で長々と挨拶をしたり、大きな声で別れを告げたりすることは避けるようにします。

通夜 食事

まとめ

この記事では、通夜ぶるまいの基本的な流れから、喪主の心得、参列者のマナーまでを詳しく解説してきました。

通夜ぶるまいは、故人を偲び、参列者への感謝を表す大切な機会です。

ポイントは、喪主は参列者への感謝と配慮を忘れず、参列者は故人を偲ぶ場にふさわしい振る舞いを心がけることです。

特に、静かな雰囲気を保ち、周囲への配慮を忘れないようにしましょう。

地域や家庭によって習慣が異なる場合もありますので、よく周りの様子を観察しながら、故人や遺族の意向に沿った通夜ぶるまいを執り行うようにしてください。

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監修・奥山晶子
監修・奥山晶子
株式会社むじょう 編集者
冠婚葬祭互助会に従事し、その後おもだか大学名義で「フリースタイルなお別れざっし 葬」(不定期)を刊行。現在は葬儀や墓など終活関連の記事を手がけるライターとして活動中。2012年より2年間、NPO法人葬送の自由をすすめる会の理事をつとめる。主な著者に『葬式プランナーまどかのお弔いファイル』『ゆる終活のための 親にかけたい55の言葉』がある。
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