葬儀の思い出コーナーに飾る写真の選び方・集め方をご紹介
葬儀には、参列者の方に、亡くなった方との出来事を思い出してもらい、気持ちの整理をしてもらうという大事な役割があります。
そのため、葬儀の思い出コーナーに飾る写真は重要な役割を果たします。この記事では、葬儀の思い出コーナーに飾る写真の選び方・集め方について、皆様にご紹介いたします。
写真の集め方
アルバムから探す
フィルムカメラでとった写真 や、 デジタル写真を現像したフォトアルバム 、 卒業アルバム等 をお持ちの場合は、そこから写真を使っても良いでしょう。
写真がアルバムから剥がせない場合は、そのままアルバムを思い出コーナーに持っていくか、カラーコピー等をして持っていくと良いでしょう。
また、フィルムやデータが残っている場合は、それを写真屋に持ち込んでもう一度現像することも可能です。
携帯やデジカメにある写真を探す
ご自身が持っているスマホや昔使っていたガラケーやデジカメ、パソコンにある写真を印刷しましょう。
ご自宅にプリンターがある場合は、それを使って印刷します。
また、コンビニや、お近くの写真屋で印刷することもできます。
LINEやメールを使って親族や知り合い・友人から集める
LINEやメールを使って、他の人が持っている写真をデータで送ってもらい、それを印刷して思い出コーナーに置かせてもらうこともできます。
葬儀当日に持ってきてもらう
長い付き合いの友人の方の場合、印刷された写真や、アルバムを持っている場合があります。連絡先を知っている場合は、 葬儀当日に持って来てもらえないか打診 してみると良いでしょう。
写真の選び方
行事やイベントの時の写真
まずは定番ではありますが、行事はイベントの時の写真を探してみると良いでしょう。できれば、 幼少期の頃の写真から直近の誕生日の写真まで その人の 成長や変化がわかる と味のある思い出コーナーになるでしょう。
例
- 生まれた頃
- 七五三
- 成人式
- 結婚式
- 卒業式
- 同窓会
- 入社式
- 誕生日
所属していたコミュニティの写真
故人の方が所属していたコミュニティの写真を探してみるのも良いでしょう。
集合写真だけではなく、故人の方がそのコミュニティでどんなことをしていたのかわかるような写真 を選ぶと良いでしょう。
例
- 学生時代・若い頃の写真
- 旅行の写真
- 趣味・サークルの写真
- 会社の写真
何気ない日常
思い出コーナーの写真では、どうしても集合写真やカメラ目線の写真が多くなりがちですが、以下のような何気ない日常の写真を入れると、より自然な姿を見せることができます。
例
- 散歩
- 食事
- プリクラ
- 子供や孫と遊ぶ姿
- 料理
- 買い物
- ドライブ
それぞれの人から見た故人の姿
葬儀に参列した人は、何かしら故人と縁があり、知り合い親交を深めてこられたことでしょう。
自分と故人が写っている写真が葬儀場に置いてあれば、嬉しく感じる 人は多いのではないでしょうか。
また、 それぞれの人にとって、知らなかった一面 というものがあるはずです。
例えば、大学時代に親しかった友人にとっては、家族と旅行に行っている姿はある意味新鮮なものかもしれません。
また故人のお孫さんにとっては、自分が生まれる前の故人の姿を知ることで、自分がここにいることの不思議さや尊さを感じることができるかもしれません。
例
- 友達とのツーショット
- 友達へ宛てた手紙
- 会社の同期の飲み会
故人から見た景色
思い出コーナーでは、家族や友人の方が一緒に過ごした故人の姿だけではなく、 故人の方から見た景色や風景を再現する こともできます。
故人の方が撮影した写真 や、 故人の方が好きだった場所やモノの写真 を置くのも良いでしょう。
例
- 故人の方が撮影した写真
- 故人の方が作った作品(絵画や陶芸、手芸品等)
- 趣味の風景(野球観戦が趣味なら、球場の写真等)
- 好きだった場所
- 住んでいた家
- ペット
- 職場
- 母校
まとめ
今回は葬儀の思い出コーナーに飾る写真の選び方・集め方についてご紹介いたしました。
葬儀の思い出コーナーは参列された方にとって印象に残るものです。
素晴らしい思い出コーナーを作ることができることを祈っています。
祖父の葬儀で作った思い出コーナーと、そこから生まれた新しいお別れの形
思い出コーナーを作るきっかけ
数年前、私の祖父が亡くなりました。
その頃の私は、海外を放浪するために通信制高校に転校したり、就職もせずに自分でサービスを作ったりとかなり自由な人生を送っていました。家族や親族にはいつも心配をかけていました。しかし、祖父は口数は多くはありませんでしたが、進路の相談をした際は、いつも私の選択を尊重して後押ししてくれました。
そんな祖父の葬儀の際、思い出コーナーを作ってくれないかと、祖父の息子である私の叔父頼まれました。
そこで私は思い出コーナーで写真のスライドショーを再生することにしました。
写真を探す中で知る祖父の姿
祖父は、普段は寡黙で、笑ったりすることは少ない方でしたが、私の親が子供だった頃の写真や、孫である私が幼少期に一緒に旅行に行っている写真は笑顔のものがとても多かったです。
参列した人の反応
葬儀当日は通夜・告別式合わせて200名ほどが参列していました。祖父の友人が「あら〜こんなところに行ったんだねぇ」「いい笑顔だねぇ」と和気藹々と話していました。
皆さんが笑顔で帰っていったのがとても印象的でした。
ネットを活用した新しい思い出コーナーの形
祖父の葬儀が終わり、しばらくして、新型コロナウイルスが流行しました。
その中、葬儀が大きくひらけない人がいると聞いた私は、思い出をネットで共有するする場を作れないかと考え、「葬想式」というサービスを作ることにしました。
最後にそのサービスの紹介をさせてください。
葬想式は招待制の追悼サイトを簡単に作れる無料サービス です。招待された人々がサイトに集い、 思い出の写真やメッセージを投稿 できます。公開期間中(3日間)はいつでも、どこからでもサイトにアクセス可能で他の参加者の写真やメッセージも見ることができます。参加人数、投稿写真枚数、メッセージの数は無制限、無料でご利用いただけます。
本サービスは誰かが開式者として場を立ち上げなくては始まりません。「私がやってもいいのかな?」という戸惑いはあるかもしれませんが、この機会に救われる共通の友人がいるかもしれません。
もちろん、葬想式を開式される際はご遺族に一報
友人達と追悼サイト作成サービス葬想式を使って〇〇さんを偲ぶ会を行いたいと思います。思い出の写真を共有し合ったり、追悼メッセージを寄せ書きのような形で集められるサービスです。X月X日からX月Y日まで開式していますのでよろしければ期間内にこちらのURLより様子をご覧ください
という形でご案内いただくことを推奨していますが、どうしてもご遺族と連絡が取れない場合は自由に友人が主催しても良い、というスタンスで本サービスを運営しています。もちろん、こういったことをご遺族の知らない所で行うことはできるだけ避けたいですが、大切な人を亡くし、偲ぶ心に優劣はなく、ご遺族も友人も等しく悲しむ権利があるという考えに基づき、このような運営を行っております。
葬想式を通じて、 ご葬儀に集まれなかった方も含めて故人様との思い出を振り返り、メッセージを綴るという機会 にもなりますし、友人が主催し、ご遺族も招待することで、 ご親族がお持ちでなかった故人様の写真をご覧いただく こともできます。
誰にでもお使いいただけるよう無料の相談窓口がございます。ご遺族へお知らせするための文章を作るのが難しいなど、葬想式を開く上でのハードルを乗り越えるお手伝いをさせていただきます。こちらの公式LINEからお気軽にお問い合わせください。
また、こちらの葬想式公式サイトより、パンフレットの送付請求やサンプルページの閲覧が可能です。こちらも是非ご活用ください。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
葬想式というサービスの立ち上げについては、詳しく以下の記事でもお話ししています。よろしければご覧ください。