同僚へのお悔やみの言葉は?ライン(LINE)で伝える場合の文例も紹介
近年はLINEでやりとりすることが当たり前になってきました。そんな中で、お悔やみの言葉もLINEで送って良いのか?また、どういった文章にすれば良いのかと、悩まれる方もいらっしゃるでしょう。
今回は同僚が忌引きの場合の、お悔やみの言葉や、LINEでお悔やみを伝える場合の例文などをご紹介させていただきます。
同僚が忌引きの場合お悔やみの言葉をいつかける?
お悔やみの言葉を 口頭で伝えるなら、お通夜や葬儀に参列する時 が良いでしょう。もし 葬儀に参列されない場合は、忌引き明けの出社時 が良いでしょう。
口頭でなくメールやLINEでお悔やみの言葉を送る場合は、自分が 訃報を知ったタイミングで送る のが良いでしょう。また、手紙の場合は故人が亡くなってから7日間、いわゆる「初七日」までに出すことがマナーとされています。
忌引きはいつ終わる?
忌引き休暇は、本人や保護者が申請すれば取得を認められます。口頭での申請だけで済む場合もありますが、場合によっては定められた申請書や葬儀について証明できる書類を提出する必要がある時もあります。
詳細は会社や学校によって異なるので、確認しておくと良いでしょう。以下の一覧は一般的な忌引きの日数です。
故人との関係 | 忌引き休暇日数の目安 |
---|---|
配偶者 | 10日間 |
自分の両親 | 7日間(喪主の場合は10日間) |
子ども | 5日間 |
自分の兄弟姉妹や祖父母 | 3日間 |
配偶者の両親 | 3日間 |
配偶者の兄弟姉妹や祖父母 | 1日間 |
同僚にお悔やみを伝えるとき、避けたい言葉4つ
お悔やみの言葉には様々なマナーが存在します。相手を想っての言葉ならば、多少言い回しがぎこちなかったとしても相手はきちんとあなたの弔意を受け取ってくれることでしょう。
ですが、その中でも避けるべき言葉は押さえておきましょう。
故人の失敗談など相手を不快にさせるエピソード
気心が知れた相手であっても、故人の失敗談などを話に盛り込むことは避けましょう。故人の人となりを表す愉快なエピソードだとしても、聞いている人を不愉快にさせる場合があります。
死因は聞かないように
死因によってかける言葉が少し変わってくることもありますが、(例えば、交通事故などの場合では「この度は突然のことで」などが使われます。)基本的には死因は聞かないようにしましょう。また、「死んだ」「生きているとき」などのような直接的な表現もマナー違反ですので注意しましょう。
宗教によって「お悔やみ申し上げます」や「ご冥福をお祈りします」は避けるべき
「ご冥福をお祈りします」という言葉は仏教の言葉であるため、神式やキリスト教の葬儀では避けましょう。また、神式の場合は、故人は霊となって家族を見守ってくれると考え、キリスト教では主の御許へ行くと考えるので、「お悔やみ申し上げます」も神式やキリスト教では避けた方が無難でしょう。
神式の場合は「御霊(みたま)のご平安をお祈り申し上げます」とお伝えしましょう。キリスト教の場合は、お悔やみではなく慰めの言葉をかけるようにしましょう。よく使われている文言として以下のような言葉があります。
- 「天に召された〇〇さまの平安をお祈りいたします」
- 「神さまの平安がありますように」
また、「〇〇さまが安らかに眠られますようお祈りいたします」は特定の宗教に偏った言葉が含まれていないため、どの宗教・宗派においても失礼にあたりません。
重ね言葉は避けるように
葬儀では、不幸が重なることを連想させるので、「重ね重ね」「またまた」などのような言い回しは避けるべきだとされているので、重ね言葉は避けてお悔やみの言葉を伝えましょう。
忌引き中の同僚へのライン(LINE)
LINEは近年、気軽に使える連絡手段として普及してきました。しかし、LINEで訃報が送られて来たからといって、日常会話のように気軽な言葉で返信するのは控えた方が良いでしょう。
直接お悔やみを伝える場合や手紙でお悔やみの言葉を伝える場合と同じように、LINEでお悔やみの言葉を伝える場合にもマナーがあります。傷心の遺族を傷つけないために、マナーには細心の注意を払いましょう。
LINEを送る時注意すること
短く簡潔な言葉で伝える
LINEでお悔やみの言葉を伝える場合、哀悼の意や相手を気遣う言葉などを短く簡潔な言葉で伝えることが大切です。
長いメッセージをLINEで送るのは葬儀の準備で忙しい相手の負担にもなります。なるべく短いメッセージになるように意識して書くと良いでしょう。
また、LINEでメッセージをやり取りするような親しい間柄の友人や知人であっても、お悔やみの気持ちを伝えるときにはあらたまった言葉を使うようにしましょう。LINEは気軽な通信手段とはいえ、気軽な言葉で返信をしてしまうと、死を軽いものとして受け取ったと誤解されるので注意して返信しましょう。
相手に負担をかけない内容に
遺族の気持ちを第一に考え、相手の負担になることは極力避けるべきでしょう。不幸があった相手に、家族や親族が亡くなった理由を詮索することはマナー違反の一つです。
親しい友人や知人の訃報では、亡くなった理由は気になるものですが、遺族の気持ちを考えるならば、LINEで聞く内容ではありません。いずれ遺族から話してくれることもあるので、あえて詳細を詮索するようなことは避けることをおすすめします。
また、LINEでお悔やみの言葉を伝える際には、返事を求めるような内容にするのもやめましょう。LINEでお悔やみを送るメリットは、相手が都合のいいときに返事を送れることです。遺族であれば葬儀の準備で忙しいことがあるので、既読マークがついたからといって、返事が来ないのを不満に思わず過ごしましょう。
忌み言葉を使わないように
遺族に配慮し、忌み言葉は避けてお悔やみを送りましょう。忌み言葉とは、以下のようなものです。
- 生死にかかわる言葉:死・生きているとき
- 繰り返しを想像させる言葉:今後も・再び・追って・再三
- 不吉な言葉:苦しみ・消える・浮かばれない
- 重ね言葉:重ね重ね・たびたび・重々・またまた・返す返す・次々・くれぐれ・いよいよ
- 忌み言葉:追って・再び・なお・続く
- 宗教・宗派で使っていけない言葉
神式やキリスト教式の場合:成仏・供養・往生などの仏式の表現
浄土真宗の場合:霊前・冥福など
また、忌み数というのもあります。忌み数は下記のとおりです。
- 4:「死」
- 6:「無」
- 9:「苦」
- 19:「重苦」
こういったネガティブなイメージを持つ数字はできるだけ避けるようにしましょう。忌み数は、国や宗教圏によって異なる場合がありますので、気をつけましょう。
絵文字や顔文字、スタンプは使わないように
絵文字や顔文字、スタンプは、感情をわかりやすく表現するのに便利です。普段のLINEのやり取りならば使用しても良いですが、お悔やみの言葉を伝える際には、マナーを考えるなら使用すべきではないでしょう。
一方、訃報の連絡で相手が顔文字や絵文字、スタンプを使用している場合があります。この場合は、相手側があまり重たい内容とは思わせたくないと心配りをしている可能性がありますが、相手が使っていたとしても返事をする際は絵文字や顔文字、スタンプなどは避けると良いでしょう。
時候の挨拶はつけないように
お悔やみの言葉をLINEで伝える際は、時候の挨拶をつける必要はありません。時候の挨拶は丁寧な文章でよく用いられますが、お悔やみの言葉は簡潔にまとめる必要がありますので、簡潔にお悔やみを述べるのが良いでしょう。
故人様には敬称を
相手との間柄にもよりますが、基本的には故人様には敬称を使いましょう。
敬称の使い方、読み方は以下の通りです。
- 父と母:ご尊父様(ごそんぷさま)・ご母堂様(ごぼどうさま)
- 夫と妻:ご主人様・ご令室様(ごれいしつさま)・ご令閨様(ごれいけいさま)
- 祖父と祖母:ご祖父様(ごそふさま)・ご祖母様(ごそぼさま)
- 兄と弟:ご令兄様(ごれいけいさま)・ご令弟様(ごれいていさま)
- 姉と妹:ご令姉様(ごれいしさま)・ご令妹様(ごれいまいさま)
メール文例
同僚へのお悔やみの場合、忙しい相手への気遣いとして、文末に「返信不要」と記載しておくと良いでしょう。
件名:お悔やみ申し上げます(山田太郎)
このたびはご尊父様のご逝去のお知らせを受け 心よりお悔やみ申し上げます
仕事のことは気になさらずに最後のお見送りをなさってください
略儀ながらメールにて失礼いたします
心よりご冥福をお祈りいたします
※なお、返信は不要です
忌引きを終えた同僚にかけたいお悔やみの言葉
忌引きを終えた同僚に何か言葉をかけるのであれば、いつもの「おはようございます。」の挨拶の後に、「この度は御愁傷さまです。」と伝えると良いでしょう。しかし、「御愁傷様」という言葉に抵抗がある場合は、「この度はお悔やみ申し上げます。」という言い方でも良いと思います。
ただ、相手が親しい関係である場合は、「落ち着かれましたか」と一言尋ねると、優しさが更に伝わるでしょう。
そして、それ以上のことにはあまり触れず、相手が返事をくれたら、この話題はそれで終わりにしましょう。
言葉をかける場合は、相手の様子を見ながらかけることが大前提です。もし相手がまだ悲しそうだったり、疲れていたりする場合は、「落ち着かれましたか」は言わない方が良い場合もあります。
同僚に香典を渡すべき?
基本的には、遺族側の意思を尊重しましょう。特にルールや規則などで香典を渡す、渡さないは決まっていないので、遺族が決めた意思を尊重することがマナーとなります。
遺族が受け取らないという意思を示しているのであれば、香典は用意しなくても良いでしょう。どうしても渡したいと思っても、こちら側の意思を押し付けることはせず、遺族の気持ちに寄り添いましょう。
どうしても渡したい場合は、代わりに供花やお線香、お菓子を渡すこともできますので、適切な形で故人への想いを伝えることが大切でしょう。
また、職場で香典を渡す場合は職場のルールに従いましょう。職場で渡さないと決めているところや、1人1000円ずつ集めてまとめて渡すといったところもありますので、自分の職場のルールに従いましょう。
同僚に香典を渡すときの声がけ
通夜、葬儀で渡す場合
受付が終わった後、お悔やみの言葉を伝えましょう。
お悔やみの言葉は長く話す必要はなく、端的にお伝えすれば問題はありませんので、「この度はご愁傷さまでございます」や「お悔やみを申し上げます」といった言葉をかけるといいでしょう。
職場で渡す場合
職場で渡す場合は、香典を渡す相手に会った際に、「このたびはご愁傷様でございました。」もしくは「このたびはお気の毒様でございました。」と、弔慰を示す言葉を伝えましょう。
その後に、「参列することができず申し訳ございませんでした。」と言う旨を伝え、そして香典を渡します。その際には、「遅れましたが、こちらをどうぞお供えください。」と言いましょう。まとめると、以下のような流れです。
- 弔慰を伝える言葉
- 参列できなかったことへのお詫び
- 香典を受け取ってもらう言葉
まとめ
今回は同僚が忌引きの場合の、お悔やみの言葉や、LINEでお悔やみを伝える場合の例文などをご紹介させていただきました。
LINEでお悔やみの言葉を伝えて良い場合は、普段からLINEでやり取りしているような親しい間柄のみです。あまり普段からLINEでやり取りをしていないような間柄の場合は、LINEでのお悔やみの言葉は避けたほうが良いでしょう。
LINEは気軽に使えるものですが、お悔やみの言葉を伝える際にはマナーがあります。LINEでお悔やみの言葉を送る際のマナーを意識して伝えるようにすると良いでしょう。
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本記事が大切な人とのお別れを諦めない一助になりましたら冥利に尽きます。