心のこもった弔電(お悔やみ電報)の文例をご紹介
突然の訃報に対して、弔電(お悔やみ電報)を送ろうと思われる方は少なくありません。しかし、どのような言葉でお悔やみを伝えたらいいのか、多くの方が悩んでしまうのではないかと思います。
そこで今回は、弔電(お悔やみ電報)で心のこもったお悔やみを伝えるための例文を紹介します。
弔電(お悔やみ電報)とは
弔電(お悔やみ電報)とは、 お通夜や告別式に参列できず、ご遺族にお悔やみの気持ちをお伝えしたい時に送る電報 のことです。
大切な人を亡くしたご遺族に対し、死を悼み、悲しみに寄り添うようなメッセージを選んで送ることができます。
弔電を送る上で必要な情報
弔電を送る前に以下をメモしたものを準備しましょう。
- 弔電受取人(喪主)の氏名
(分からない場合は「(故人名)様 ご遺族様」と表記する。) - 通夜・葬儀・告別式の日時
- 弔電の送り先住所と会場名
- 弔電受取人(喪主)と故人の続柄
参考:敬称
一般的には故人の名前は敬称を用います。 弔電で使用する敬称は、 故人と受取人の関係性 によって以下のように異なります。
受取人と故人の関係 | 故人の敬称 |
---|---|
受取人の夫 | ご主人様(ごしゅじんさま)・旦那様(だんなさま) |
受取人の妻 | ご令室様(ごれいしつさま)・奥様(おくさま) |
受取人の父 | ご尊父様(ごそんぷさま)・お父様(おとうさま) |
受取人の母 | ご母堂様(ごぼどうさま)・お母様(おかあさま) |
受取人の息子 | ご令息様 (れいそくさま) ・ご子息様 (ごしそくさま) |
受取人の娘 | ご令嬢様 (れいじょうさま) ・ご息女様 (ごそくじょさま) |
受取人の祖父 | ご祖父様(ごそふさま)・御祖父様(おじいさま) |
受取人の祖母 | ご祖母様(ごそぼさま)・御祖母様(おばあさま) |
受取人の兄 | ご令兄様(ごれいけいさま)・お兄様(おにいさま) |
受取人の姉 | ご令姉様(ごれいしさま)・お姉様(おねえさま) |
受取人の弟 | ご令弟様(ごれいていさま)・弟様(おとうとさま) |
受取人の妹 | ご令妹様(ごれいまいさま)・妹様(いもうとさま) |
弔電での注意点
忌み言葉を使わない
忌み言葉とは、 「また」「たびたび」「再び」といった不幸が重なることを連想させたり、不幸が繰り返すことを想像させたりする言葉 のことです。また、「死亡」「死んだ」「生きていたころ」「生存中」などの直接的な言葉もふさわしくないので避けるようにしましょう。
宗教的な表現は確認をしてから使う
「成仏」「冥福」「供養」「往生」「ご愁傷様」といった仏教用語は、仏教徒以外人には使わないように配慮しなければなりません。 あらかじめ故人が信仰する宗教を確認してから弔電を送るようにしましょう。
弔電の例文
弔電は、喪主宛に送ります。 まずは、ご遺族となっている知り合いが、喪主かどうかを確認しましょう。知り合いが喪主でない場合、喪主の名前と故人との間柄を確認したうえで文面をつくります。
喪主が確認できない場合、宛名は「●●家ご遺族様」とし、知り合いから見た故人との間柄をもとに文面を作りましょう。
故人が喪主の父母の場合
ご尊父様(ご尊母様)のご逝去を悼み謹んでお悔やみ申しあげるとともに、ご冥福をお祈りいたします。
故人が喪主のご主人、奥様の場合
ご主人(奥様)の思わぬご逝去の報に接し、お慰めの言葉もございません。ご家族のお悲しみはいかばかりかとお察しいたします。心よりご冥福をお祈りいたします。
故人が喪主のお子様の場合
最愛のご子息様を失ったご家族様のご落胆やご無念のお気持ちを思うとやりきれない思いで、お慰めする言葉もございません。心よりご冥福をお祈り申し上げます。
故人が喪主の親族の場合や、間柄が不明な場合
ご逝去のお知らせに接し、申し上げる言葉が見つかりません。謹んでお悔やみ申し上げます。
故人が職場関係者の場合
ご訃報に接し、謹んでお悔やみ申し上げます。ご生前の功績をたたえ、心より哀悼の意を表します。
親戚が亡くなった場合
喪主の祖父の場合
ご岳父様のご逝去を悼み、謹んでご冥福をお祈りいたします。
喪主の娘の場合
ご息女様の突然のお旅立ち、ご両親様のお悲しみはいかばかりかとお察しいたします。在りし日のお姿を偲び、心より哀悼の意を捧げます。
喪主の兄・義兄の場合
お兄様のご訃報に接し、お悲しみをお察し申し上げますとともに、心より哀悼の意を捧げます。
心のこもった弔電にするひと工夫
弔電は、ご遺族に配慮すると同時に故人の冥福を祈ることが重要になります。
もし、あなたが故人と親しい関係にある場合、定型文に縛られず、 故人との思い出のエピソード をまじえると、あなただけの言葉で偲ぶ気持ちを表現できるでしょう。
弔電の送り方
弔電は、一昔前までは電話で手配するのが一般的でしたが、現代では インターネットでの注文 が主流になっています。自分で注文内容を打ち込めるネット注文は、電話により口頭で注文するよりも、お名前など固有名詞の伝え間違いがなくなり、便利です。
ネットで弔電を申込む方法や、手配のタイミングについてお伝えします。
インターネットでの申し込み方法
弔電を取り扱っている会社のホームページを開き、弔電の申し込みをします。
多くの弔電の中から、故人や先方に送りたい文章を選びましょう。また、心から故人を偲ぶ自分ならではのひと言があるといいかもしれません。
注文画面に進み、お線香やお香典、供花などを一緒に送ることで、より弔慰の気持ちを伝えることもできます。
手配のタイミング
訃報を受けた ものの、お通夜や、葬儀告別式に参列できない場合には、すぐに 弔電の手配をしましょう。弔電は告別式で読み上げられるので、できるだけ早く自宅や式場に届くようにします。
ご葬儀が家族葬の場合
近年では、家族葬が増えています。お悔やみの気持ちを伝えたくても、ご遺族の意向によっては、香典や弔電について辞退されることがあります。訃報に「香典・弔電の類は辞退させていただきます」とあったら、弔電を送ることを控えるほうがいいでしょう。
まとめ
訃報を受けてからお通夜や葬儀、告別式までの期間が短いため、弔電の選び方や送り方、基本的なマナーなどは知っておくといいでしょう。
お悔やみの気持ちを言葉にするのは難しいかもしれませんが、遺族の心に残るように伝えられれば、それで十分です。
弔電では堅苦しい文章になってしまうとお悩みの方へ
物理的な距離、新型コロナウイルスの影響など、大切な人のご葬儀に参列できないこともしばしです。それに伴い、弔電を送ることを決める方もいらっしゃるでしょう。
弔電はあくまでご遺族に宛てるものであり、堅苦しい文章になってしまうのは仕方のないことです。しかし、形式的な弔電を書くことが苦痛に感じたり、ご自身の悲しみを発散できず、悶々とした気持ちを抱えてしまう方も少なくないかと思います。
その時は、 3日限りの追悼サイトを無料で作成できるサービス「葬想式」 をご活用ください。
葬想式は招待制の追悼サイトを簡単に作れる無料サービスです。 招待された人々がサイトに集い、思い出の写真やメッセージを投稿できます 。こちらはご遺族に宛てる弔電とは異なり、故人宛のメッセージや思い出話を綴る場になっています。宛先は故人のため、ありのまま自分の言葉で故人を偲ぶことができます。
ご遺族はもちろん、ご友人も主催できるサービスです。「私がやってもいいのかな?」という戸惑いはあるかもしれません。
ご利用の際にはご遺族に一報を入れていただくことを推奨しておりますが、万が一連絡が取れない場合はご友人の一存で開式しても良いというスタンスで運営しております。 悲しみに優劣はなく、血縁の有無によって弔いの機会の有無が決まってしまわないようにという願い を込めているからこその運営方針です。
ご遺族にどんな連絡をしたらいいかわからない、招待文を作るのが難しいなど、葬想式を開式する上でのハードルを乗り越えるお手伝いをさせていただきます。こちらの公式LINEからお気軽にお問い合わせください。
また、こちらの葬想式公式サイトより、パンフレットの送付請求やサンプルページの閲覧が可能です。こちらも是非ご活用ください。