自宅葬に祭壇は置ける?祭壇を設けない場合の工夫についてもご紹介

自宅葬に祭壇は置ける?祭壇を設けない場合の工夫についてもご紹介

自宅で葬儀を行う場合、狭い自宅でも祭壇を飾れるのか不安な方もいらっしゃるでしょう。今回はそんな自宅葬で祭壇は飾れるのか、飾る時のポイント、費用などをご紹介します。

自宅葬とは

自宅葬とは、故人や喪主の自宅で葬儀を行うことです。病院で看取りを行った後、故人を自宅に安置し、通夜や葬儀など一切の儀式を自宅で行うのが自宅葬のスタンダードです。しかし最近では葬儀の簡略化が進み、通夜を省略して葬儀だけを行う動きも見られます。

以前は、自宅葬といえば「自宅にたくさんの人が押しかける、遺族の負担が大きい葬儀」というイメージがありました。しかし現在では 住み慣れた自宅から故人を見送ることができる、温かい葬儀 というイメージに変わりつつあります。

親族を中心とした家族葬の流行や、コロナ禍で葬儀の小規模化が進んだことにより、遺族と数家族だけの小さな葬儀が増えているためです。

自宅葬

自宅葬に祭壇は飾れる?

自宅葬の場合も祭壇は飾れますが、自宅のスペースによっては大きな祭壇を飾れない場合があります。しかし、大きな祭壇を用意することと、心のこもった葬儀を行うことは意味が違います。大きな祭壇を用意できなくても、故人に思いを馳せ、心を込めて準備したご葬儀は素晴らしいものです。

「大きな祭壇こそいい葬儀である」という観念は捨てて、本記事をご覧ください。

自宅葬に祭壇を飾るときのポイント

住宅の形式を問わず共通するポイント

自宅葬に祭壇を置くときのポイントは、棺と祭壇のスペースが必要なため、葬儀を行う部屋の大きさが6畳以上あるかどうかです。参列者の人数によっては、6畳の部屋がもう一部屋必要になったり、僧侶に読経を依頼する場合は、控室になる部屋も必要です。

また、棺が通るだけの玄関の広さがあるかどうかも注意すべきポイントです。まずは部屋の大きさ、玄関の広さの2点を確認しましょう。

戸建ての場合

昔ながらの平屋であれば問題ありませんが、都心の戸建てで階段などが極端に狭い場合は、故人を移動するストレッチャーや棺の移動が困難な場合があります。

玄関から搬入できない場合も、勝手口や縁側などから搬入できる場合は問題ありません。多少困難が伴いそうな場合も、慣れたスタッフであれば問題なく安全に搬入できますのでご自身の判断で諦めず、スタッフに相談しましょう。

マンションの場合

エレベーターで移動する場合、ストレッチャーや棺がエレベーターに入るかどうかがポイントです。「エレベーターにそんなスペースはなかったはず...」と普通は考えますが、急病人が出た場合にすぐに搬出できるよう、エレベーターの壁を開いてストレッチャーが入るようにスペースを広げられるつくりになっている場合もあります。

事前に管理人に確認しましょう。マンションの管理人・管理会社への確認もスタッフに頼めば代行してくれます。

エレベーター

賃貸住宅の場合

賃貸住宅で最も注意すべきことは、家主の許可を必ず取ることです。家主の意向で葬儀を行えない場合もあるので、家主には事前に確認しましょう。また、家主の許可がとれた場合もお隣にお住まいの方にご挨拶するなどして、住人さんを驚かせないように準備が必要です。

自宅葬に祭壇を置くときの費用

自宅葬の場合、金額は葬儀社により設定は様々です。お花をたくさん用いる場合は高価な祭壇になりますし、家の棚や机などを活用して棚を作るなど、 工夫を凝らせば費用はそこまでかからなく なります。

基本的には式場葬よりスペースが狭い分、安価な祭壇でも見栄えが良くなるでしょう。お花を注文してちょっと飾るような祭壇であれば5万円から、お花の量や種類に拘ると20万〜50万円程掛かってくることもあります。

自宅葬のここの基本プランでは、祭壇を飾らずに棺を中心とした素敵な飾りができる工夫がありますのでそちらも本記事後半でご紹介します。

自宅葬で祭壇を設けない葬儀も可能?

祭壇とは神様や仏様に供え物をささげ、供養に用いるための壇の事です。しかし必ずしも用意しなければいけないという訳ではありません。人それぞれの宗教概念によって祭壇の形、祭壇の有無も変わります。

もちろん祭壇を使わない葬儀も可能です。祭壇を使わない場合は、お仏壇を使える宗派もあります。お仏壇がない場合は葬儀社に依頼をしてご本尊様の用意をしてもらいましょう。基本的にご本尊様は無料で用意してくれる場合が多いです。

仏壇

工夫次第で納得のいく葬儀を行えるのが自宅葬の良さです。その点、葬儀社との相性の良さも大事になってきますので、事前相談を行うなどして、安心して任せられる葬儀社を見つけておくことをおすすめします。

自宅葬のここの工夫

自宅葬のここでもご自宅に祭壇を飾ることは可能です。こちらはお部屋の広さやお好みに合わせてご提案させていただきます。

基本プランでは、祭壇を飾らずにブーケを活用して棺を中心に飾りつける工夫がありますのでご紹介します。

自宅葬 喪服

祭壇なしでも綺麗に飾れる「棺桶」の工夫

棺桶は自宅葬に適した「Altana Style」を使用しています。
この棺桶では

・棺桶の蓋が立ち、そこに遺影や故人の好きだったものを飾れる
・棺台の選択肢が豊富で棺台にブーケを飾れる
・ナチュラルカラーを基本としているため油性ペンでメッセージや絵を描ける

など、棺桶一つで工夫できる余白が生まれ、世界に1つだけのお別れの空間をつくることができます。

自宅葬 棺にお絵描き

祭壇は飾らずにブーケを飾るという選択肢

自宅葬のここでは、基本プランにブーケ10束が含まれています。籠に10束入れて枕元に飾ることもできますし、1本1本バラしてお棺の周り(棺台)に飾ることもできます。

お花入れの際にも、供花の花を1つ1つとって入れる必要がないため、お花入れを見越して必要以上の供花を注文する必要がなく、ゴミも出ません。ブーケを1束丸ごとお顔の周りをお花でいっぱいにすることもできます。

自宅葬

まとめ

今回は自宅葬で祭壇は飾れるのか、飾るときのポイント、費用などをご紹介しました。コロナウイルスなどもあり自宅での葬儀を選ばれる方も増えています。もし、自宅葬をご検討の際はこの記事を参考にしていただけたら幸いです。

自宅葬専門葬儀ブランド「自宅葬のここ」へのご相談もお待ちしています!

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監修・奥山晶子
監修・奥山晶子
株式会社むじょう 編集者
冠婚葬祭互助会に従事し、その後おもだか大学名義で「フリースタイルなお別れざっし 葬」(不定期)を刊行。現在は葬儀や墓など終活関連の記事を手がけるライターとして活動中。2012年より2年間、NPO法人葬送の自由をすすめる会の理事をつとめる。主な著者に『葬式プランナーまどかのお弔いファイル』『ゆる終活のための 親にかけたい55の言葉』がある。