会社であの人らしいお別れをしたい 葬想式ユーザーストーリー

会社であの人らしいお別れをしたい 葬想式ユーザーストーリー

昨年、会社の上司である橋本雅貴さん(仮名)を亡くした大内遼平さん(仮名)。コロナ禍で葬儀に参列することもできず、お別れをする機会がありませんでした。奥様をはじめとしたご家族や会社の仲間で偲ぶ会をひらくことを決め、その中で「葬想式」を利用しました。

今回の利用者さま

新卒から24年間お世話になった上司を亡くした大内遼平さん

大内遼平さんのプロフィール

新卒から24年間TP社に所属する大内遼平さん(40代)。故人の橋本さんとは上司部下の関係で、橋本さんの後任として人事部長に従事していました。

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故人さま

厳しくも温かい人柄で社内外から慕われていた橋本雅貴さん

橋本雅貴さんのプロフィール

生前はTP社の執行役員であり、人事部長を務めていた橋本雅貴さん(50代)。仕事では部下や社員に対して愛情と厳しさをもって接し、仕事もプライベートも全力で楽しむことをモットーに社内外の多くの人たちから慕われていました。

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葬想式を知った経緯

葬儀がないお別れ

葬想式を知ったきっかけを教えてください

橋本さんが亡くなられた当時はコロナ禍の真っ只中でした。弔問することも、葬儀で見送ることもできない状況で、橋本さんの死を受け入れなければいけない、ご家族に直接弔意をお伝えすることもためらわれる、という非常に難しい状態でした。

そんなとき、橋本さんの上司だったTP社の元社長から「橋本さんと家族のために、そして彼を知る人のために、私たちで偲ぶ会のようなものができないか?」という話が挙がりました。
「偲ぶ会 お別れ会 スマホ」というキーワードで検索したところ、検索結果に出てきたのがむじょうさんの「葬想式」で、このサービスを活用すれば、私たちが思い描く偲ぶ会ができるかもしれないと考えるようになりました。そこから準備に向けて急展開でした。

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あの人らしい偲ぶ会をしたい

他のお別れ会や偲ぶ会のサービスは検討しなかったのでしょうか

まず、葬儀社に依頼する場合に必要な期間が2、3ヶ月なのに対して、タイミングや会場の関係で私たちには準備期間が1ヶ月しかないという状態でした。また、葬儀社のプランの枠組みやテンプレートに当てはめた見送り方は、橋本さんには合わないと感じていました。

それで葬想式を活用しながら、ご自身たちなりに偲ぶ会をやることになったのですね。

はい、そうなんです。もちろん、その過程は多くの困難を伴いました。橋本さんが亡くなったことを現実として受け止めることもままならない中で、自分たちが経験したことのない偲ぶ会を作り上げていくのは物理的にも精神的にも大変でした。

その大変さを乗り越えて実行できたのは、いったい何がそうさせたのでしょうか。

まずご家族とともに自分たちなりのお見送りをしたかった、何より橋本さんに喜んでもらいたい、その一心でした。
ただただ厳かな悲しみの中で関係者の方からの弔辞など一方向的な発信の形で故人を偲ぶのではなく、橋本さんを知るあらゆる人たち同士で和気あいあいと賑やかに語り合える場にしたいという想いがありました。周りに対してきめ細やかに配慮し、おもてなしを大事にしてきた橋本さんなら絶対にそうしたいはずだって思ったんです。
そして、その想いを形にしていく上で、 リアルとバーチャルを連動させながらスムーズな準備と運営にひと役買ってくれた のが「葬想式」でした。

葬想式をつかってみて

遠方からでも参加できる偲ぶ会

それは大変光栄なお話です。ありがとうございます。
偲ぶ会を準備・運営していく上で「葬想式」をどのように活用されたのでしょうか。

PC・スマホからアクセスして、追悼メッセージや思い出の写真を投稿できたり、それらの内容をそのまま紙のアルバムにできたりするのがとても便利でした。コロナ禍ということに加えて、遠方だったりご家庭の事情だったり様々な理由でどうしても来場できない人もいたので、リアルな会場への参列とバーチャルな葬想式への参列を組み合わせた場づくりを有志で模索しました。偲ぶ会の開催にあたって、あらかじめメールで葬想式へのアクセスと投稿を呼びかけるとともに、当日も会場の至るところにQRコードを設置して、アクセスと投稿を促しました。時間も空間も飛び越えて参列できる葬想式とその機能が非常に有効でした。

大内さんたちが全社に向けて事前に送付したメールテキスト

  • 件名:【ご案内】橋本雅貴さんを偲ぶ会の開催につきまして(〆切7/7)

  • 本文:橋本雅貴さんと所縁あるみなさまへ

すでにご存知のことと思いますが、橋本雅貴さんが本年5月9日に急逝されました。
あまりに突然のお知らせで、お別れすることもかなわず、哀悼にたえない思いを抱えている方もいらっしゃることかと思います。

このたび、橋本さんとご縁を紡いできた方々にお集まりいただき、「橋本雅貴さんを偲ぶ会」を開催する運びとなりましたので、ここにご案内申し上げます。

橋本さんの生前ありし日を偲びながら、その思い出やエピソードをともどもに賑やかに語り合い、寂しがりやな橋本さんに楽しんでもらえるような、そんな睦まやかで和気あいあいとしたひと時としてまいりたいと思っております。

下記概要ならびにご依頼事項をご確認の上、お集まりいただけますと幸いです。
(ご参加がかなわない方も専用URLよりぜひ写真・メッセージのご提供をお願いいたします)

▼橋本雅貴さんを偲ぶ会概要

・日 時: 2022年7月16日(土) 18:00〜19:30(※受付17:45〜)

・会 場: 〒100-0000 東京都千代田区無常町0-0-0
      〇〇〇〇〇〇

・会 費: 3,000円
・お申込: 下記フォームよりご回答よろしくお願いいたします【〆切7/7】
      [フォームのURL]

※会費制とさせていただいておりますので、御香典・御供花についてはご辞退申し上げます。
※当日は「平服(オフィスカジュアル等)」でお気軽にご参加くださいませ。

▼ご依頼事項

・橋本さんの写真をデータにて収集しております。また併せてぜひメッセージをお願いいたします。
 お手元にデータ素材をお持ちでしたら、下記URLより写真のアップロードとメッセージの入力をお願いいたします【〆切7/7】
 ▼橋本さんの写真&メッセージ掲載専用URL
 [葬想式のURL]

・橋本さんとご縁のある方々に当案内を転送し、お知らせいただけますと幸いです!

以上、ご多用のところ誠に恐れ入りますが、何卒よろしくお願いいたします。
ご不明な点がございましたら、事務局メンバーまでご一報くださいませ。

当日設置したQRコードの画像

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葬想式で集めた写真をメモリアルムービーに

今回は葬想式で集めた写真をメモリアルムービーにして偲ぶ会当日に流していらっしゃいましたよね。メモリアルムービーはどんな役割となりましたか?

メモリアルムービーは、奥様の想いが詰まった、橋本さんを知るすべての人に向けたメッセージです。橋本さんの人生を語り尽くすにはあまりにも短い5分という時間ですが、観る者の心を打つ真に迫るものがありました。

先ほどお話したとおり偲ぶ会は、誰か一人がその他大勢に向けて発信する形ではなく、参列者全員が入り乱れながら思い思いに橋本さんのことを語り尽くす、そんな場にしようと奥様と有志とで決めました。それを踏まえて、橋本さん所縁の品々のコーナーを設けたり、至るところに思い出の写真を飾ったり、メッセージボードを用意したり、参列者同士の懇談の助けとなるような構成や設営に手を尽くしました。

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中でもメモリアルムービーは、参列者の気持ちをひとつにし、橋本さんへの想いや感情を語り合うきっかけとしての役割を果たしてくれたと思います。

「作って」「見て」蘇る思い出

葬想式とメモリアルムービーをご利用いただいた感想はいかがでしょうか

葬想式とメモリアルムービーで、 橋本さんとの思い出や感情が一気にあふれ出したり、それぞれが知らない橋本さんの一面も知れたりして、偲ぶ会を彩る語らいの輪の拡がりへとつながりました

橋本さんとご家族、橋本さんを知るすべての人のためにと実施した偲ぶ会でしたが、橋本さんを直接見送ることができない状況で私たちも心の置きどころがない中でしたので、私たち自身もひとつの節目とすることができたと思います。このたびの偲ぶ会に葬想式とメモリアルムービーはなくてはならない存在でしたので、利用させていただいてよかったです。むじょうさんには感謝しかありません。本当にありがとうございました。

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編集後記

対面で行うお別れ会・偲ぶ会での葬想式の活かし方

葬想式は、オンラインだけでも利用することができるサービスです。しかし、葬想式で集まった写真やメッセージを活用したメモリアルムービーは、 参加者の心をひとつにし、会話のきっかけとしてリアルな場でのお別れ会・偲ぶ会を構成するコンテンツの一つ になりました。同時に故人らしいお別れ会・偲ぶ会をデザインできる環境を提供できる可能性も改めて実感いたしました。このような機会をいただいた大内様に改めて感謝申し上げます。

私たちは、一人ひとりに合った葬想式の活用方法をご提案させていただきます。ご不明点やご提案がありましたら、お気軽にお問合せください。

葬想式 お別れ会・偲ぶ会をお考えの方へ
葬想式 葬想式は3日限りの追悼サイトを作れる無料サービスです。
葬想式 葬儀に集まれなかった人にもお別れの機会を提供することができます。
葬想式 故人様の思い出の写真やエピソードを集められます。
葬想式 集まった写真やメッセージはオプションでアルバム「葬想録」として購入できます。
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前田 陽汰
前田 陽汰
株式会社むじょう 代表
2000年生まれ。慶應義塾大学総合政策学部オーラルヒストリーゼミ所属。葬送習俗の変化に関する研究を行う。研究内容が評価され2021年度SFC STUDENT AWARDを受賞。2020年5月に株式会社むじょうを設立し、距離と時間を越えて故人を偲ぶオンライン追悼サービス「葬想式」、亡き母へ贈る父の日のメッセージ展示イベント「死んだ母の日展、棺桶に入り自身の生を見つめ直す体験イベント「棺桶写真館」などの企画・運営を行っている。