【四十九日法要の服装】冬や夏など季節に合った服装をご紹介

【四十九日法要の服装】冬や夏など季節に合った服装をご紹介

四十九日の法要に出席するさい、どのような服装を用意すればよいのかわからず、悩みますよね。弔事の服装には、格式からアクセサリーなどの細かいところまで、さまざまなマナーがあります。

とはいえ、知らないからといって、かたく身がまえる必要はありません。一度、知って準備をしておけば、いざというときに慌てなくてすむものです。

夏服、冬服の時期については、きまりがありません。近年は温暖化のため、暦と気候がかけはなれている場合があります。気候の変化にあわせ、必要以上に汗をかいたりしないよう、清潔感のある服装をこころがけましょう。

ご遺族の服装

遺族は三回忌まで、正喪服または準喪服 を着用します。 七回忌以降は、略式喪服や平服 で参列することがおおくなります。

夏用、冬用のいずれも、あまり身体のラインに沿ったようなジャストサイズのものではなく、少しゆとりを持たせたサイズを選択するのがよいでしょう。ひとサイズ大きいものを用意することで、冬場は中にインナーを着込んでも着膨れせず、夏場は通気性を確保することができます。

暑い時期は、通気性のよい素材でつくられた夏用の喪服がおすすめです。夏用の黒ネクタイを着用し、肌の露出をさけるのがマナーです。ワイシャツやワンピースは半袖より、五分袖や七分袖のほうが好ましいです。式典の最中は、ジャケットやボレロを着用しましょう。

寒い時期のコートは、黒色が最適ですが、なければ地味な色あいのものにしましょう。毛皮や皮革製のコートやジャケットは「殺生」を連想させるため使用せず、着脱可能であれば、ファーをはずします。

正喪服

正喪服は、もっとも格式が高い服装です。施主や三親等までの遺族が着用します。近年は、遺族も正喪服でなく、準喪服を着ることがふえていますので、参考にしてください。

男性用の正喪服(洋装/和装)

洋装は、黒のモーニングコート/白のレギュラーカラーシャツ/コールズボンです。ネクタイ、ベスト、靴下は黒を着用します。

和装は、紋付羽織袴です。家紋は背中、両袖、両胸の五か所に家紋の入った五つ紋、紋付と羽織は羽二重のものを着用します。

女性用の正喪服(洋装/和装)

洋装は、黒無地のワンピース、アンサンブル、スーツなどのブラックフォーマルです。スカートの丈はひざ下かくるぶしくらいがよいでしょう。

和装は、黒喪服といわれる染め抜きの五つ紋と黒無地の着物を着用します。帯、帯揚げ、帯締め、草履は全て黒です。足袋、襦袢、半襟は白が基本です。

ただし、足腰が悪い方は、動きやすさを重視し、パンツ型の喪服を選ぶとよいでしょう。この場合、準喪服に相当します。

準喪服

男性用の準喪服

シングルもしくはダブルのブラックスーツです。黒いビジネススーツやリクルートスーツとは異なります。
ワイシャツは白、ネクタイ、靴、靴下、ハンカチは、光沢のない黒を着用します。

女性用の準喪服

黒のワンピースやアンサンブルが基本です。スカート丈は、ひざ下やひざ丈くらいにしましょう。
準喪服の場合、多少、レースなどの飾りがついているもの、パンツスーツでもよいです。素材は光沢がなく、透けないものにします。

参列者の服装

参列者は、準喪服あるいは略式喪服 を着用します。通夜、葬儀、四十九日法要などにおいて、 遺族や親族よりも格式の高い喪服を着ることはマナー違反 です。

案内状に「平服でお越しください」と記載されている場合は、略式喪服を着用しましょう。

喪服写真

男性用の略式喪服

フォーマル以外の黒、紺、グレーなどの地味な色のスーツです。
シャツは白無地、靴下は黒無地にしましょう。
靴やネクタイは、地味な色であれば黒ではなくても問題ありません。

女性用の略式喪服

黒や紺、グレーなどの落ち着いた色のワンピースやアンサンブルが基本です。
準喪服と同様にパンツスーツも着用できます。派手でなければ柄が入っていてもよいとされています。

服以外の身だしなみについて

靴(足元)について

靴やバッグは、光沢のない黒色のものにします。

フォーマルな場ではく靴にも、素材やヒールのたかさ、つま先の形状などにきまりがあるため、専門店や百貨店でアドバイスをもらいながら、慶弔用の1足を選ぶとよいでしょう。

男性は、つま先に横一文字の切り替えが入った「ストレートチップ」、女性は、つま先が丸い「プレーン(ラウンド)トゥ」がよいとされています。

また、女性は脚の露出を避けるため、薄手の黒ストッキングの着用がかかせません。オープントゥのミュールやサンダルはNGです。

髪型について

男性/女性のいずれにしても、髪の毛が長く、まとめる場合は、飾りのない黒の髪留めや黒いゴムにしましょう。髪がネックレスにかかる長さであれば、まとめます。耳より高い位置でまとめると、カジュアルな印象になりますので、注意してください。

法要の中でお辞儀をすることがありますので、髪が前に垂れさがる場合は、ピンでとめておくのもよいです。

もし、髪が派手な色であれば、一時的に染めることができるスプレーなどを利用し、色をおさえることをおすすめします。

アクセサリー(指輪)について

アクセサリーは、基本的に結婚指輪をのぞき、つけないようにします。

洋装の場合は、パールのネックレスやイヤリングをつけてもかまいません。しかし、和装の場合は用いません。

ネックレスをつけるときに注意すべきことは、二連以上のものは、不幸が重なることを連想するため、つけません。必ず一連にします。

イヤリングは、揺れる形状のものはつけないようにします。華美な印象にならないように、ピンクパールや形がいびつなものは避けます。

お化粧について

お化粧は、ナチュラルメイクを意識しましょう。ノーメイクは失礼にあたります。ファンデーションをぬって眉毛を整え、ナチュラルカラーのアイメイクに薄く口紅をぬる程度にしましょう。派手なアイメイクや口紅、濃いチークは避けましょう。 
 ネイルは、ピンクやベージュなどの落ちついた色であれば問題ありません。派手な飾りがついている場合は、光沢のない黒い手袋をするとよいでしょう。

化粧

子供の服装について

乳幼児〜小学校入学前

乳幼児は、黒や紺などの地味な色の服であればよいでしょう。小学校入学前のお子さんは、幼稚園などの制服があればベストです。

靴は黒、靴下やタイツは黒もしくは白がいいでしょう。キャラクターデザインのものや、発光する、または音がなる靴は、避けましょう。

小学生〜高校生

小・中・高校生は、制服が喪服代わりになります。制服がない場合は、黒か紺の制服のようなコーディネートが良いでしょう。

男子は、白いシャツ/黒か紺のズボンを着用しましょう。

女子は、白か黒のブラウス/黒か紺のスカート、もしくはワンピースを着用しましょう。

靴と靴下は黒が良いですが、靴下に関しては白でも問題ありません。くるぶし丈は、カジュアルな印象になるため、避けましょう。

寒い時期は、黒か紺のジャケットやカーディガンを羽織ります。

セーラー服

夏の服装についての注意点

男性の服装

基本的に葬儀での男性の服装はブラック、暗色系の濃紺色やダークグレーのスーツ、または略礼服です。 夏場でもクールビズはNGです。

内側に着る服は白のワイシャツです。夏場の場合は、半袖を着てもよいですが、正装が好ましいためできるだけ長袖のシャツにすると良いでしょう。夏場の場合だとしても、ジャケットは持参してください。

女性の服装

女性の場合の、夏における葬儀の服装は基本的に、ブラックの礼服またはスーツを着用します。スーツは暗色であればブラックのほかに濃紺色、ダークグレーなどを着用できます。

礼服に関しては、フォーマルさがあれば半袖でも問題ありませんが、その場合は上からジャケットを羽織りましょう。

ボトムに関しては、女性の喪服はワンピースのデザインが一般的ですが、パンツスーツを選ぶこともできます。ワンピースの場合は膝下丈の長さで、短すぎないものにしましょう。

足元はブラックのストッキングを着用しましょう。

マナーとして基本的に肌を見せることがNGなので、素肌を見せるような服装は避けましょう。

上着について

夏の葬儀は暑く、上着を脱ぎたくなってしまうかもしれませんが、弔事の場において上着は基本的に着用したまま参列しましょう。体調不良などの特別な理由がない限り、葬儀中は上着を脱がないのが一般的とされています。

しかし近年の夏は気温も従来以上に高くなりがちなため、上着の脱衣を認めるアナウンスがされる場合もあるようです。

妊娠中の服装について

妊婦さんの場合は、体の具合を最優先にして、お腹にゆとりのあるワンピースなどを選択するのが良いでしょう。

足元を冷やさないように、妊婦用のタイツを着用してもかまいません。出産間近の妊婦さんは、遠出してまで参列することはひかえましょう。

まとめ

弔事の服装については細かいマナーがありますが、1セットそろえておくと、今後の「もしも」に対応できます。ご遺族に対して言葉をかけられなくとも、見た目の印象でお悔やみの気持ちが伝わることもあります。

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監修・奥山晶子
監修・奥山晶子
株式会社むじょう 編集者
冠婚葬祭互助会に従事し、その後おもだか大学名義で「フリースタイルなお別れざっし 葬」(不定期)を刊行。現在は葬儀や墓など終活関連の記事を手がけるライターとして活動中。2012年より2年間、NPO法人葬送の自由をすすめる会の理事をつとめる。主な著者に『葬式プランナーまどかのお弔いファイル』『ゆる終活のための 親にかけたい55の言葉』がある。