四十九日法要の準備について時系列で解説

四十九日法要の準備について時系列で解説

やっとの想いで葬儀を終え、ひと息つきたいところ。しかし、ゆっくりしている暇はない。すぐに四十九日の準備をしなくては。四十九日に向けて約1ヶ月半で、何から先に準備すれば良いのか、どんな手順を踏めば、落ち着いて進められるのか、当日の流れも含めてご紹介していきます。

四十九日法要とは

まず、四十九日法要とは何か、簡単にご説明いたします。四十九日法要は、 命日から四十九日目におこなう儀式 のことです。

仏教の考え方では、故人が亡くなってから四十九日目に極楽浄土に行けるか否かの審判があると言われています。

そんな四十九日目に親族や友人が集まり、お経をあげてもらい、故人の成仏を願います。また、遺族はこの四十九日法要をもって忌が明け、喪に服す期間から日常生活に戻る日でもあります。

四十九日法要前日までの準備

葬儀が終わるとあっという間に四十九日法要がやってきます。四十九日に向けて準備することは多々ありますが、会場や僧侶の手配、会食場所の予約など、先約が入ってしまうと調整がしづらくなるものがあります。

ですから、葬儀を終えたらなるべく早く日程を決め、各所への連絡も早め早めで行うのが良いでしょう。

日程を決める

まずは 親戚の都合を聞いて 日程を決めましょう。

基本的には亡くなってから四十九日目ちょうどに行うのが良いですが、平日ですと、集まるのが難しいケースもあります。その場合、直前の土日や祝日などに日程を調整するのが良いでしょう。

四十九日法要は「大安」や「仏滅」などの六曜を気にする必要はありませんが、四十九日目よりも後に法要を行うのは良くないとされていますので注意しましょう。

会場と僧侶を手配する

次にするのは会場の手配です。

寺院や自宅、法要会館などが法要の会場として使われています。

付き合いのある寺院があればそこで行うのが良いでしょう。もし付き合いのある寺院がない場合は、自宅や法要会館にするのが良いと思われます。

また、僧侶への連絡もしましょう。先約が入ってしまう前に早めに予約してください。それぞれの都合を考えると、1ヵ月前までに決めておくのがベストでしょう。

参列者に案内を出す

次に、招く人を決めて案内を出します。

相手の都合も考え、 早めに連絡すること を心がけましょう。案内状に出欠を問う返信用はがきを同封して送るとより丁寧です。人数が少ない場合は電話で連絡しても良いです。

手紙

お斎(会食)の手配をする

次に、法要時に行われる食事であるお斎(おとき)を準備します。

お斎とは、以前は僧侶にふるまう肉や魚を使わない精進料理を指していましたが、現在では法要時にふるまう料理を指すようになりました。

自宅で法要を行う場合、お斎も自宅で行うのが一般的です。その際は、一人分に分かれている弁当がふさわしいでしょう。寺院や法要会館で行う場合、料亭やレストランに移動して行うのが一般的です。

弁当、料亭やレストランを手配する際には、 海老や鯛のような「めでたい」食材を極力避ける ようにしましょう。

香典の返しの準備をする

香典返しとなる返礼品の手配をしましょう。

どのくらいの金額のものをお渡しすれば良いのかですが、一般的に 「半返し」 と言われています。「半返し」とは、いただいた金額の3割から5割相当の品物を返すという意味です。

決め方はいろいろありますが、額に応じて品物を選んだり、金額にかかわらず一律のものを贈ったりします。また、特に高額の香典をいただいた相手には、「半返し」にこだわらず、少し高価なものをお返しすると良いでしょう。

一般によく選ばれる品物には、お茶、のり、お菓子などがあります。

地域の風習がある場合がありますので、親戚に聞いてみるのも良いでしょう。また、最近では香典返し用の品物が掲載されたパンフレットがデパートなどに売っているので、それを送り、好きなものを選んでもらう、というパターンもあります。ご検討ください。

本位牌の準備をする

四十九日法要が終わると、故人の魂は白木の仮位牌から本位牌に入れ替えます。仏壇仏具店もしくは葬儀社にて本位牌を発注するようにしましょう。一般的には、 完成するまで2週間前後 かかります。

発注する前に、以下の二つの準備をするようにしましょう。

  • 故人の戒名、俗名、命日、享年など、位牌に彫る内容をあらかじめ確認する
    →発注する際に、本位牌に彫る内容、文字のサイズ、位置を調整するのでその作業がスムーズになります。また、発注ミスの予防にもなります。

  • 自宅の仏壇にある他の位牌の大きさを確認する
    →位牌が仏壇に入らないこと、他の位牌とのバランスが悪いことを避けられます。

本位牌

四十九日法要に合わせて納骨(お墓に入れる)する場合

ここでは、四十九日法要と同日に納骨を行う場合の準備を解説します。

納骨法要の手配をする

まず、納骨を行なっていただく 僧侶に四十九日法要とは別に納骨法要を行う旨を伝える ようにしましょう。

次に、 石材店に納骨前に墓石に戒名、生前の名前、命日などを彫刻することを依頼 しましょう。文字のサイズや位置を調整するので墓石に彫刻するまで数週間かかることが想定されます。早めに依頼するようにしましょう。

最後に、 参列者に案内状を出す際に、四十九日法要の後に納骨法要を行う旨を明記する ようにしましょう。参列者は、四十九日法要の際に着ている喪服で納骨場所に移動するだけなので服装を変更する必要はありません。

埋葬に必要な書類を準備する

納骨する際、遺骨埋葬許可証を持参しなければなりません。
遺骨埋葬許可証は、市町村役場で死亡届を提出する際に発行される火葬許可証に火葬場の認印が押されたものを指します。

また、霊園墓地を使用する際は、火葬許可証とともに発行される墓地使用許可証を印鑑とともに持参するようにしましょう。

書類印鑑

四十九日法要当日の持ち物について

これまで解説してきた四十九日法要の準備をした上で、当日は以下の持ち物を準備しましょう。

  • お布施
  • 香典
  • 喪服
  • 必要書類(遺骨埋葬許可証など)と印鑑

まとめ

いかがでしたでしょうか。まだ1ヶ月半ある...と思っていても四十九日法要は意外と早くやってきてしまいます。後々焦ることのないよう、常に早め早めに行動し、落ち着いた気持ちで四十九日法要を迎えられるように、準備を進めていきましょう。

四十九日の新しい過ごし方

近年、核家族化や感染症の拡大の影響を受け、四十九日は身内だけで行うという方が増えてきました。法要に限らず、葬儀もごく親しい親族のみで行う場合も少なくありません。故人の友人のお別れの機会が少なくなっていると言えるでしょう。

何かしたいけど何もできないという状況が生じたり、訃報には接したものの、お葬式に参列できずなかなか実感が持てない方がいることも事実です。そこで、対面の葬儀や法要は親族のみで行い、追悼サイトを通じてご友人と一緒に思い出を振り返るという四十九日の新しい過ごし方をご紹介します。

弊社が運営している葬想式を使うことで距離と時間を越えて故人を偲ぶ機会を無料でお作りいただくことができます。

葬想式は招待制の追悼サイトを簡単に作れる無料サービスです。招待された人々がサイトに集い、思い出の写真やメッセージを投稿できます。公開期間中(3日間)はいつでも、どこからでもサイトにアクセス可能で他の参加者の写真やメッセージも見ることができます。参加人数、投稿写真枚数、メッセージの数は無制限、無料でご利用いただけます。

葬想式を通じて、 ご葬儀に集まれなかった方も含めて故人様との思い出を振り返り、メッセージを綴るという機会 にもなりますし、ご友人が参加することで、 ご親族がお持ちでなかった故人様の写真をご覧いただく こともできます。この機会で、故人様の知らなかった姿を知ることができるかもしれません。

皆で故人様に思いを馳せ、思い出を振り返り、メッセージを綴るという時間を法要という節目にお過ごしいただくというのはいかがでしょうか?葬想式は法要の慣習を代替するものではなく、法要が担ってきた役割の一部を補完する仕組みです。

お気軽にご相談いただけるよう、無料の相談窓口がございます。ご友人へお知らせするための文章を作るのが難しいなど、葬想式を開く上でのハードルを乗り越えるお手伝いをさせていただきます。こちらの公式LINEからお気軽にお問い合わせください。

また、こちらの葬想式公式サイトより、パンフレットの送付請求やサンプルページの閲覧が可能です。こちらも是非ご活用ください。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。
本記事が少しでも皆様のお役に立てましたら、冥利に尽きます。

葬想式 お別れ会・偲ぶ会をお考えの方へ
葬想式 葬想式は3日限りの追悼サイトを作れる無料サービスです。
葬想式 葬儀に集まれなかった人にもお別れの機会を提供することができます。
葬想式 故人様の思い出の写真やエピソードを集められます。
葬想式 集まった写真やメッセージはオプションでアルバム「葬想録」として購入できます。
葬想式 詳細はこちら
公式 LINE で相談する
監修・奥山晶子
監修・奥山晶子
株式会社むじょう 編集者
冠婚葬祭互助会に従事し、その後おもだか大学名義で「フリースタイルなお別れざっし 葬」(不定期)を刊行。現在は葬儀や墓など終活関連の記事を手がけるライターとして活動中。2012年より2年間、NPO法人葬送の自由をすすめる会の理事をつとめる。主な著者に『葬式プランナーまどかのお弔いファイル』『ゆる終活のための 親にかけたい55の言葉』がある。