霊柩車の値段や種類について!霊柩車に関する疑問も解説

霊柩車の値段や種類について!霊柩車に関する疑問も解説

霊柩車はどうやって選んだらいいのか、利用する際の値段はいくらぐらいなのか気になりますか。

故人を最後に火葬場へ送り出すために利用される霊柩車は、できるだけ故人にふさわしいものを選びたいですよね。

本記事では霊柩車の種類や利用する際の値段について詳しく解説しています。また霊柩車に関する疑問にもお答えしていますので、霊柩車について知りたい方はぜひ最後までお読みください。

霊柩車について

霊柩車は、 亡くなった方を安置する棺を、火葬の場合は火葬場に、土葬の場合は墓地まで運ぶための車両です 。日本では、葬儀の際に必要とされる車両として一般的に用いられており、葬儀社や葬儀場などで提供されています。

霊柩車にはさまざまな種類があり、形や大きさ、装飾などが異なります。宮型霊柩車、洋型霊柩車、バン型霊柩車、マイクロバス型霊柩車などがよく使用され、これらは遺族の希望や葬儀のスタイル、宗教などによって選ばれます。

霊柩車の役割

霊柩車は、 故人を最後の道程である火葬場へと送り届けるための重要な役割を持っています
葬儀は、故人とその家族にとって非常に大切なイベントであり、遺族にとって故人を偲ぶ場でもあります。

霊柩車はただの車両ではありません。棺の中に入っているご遺体を安全にきれいなまま火葬場へ運ぶ、大切な役割を担っています。

霊柩車と寝台車の違い

霊柩車と寝台車の違いは、主に運搬する時期と用途にあります。 寝台車は遺体や棺を運ぶための車両ですが、霊柩車は遺体を棺に納めた後に使用されます

寝台車が使用されるのは、病院や施設などで亡くなられた方を、自宅や葬儀場などの場所に運搬するときです。寝台車は、遺体を搬送することに特化した車両であり、遺体を安全に運ぶために、遺体を固定するためのバンドやフックが設置されています。

一方、霊柩車は、葬儀や告別式などで使用される車両で、遺体を搭載した棺を運ぶための車両です。霊柩車は、遺族や参列者が見送る場面で使用され、特別な装飾が施されている車両があります。

病院で亡くなった場合、速やかに寝台車を手配する必要があります。寝台車は葬儀社へ連絡をして用意してもらいます。葬儀社が決まっていない場合、とりあえず病院で紹介された葬儀社へ寝台車を依頼すればいいでしょう。

まず寝台車のみをお願いし、その後の葬儀は料金や内容を比較し適切な葬儀社を選ぶことをおすすめします。

霊柩車の種類

霊柩車には、地域や文化、宗教などによって異なる多くの種類があります。もし複数の霊柩車を保有している葬儀社に依頼するなら、故人や家族の希望、葬儀のスタイルに合わせて選ぶといいでしょう。

霊柩車には、故人を最後の道のりへ送るという大切な役割があります 。それに合わせて、多様なニーズに応えるために、以下のような種類の霊柩車が存在します。

  • 宮型霊柩車
  • 洋型霊柩車
  • バン型霊柩車
  • マイクロバス型霊柩車

ひとつずつ特徴を見ていきましょう。

宮型霊柩車

宮型霊柩車は、日本の伝統的な形式の霊柩車で、黒塗りの車体に金色の飾りが施されています。葬儀場やお寺での葬儀に使用されることが多く、 格式の高い葬儀には欠かせない存在 です。

一般的に、宮型霊柩車は、四角い箱型で、床面が高く、側面には格子戸がついています。屋根は尖がっており、装飾には、唐草模様や龍、鳳凰、花などが描かれています。また、鉄製の輪と揺りかご型の吊り具がついており、これらを使って棺を固定して運搬します。

近年では、宮型霊柩車を利用する際の費用が高い、きらびやかな外観が派手に見えるなどの理由で敬遠され、シンプルな霊柩車のタイプに変わりつつあります。ただ、伝統的な宮型霊柩車の美しさと格式がなくなっていくのは、日本の文化が消えるようで惜しいですね。

宮型霊柩車

洋型霊柩車

洋型霊柩車は、洋式のデザインが特徴の霊柩車であり、 日本の葬儀において一般的に使用される霊柩車の種類のひとつ です。

洋型霊柩車は、大きなスペースを持つ箱型の車体で、黒色を基調としたシンプルな外観が特徴的です。中には、銀色の取っ手や装飾が施されたものもあります。

洋型霊柩車には、様々なタイプがあります。豪華なものはリムジンのような長いボディを持ち、遺影や花などを飾ることができます。また、空調設備や音響設備を備えたものもあり、快適な空間を提供してくれます。

洋型霊柩車

バン型霊柩車

バン型霊柩車は、一般的には小型の霊柩車で、軽バンやミニバンを改造したものが多く使われています。洋型霊柩車に比べると小型であるため、コンパクトな車両で移動ができ、 狭い道路でも使用が可能 です。また、小型車両のため、燃費が良く、環境に優しいというメリットもあります。

バン型霊柩車は、一般的には装飾が施されておらず、シンプルな外観が特徴です。また、バン型霊柩車は、宮型霊柩車や洋型霊柩車に比べて価格が安く、費用を抑えられるメリットがあります。

マイクロバス型霊柩車

マイクロバス型霊柩車は、普通のマイクロバスを改造して作られた霊柩車です。バン型霊柩車と同様、車内は平坦になっているため、遺体を乗せられます。また、普通のマイクロバスと同様に、多くの人数を運べるため、 葬儀の参列者も乗せられます

ただし、マイクロバス型霊柩車は、宮型霊柩車や洋型霊柩車に比べて遺体を乗せるスペースが狭く、遺体を運ぶ際には大きな荷物となる棺桶を横向きにしなければならない場合もあります。

遺族によってはご遺体を荷物のように扱うことに抵抗を感じるかもしれません。

霊柩車を利用する際の値段は葬儀費用に含まれる?

霊柩車を利用する場合、 葬儀社によっては葬儀費用に含まれている場合があります 。一方で、霊柩車を別途料金で請求する葬儀社もあります。

霊柩車を利用するためには、車両を運転する運転手が必要です。そのため、運転手の人件費も含めて霊柩車利用の費用が発生することになります。

一般的に、葬儀会社が提供するプランには霊柩車の利用が含まれている場合がほとんどですが、値段は宮型霊柩車や洋型霊柩車などの車種によっても異なります。また地域や葬儀社、利用する日時によっても変わってくる場合があります。葬儀費用に含まれている場合でも、事前に葬儀会社に確認することが重要です。

霊柩車に関する疑問

利用する機会の少ない霊柩車についてはさまざまな疑問が出てくるかもしれません。この章では霊柩車に関するよくある疑問についてお答えしています。

霊柩車で同じような疑問をお持ちの方はぜひこちらで解決してください。

霊柩車に家族は乗れるの?

霊柩車に家族が乗ることは可能 です。宮型霊柩車の場合、助手席に喪主が位牌や遺影を持って乗車します。

また車種によっては後部に家族や近親者が同乗できるものもあります。ただし葬儀社によっては同乗を認めていない場合もあります。

また洋型霊柩車やバン型霊柩車などは、同乗できない場合もあるようです。霊柩車に同乗できない場合でも、自家用車で火葬場へ向かうことができますので、無理に霊柩車に同乗する必要はないでしょう。

運転手への心付けは?

霊柩車の運転手に対して心付けを渡すことは一般的です。金額については自由で地域によっても異なりますが、3千円から5千円ほどが相場といわれています。

心付けは、小さい不祝儀袋か白い無地の封筒を使用し、表書きに「志」「〇〇家」と書いて、火葬場へ出発する前に運転手へ渡しましょう。

ただし 心付けはかならず渡さないといけないものではありません 。心付けを渡さない場合でも、心を込めて感謝のお礼は伝えるようにしたいですね。

自家用車でもいいの?

葬儀において 自家用車で遺体を運ぶことは可能 です。ただし運搬途中で警察などに事情を聞かれることなどを考慮して、死亡診断書かそのコピーを携行してください。

また、自家用車での運搬の際には、棺を固定するための装置を用意しなければいけません。具体的には、車の荷室に固定するためのフックやストッパーを取り付けます。この装置は、葬儀社や葬儀場などでレンタルできる場合もあるので、自家用車で棺を運びたい方は葬儀社へ相談してください。

自家用車で遺体を運ぶのは、手続きや手配などの面で霊柩車に比べて大変なことが多いため、霊柩車の利用が推奨されています

まとめ

霊柩車の値段や種類についてご紹介しました。

霊柩車は葬儀に欠かせない存在であり、種類も豊富に揃っています。色や形、装飾などさまざまなタイプがあるため、故人が最後に使用する車両としてふさわしいものを選びたいですね。

利用料金や利用条件は葬儀社や式場によって異なります。事前によく確認しておきましょう。

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監修・奥山晶子
監修・奥山晶子
株式会社むじょう 編集者
冠婚葬祭互助会に従事し、その後おもだか大学名義で「フリースタイルなお別れざっし 葬」(不定期)を刊行。現在は葬儀や墓など終活関連の記事を手がけるライターとして活動中。2012年より2年間、NPO法人葬送の自由をすすめる会の理事をつとめる。主な著者に『葬式プランナーまどかのお弔いファイル』『ゆる終活のための 親にかけたい55の言葉』がある。