お別れ会・偲ぶ会の代表者挨拶・スピーチの文例をご紹介

お別れ会・偲ぶ会の代表者挨拶・スピーチの文例をご紹介

芸能人が亡くなり、ニュースで「○○さんのお別れ会が執り行われました。」と報道されているのを、一度は耳にしたことがあると思います。お別れ会にはテレビで見るように、規模が大きく有名人が行うイメージがありますが、近年では私たち一般人も行うことが多くなっています。

昨今、ごく親しい親族のみで行う小規模な葬儀が増えていることから、 葬儀の後に改めて故人が生前お世話になった方を招いてお別れ会(偲ぶ会)を開く というのはこれから増えてくるでしょう。

今回はそんなお別れ会を開催する時の代表者挨拶について、スピーチで話す内容の例などをご紹介します。

お別れ会・偲ぶ(しのぶ)会とは

お別れ会(偲ぶ会)とは、葬儀が終わったあと、日を改めて故人を偲ぶために行われるセレモニーのことです。時期に決まりはありませんが、四十九日までをめどに行われることが多いです。

葬儀は、形式や作法などが決まっており、堅い印象がありますが、お別れ会には決まった 形式がなく、主催者が自由に決められる のが特徴です。また、お別れ会を行うことで、葬儀には参列できなかったものの故人とゆかりがあった人も、故人を送り出すことができます。

故人の人柄をモチーフに空間を作ることができ、その人らしくお別れできる場であるといえるでしょう。次に、お別れ会(偲ぶ会)での挨拶のスピーチ文例を見ていきましょう。

葬儀 手を合わせる人

お別れ会(偲ぶ会)開会の挨拶/スピーチの文例紹介

まずはじめに、お別れ会の開会における挨拶です。遺族主催の場合と、友人主催の場合での例をご紹介します。

ご遺族が主催のお別れ会(偲ぶ会)場合

本日は、夫の〇〇のためにお集まりいただきありがとうございます。妻の〇〇と申します。
夫は去る◯月◯日の深夜、交通事故のため、◯歳で急逝いたしました。
突然のことで現実を受け入れることは難しく、いつも明るく優しかった夫の顔を思い出すと今でも涙が出てしまいますが、夫と過ごした全ての時間が宝物であることにかわりありません。(具体的なエピソードなど)
生前、夫と親しくしてくださった皆様に、故人に代わって心より御礼申し上げます。本日は心ばかりのお食事をご用意させていただきました。限られた時間ではございますが、召し上がりながら夫との思い出を語っていただけますと幸いです。ありがとうございました。

ご友人が主催のお別れ会(偲ぶ会)場合

本日は、私の友人である◯◯さんのためにお集まりいただき、誠にありがとうございます。故人と中学時代から親しくさせていただいておりました、発起人の◯◯と申します。
こんなにも多くの方々にご参加いただき、◯◯さんは明るく誰からも愛されていた人であったと、改めて感じております。故人と私は共通の趣味で意気投合し、そこからどんなことでも話せるような関係になりました。(具体的なエピソード)
ご両親から訃報のご連絡をいただき、深い悲しみのあまりしばらくは何も手がつかない状態でありましたが、このままの私を見たら故人に叱られるような気がして、皆様も故人とお別れができる場を設けたいと思い、本日この会を開催させていただきました。
この度は、◯◯さんのご両親にもお越しいただいております。短い時間ではありますが、◯◯さんとの思い出など、存分にお話しいただければと思います。ありがとうございました。

献杯の挨拶の文例紹介

会食のはじめに、故人に対して敬意を表し杯を捧げる「献杯」が行われます。その際の挨拶の文例をご紹介します。

只今ご紹介いただきました、友人(故人との関係)の◯◯と申します。故人とは学生時代からの付き合いですが、突然のお別れとなってしまい、今でも信じられません。本日はお集まりいただいた皆様とご一緒に、◯◯さんとの思い出を振り返る時間としたいと思います。
それでは、皆様、お手元のグラス(飲み物によって呼称は変える)を持ち、ご起立ください。ここに、◯◯さんを偲び、献杯をさせていただきます。「献杯」。ありがとうございました。

お別れ会(偲ぶ会)閉会の挨拶の文例紹介

最後に、お別れ会の時間も終了に近づいた頃の、閉会の挨拶をご紹介します。

そろそろ、この会も終わりの時間が近づいてまいりました。
改めまして皆様、本日は故人◯◯のお別れ会にご参加いただき、厚く御礼申し上げます。〇〇も喜んでくれていることと思います。限られた時間ではございましたが、◯◯の生前の話を皆様からお聞きすることができ、私も嬉しく思っております。
また、過日の葬儀に際しましては、多くのご弔意のお言葉を賜りましたこと、この場をお借りして、御礼申し上げます。
故人と親しくしてくださった皆様に、深く感謝いたしますと共に、今後とも変わらぬご厚情を賜りますようお願い申し上げまして、閉会の挨拶とさせていただきます。
本日は誠にありがとうございました。

会を締める挨拶というのは緊張するかと思いますが、はっきりと御礼と閉会する旨を伝えることで締まりのある良い会になります。くれぐれも「あれ、これで終わりかな...」と参列者が戸惑ってしまうことのないよう振る舞いましょう。

お別れ会/偲ぶ会で挨拶する際の注意点

ここまで、「開会」、「献杯」、「閉会」の挨拶を見てきましたが、注意点もあります。
開会と閉会の挨拶では、 5分を超えないくらいの時間で、ゆっくりと話す ようにしましょう。緊張で話す内容を忘れてしまいそうな場合は、便箋に書いたものを読み上げても大丈夫です。

献杯の挨拶は1分以内におさめ、会食にスムーズに繋げられるように しましょう。
故人とのエピソードを盛り込むと、長くなってしまうかもしれませんが、できるだけ簡潔にまとめ、参加者の皆さんと語り合える時間が多くなるよう、配慮しましょう。

また、不幸が繰り返されることを連想させる「たびたび」や、直接的な表現の「死」や「死亡」といった、「忌み言葉」も使用せず、やわらかい表現で文章を構成することが大切です。

注意

お別れ会(偲ぶ会)代表者挨拶・スピーチのまとめ

「お別れ会」は故人との思い出を懐かしみ、送り出すことができる場です。会の形式だけでなく、挨拶についても堅苦しく考える必要はありません。 故人と親しくしてくださった方への感謝の気持ちと、故人とのエピソードを自分らしく伝える ことができれば、それで良いのです。スピーチ例を参考に、深く考えすぎず、自分の言葉で挨拶をしてみてくださいね。

お別れ会・偲ぶ会にお招きする人数を制限した時

時節柄、お世話になった方の中から人数を制限してお別れ会・偲ぶ会を行う場合があります。

そこで、「人数を気にせず、お世話になった方々全員と故人の思い出を振り返りながら偲ぶ」という場を作るご提案です。弊社が運営する3日限りの追悼サイトを無料で作成できるサービス「葬想式」をご活用いただけます。

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葬想式TOP

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監修・奥山晶子
監修・奥山晶子
株式会社むじょう 編集者
冠婚葬祭互助会に従事し、その後おもだか大学名義で「フリースタイルなお別れざっし 葬」(不定期)を刊行。現在は葬儀や墓など終活関連の記事を手がけるライターとして活動中。2012年より2年間、NPO法人葬送の自由をすすめる会の理事をつとめる。主な著者に『葬式プランナーまどかのお弔いファイル』『ゆる終活のための 親にかけたい55の言葉』がある。