恩師の訃報に接したら?お悔やみの文例・マナーについて
学生時代お世話になった恩師の訃報に接した時、どうしますか?部活でお世話になった恩師。反抗期に向き合ってくれた恩師。恩師の訃報はショックな出来事です。
何度も経験することではないためどうしていいかわからない、何かしたいけど何もできないというもどかしさを抱える方も少なくないでしょう。
恩師の訃報に対してどのようなお悔やみの言葉を書いたらいいの?
同級生や部活の仲間と供花を出す場合のやり方は?
お香典はいくら包むべき?偲ぶ会をしたいけど何をしたらいいの?
今回は、恩師の訃報に接した時にどのように振る舞うべきかはもちろん、ご自身の気持ちに折り合いをつける方法のご提案も交えながら解説していきます。大切なことは、ご家族をはじめ関係者の皆様への心遣いと恩師を偲ぶ気持ちです。
もちろんマナーやお作法はありますが「正しさ」よりも「敬意ある行動」を心がけ、ご自身も納得のいくお別れができると良いでしょう。
恩師の訃報連絡への返信・お悔やみ文例
恩師の訃報はご家族から届く場合と、部活やクラスの仲間などを通じて届く場合、年賀状のみの関係です
と、喪中ハガキで恩師の訃報を知るというの大きく3つの場合が考えられます。
恩師のご家族から訃報が届いた場合
訃報はメールやLINEといったSNS、手紙などで届きます。基本的には 相手の連絡手段と同様の手段 を用いて返信すれば問題ありません。
訃報の連絡への返信はできるだけ早く、簡潔な文章で書きましょう。
メールの文例
件名:(自分の名前)
本文:
〇〇先生のご逝去の報に接し ただ驚くばかりです。
いつも元気に話しかけてくださった先生の笑顔が思い出され、残念でなりません。
ご家族の皆様の悲しさはいかばかりかとお察し申し上げます。
ご生前のご厚情に深く感謝するとともに 心よりご冥福をお祈り申し上げます。
私にできることがあればいつでもご連絡ください。
なお ご返信へのお気遣いはお控えいただき 少しでもお休みください。
返信の際にご自身が忌み言葉を使っていないか、各宗派のルールを破っていないか確認すると良いでしょう。今回の文例ですと、 浄土真宗のお家に対し「冥福」を使うことは不適切 です。
宗派を問わず 汎用性が高いのは「お悔やみ申し上げます」 という言葉で、神道の場合は「ご平安をお祈り申し上げます」なども良いでしょう。
部活やクラスの仲間を通じて恩師の訃報が届いた場合
こちらもできるだけ早く、連絡をくれたお礼を添えて返信をしましょう。ご葬儀に連名で供花やお香典を送る提案をしてもいいかもしれません。次の章以降で供花とお香典について詳しく説明していますのでそちらをご覧ください。
喪中ハガキで恩師の訃報を知った場合
年賀状を出すのはやめ、寒中見舞いでご家族へのお悔みやと生前にお世話になった先生の思い出話や感謝の気持ちを伝えましょう。 松の内以降から立春の間、1月8日~2月上旬 に届くように出すと良いでしょう。
寒中見舞いの文例
寒中謹んでお見舞い申し上げます
ご服喪中のことと存じ 年始のご挨拶はご遠慮させていただきました
◯◯様がご逝去されてから 皆様におかれましてはお寂しい毎日をお過ごしのこととお察しいたします
遅ればせながら 謹んでご冥福をお祈りいたします
厳寒の折 どうぞお体を大切にお過ごしください
令和◯年一月
なお、切手は新年をお祝いするものやおめでたいデザインは避け、胡蝶蘭のプリントを選ぶと良いでしょう。
同級生や部活の仲間と供花を送る場合
供花を送る際は ご遺族に了承を得てから にしましょう。どこの葬儀屋さんに依頼しているのかご遺族に伺い、葬儀屋さんに連絡をして供花を出したい旨を伝えるとスムーズです。
もしどこの葬儀屋さんがわからない場合は通夜当日の午前中には届くよう、花屋やオンラインショップで手配します。供花の札名は2~4名であれば連名でも構いませんが、それ以上であれば「〇〇一同」という表記で問題ありません。
香典を連名で送る場合の書き方・金額相場
香典を連名で送る場合は3名程度であればそれぞれの名前を書きましょう。右から順に目上の人の名前が来るようにします。4名を超える場合は先ほどの供花と同様、「〇〇一同」と書きましょう。
連名の場合、香典返しでご遺族を困らせてしまうこともあるので不祝儀袋の中に「勝手ながら香典返しは辞退させていただきます」と一筆箋を入れるといいでしょう。
連名で香典を包む際の 金額相場は5000円〜1万円程 なので、包みたい金額÷人数で一人当たりの金額を決定します。その際、 合計した金額に4と9が含まれないように 注意が必要です。4,000円、9,000円、40,000円などは避けましょう。また、不祝儀袋に包む際、お札を裏向きで入れるのがマナーです。
郵送方法に関して、 香典は現金書留 で送ります。お通夜や葬儀までに時間がある場合は、基本的に葬儀会場に直接送って問題ありません。念の為、葬儀会場に電話を入れ、香典の代理受け取りを行っているか確認すると確実です。
宛名は「〇〇会館 〇〇家 〇〇様(喪主)」とし、喪主の名前がわからない場合は「〇〇会館 〇〇家 ご遺族様」とします。お通夜や葬儀までに間に合わない場合は、ご葬儀から2~3日程度、遅くとも一週間を目安に喪主のご自宅に郵送しましょう。
香典を郵送する際は葬儀に参列できない分、短文でもお悔やみの言葉を綴るといいでしょう。
恩師の偲ぶ会をしたい場合
「〇〇先生が亡くなりました」と恩師の訃報に接し、亡くなったことを実感しすぐに受け入れることは難しいでしょう。身内のみの小規模な葬儀が増え、近親者以外は葬儀に参列できないこともしばしです。これは時代にあった葬送の形の変化であり、誰が悪いわけでもありません。
とはいえ、恩師との別れの機会なしに、「亡くなる前に会いに行けば良かった」「子供の顔を先生に見せに行けば良かった」など後悔や遣る瀬なさを抱えてしまうのは辛いことですし、同じ想いを抱える同級生もきっといるはずです。
お葬式の役割を完全に代替することはできませんが、 お世話になった同級生と先生を偲ぶ会をオンラインで開いてみる のはいかがでしょうか?
偲ぶ会といっても、既に全国に散り散りになった同級生や部活の仲間が一堂に会することは難しいかもしれません。そこで、 距離と時間を越えて恩師を偲ぶという選択肢 をご紹介させていただきます。
弊社では葬想式という 無料で3日限りの追悼サイトを作成できる をサービスを運営しております。
葬想式では招待制のサイトを作ることができ、招待された人々がサイトに集い、思い出の写真やメッセージを投稿できます。
公開期間中(3日間)はいつでも、どこからでもサイトにアクセス可能です。参加人数、投稿写真枚数、メッセージの数は無制限、無料でご利用いただけます。
今は亡き 恩師に想いを馳せながら言葉を紡ぐことで恩師のいない日常へと進む第一歩 になるかもしれません。
昔のお写真がお手元になくても、言葉を綴ることはできます。多くのメッセージで溢れる素敵な場で恩師を偲ぶ時間を過ごされてはいかがでしょうか?
誰かが主催者として利用登録をしなければこの場は立ち上がりません。
「私がやってもいいのかな?」という戸惑いはあるかもしれませんが、お世話になった恩師に、同級生や部活の仲間達と想いを馳せる機会になります。この機会に救われる仲間もいるかもしれません。
同級生の連絡先がわからない、案内文を作るのが難しいなど、葬想式を開く上でのハードルを乗り越えるお手伝いをさせていただきます。こちらの公式LINEからお気軽にお問い合わせください。
また、こちらの葬想式公式サイトより、パンフレットの送付請求やサンプルページの閲覧が可能です。こちらも是非ご活用ください。
いかがでしたでしょうか。
本記事が大切な恩師との死別に際する一助になりましたら冥利に尽きます。