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【お墓お掃除ガイド】墓石の洗い方から仏具のお手入れまでご紹介

【お墓お掃除ガイド】墓石の洗い方から仏具のお手入れまでご紹介

お墓参りに行く予定があるものの、どのようにお墓を掃除すればよいのかわからず不安という方もいらっしゃるのではないでしょうか。お墓掃除には「やってはいけないこと」があるのですが、これを知らずにいるとトラブルの原因になりうるため注意が必要です。

本記事では、お墓掃除に必要な道具や掃除の基本的な流れについて解説しています。さらに、掃除のコツや注意点もご紹介していますので、お墓の掃除について詳しく知りたい方はぜひ最後までお読みください。

お墓掃除の最適なタイミングと頻度

お墓掃除は、春・秋のお彼岸やお盆などのお墓参りに合わせて行うことが一般的です。ただし、年に一度だけでは汚れがたまりやすいため、可能であれば年2~3回の掃除を心がけましょう。特に春分の日・秋分の日を中心とする春と秋のお彼岸は季節の変わり目でもあり、掃除に適しています。また、故人の命日や家族が集まる機会も良いタイミングです。

お墓掃除に必要な道具6つ

お墓掃除に必要な基本的な道具は、6つあります。内容は次の通りです。

  • 雑草を刈る鎌
  • ゴミ袋
  • 柔らかい毛の歯ブラシ
  • 柔らかいスポンジ
  • タオル(雑巾)
  • 軍手

亀の子タワシを持参する人も多いのですが、墓石に傷がつくと浸水して老朽化の原因になるため、柔らかいスポンジやタオルでやさしく洗ったり、拭いたりすることが大切です。

また、霊園には手桶や柄杓、放棄、ちりとりが用意されていることが多いですが、公営墓地などでそれらがない場合には同等のものを自分で用意しましょう。水を汲む手桶や柄杓の代用品としては、空のペットボトルがおすすめです。軽量でコンパクトでありながら、少しずつ水をお墓にかけることができるためです。

お墓掃除手酌

お墓掃除の基本的な流れ

お墓掃除を効果的に行うためには、具体的な手順と正しい方法を知っておくことが大切です。ここでは、墓石の掃除方法から墓地全体の掃除方法までわかりやすく解説していきます。ひとつひとつのステップを丁寧に行い、お墓をキレイな状態に保ちましょう。

ご先祖様にご挨拶

まずお墓に到着したら、お墓掃除を始める前に「本日はお墓参りに来たこと」「これから掃除を行うこと」「無事に終えられるよう願っていること」などをご先祖様にお伝えします。ご先祖様に手を合わせて一礼し、感謝と敬意を込めた挨拶を済ませたら、掃除道具を取り出し準備を始めましょう。

お墓参り

落ち葉・雑草の除去

ご挨拶を終えたら、お墓周りの落ち葉や雑草を取り除きます。雑草はカマなどの道具を使って刈り取ると良いでしょう。砂利が敷かれている場合は、飛び出た雑草や枯れ葉を取り除き、ザルで砂利をキレイにすることもおすすめです。

砂利や石が乱れている場合は整え、歩きやすい状態に整備しましょう。作業後は集めた落ち葉や雑草をゴミ袋に入れ、持ち帰るか、霊園指定のゴミ捨て場に捨てて完了です。

墓石本体の水洗い

墓石は上から水を流し、柔らかいスポンジを使って掃除をしていくことが基本です。高圧洗浄機を利用する人もいますが、墓石は水が浸透しやすく、柔らかいものも多いため、あまりおすすめできません。

通常の汚れは水だけで十分ですが、なかなか取れない頑固な汚れは苔や赤カビのため、ぬるま湯や墓石専用洗剤を使います。

細部(彫刻文字部分など)の掃除

墓石に彫られた文字の中など、細かい部分の掃除には柔らかい歯ブラシや割り箸を使います。まずは文字部分に水をかけて汚れを浮かせます。文字の幅が広い場所には歯ブラシ、狭い場所には割り箸を使うと傷つけずにキレイに掃除できます。石材は硬いがゆえに折れやすい性質のため、優しく丁寧な掃除を心がけることが大切です。

お墓掃除墓石

花立て・香炉などの小物類の掃除

花立てや香炉(線香立て)などの小物類は、取り外せる場合は外して洗うと掃除がしやすくなります。サイズに合った硬めのスポンジでこすり洗いすることで、花立ての奥で腐敗した草木のぬめりや汚れを落とすことができます。

また、線香立ては燃え残りや固まった灰がたまるとお線香が立ちにくくなります。ピンセットで残った線香を拾い上げ、先を少し曲げた針金で水抜き穴から灰をかき出すと、効率よく掃除できます。

取り外せない場合は、墓石と同様にスポンジや歯ブラシ、軍手を使って優しく汚れを落とします。

香炉線香立て

雑巾で乾拭き

墓石を水洗いした後は、タオルや雑巾で乾拭きをします。石材は水を吸収しやすく、濡れたままにすると劣化の原因になります。柔らかいタオルで丁寧に拭き取ることで、墓石を長持ちさせることができます。タオルを何枚か準備して乾拭きを2回行う家庭もあるほどです。

お供え物を置きお参り

お墓掃除を終えたら、家長を中心に家族そろってお墓に手を合わせて拝みましょう。お花やお線香を供え、故人には思いを語り、ご先祖様には感謝とこれからの守護を祈願すると良いでしょう。キレイになったお墓の前で静かに手を合わせる時間は、大切なひとときとなります。

お墓参り

墓石掃除のコツと注意点

お墓をキレイに保つためには、正しい方法で丁寧に掃除することが大切です。間違った掃除方法は墓石を傷め、劣化を早める原因になります。ここでは、墓石を掃除する際のコツと注意点をご紹介します。

上から下へ洗う基本の流れ

墓石掃除は、スポンジや雑巾を使って上から下へ水洗いするのが基本です。硬いたわしや強い洗剤は墓石を傷つける恐れがあるため、使用する際には注意が必要です。

文字が彫られている細かい部分は、柔らかい歯ブラシなどを使って優しく汚れをかき出します。濡らした軍手を着用して指先で汚れをかき出す方法もおすすめです。

汚れがひどい場合には、墓石専用の洗剤を使うと効果的です。そのときの墓石の状態に合わせて、適切な掃除道具を選びましょう。

こすりすぎに注意

墓石はデリケートな素材のため、掃除の際に金タワシや金属ブラシを使うと傷がつきやすく、劣化を早める原因になります。柔らかいスポンジやブラシを使い、優しくこすり洗いをしましょう。

特に水垢やコケを落とす際は力を入れすぎないように注意が必要です。また、高圧洗浄機も水圧が強すぎるために石材を傷める可能性があり、使用を避けることをおすすめします。

お墓掃除

お供え物を置きっぱなしにしない

食べ物や飲み物のお供えは、必ずお参り後に持ち帰りましょう。放置すると鳥や小動物が食べ散らかし、お墓や霊園が汚れる原因になります。また、墓石にお酒などをかけるとシミや汚れの原因になるため、避けましょう。

食べ物や果物、缶や瓶などの飲み物を供える際は、白い紙を下に敷き、墓石に跡が残らないように配慮します。

まとめ

お墓掃除に必要な道具や掃除の基本的な流れ、コツや注意点について解説してきました。

お墓掃除の手順は、ご先祖様へのご挨拶に始まり、周囲の清掃、墓石の水洗い、細部や小物類の掃除、仕上げの乾拭き、そしてお供えという流れが基本です。歯ブラシやスポンジ、雑巾(タオル)、ゴミ袋など必要な道具を忘れずに持って行くようにしましょう。

本記事がお役に立てましたら幸いです。

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監修・奥山晶子
監修・奥山晶子
株式会社むじょう 編集者
冠婚葬祭互助会に従事し、その後おもだか大学名義で「フリースタイルなお別れざっし 葬」(不定期)を刊行。現在は葬儀や墓など終活関連の記事を手がけるライターとして活動中。2012年より2年間、NPO法人葬送の自由をすすめる会の理事をつとめる。主な著者に『葬式プランナーまどかのお弔いファイル』『ゆる終活のための 親にかけたい55の言葉』がある。
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