無宗教葬儀の供養の仕方は?仏壇や49日法要の扱いについても徹底解説!
故人とのお別れを自由なスタイルで行うことが出来る無宗教葬儀。
無事に葬儀を終えたあと、「無宗教だと仏壇の代わりはどうしたら良いのだろうか?」や、「49日法要は執り行う必要があるのだろうか?」などと供養の方法について不安を感じる方もいらっしゃるかと思います。
そこで、今回は無宗教葬儀のその後の供養について詳しく解説します。
無宗教葬儀とは
無宗教葬儀とは、 特定の宗教や宗派の儀礼や作法にとらわれることなく、自由なスタイルで故人とお別れをする葬儀のこと です。この葬儀は「自由葬」とも呼ばれています。
無宗教葬儀は宗教者を呼ばないため、僧侶による読経や焼香などは行われず、代わりに黙祷(もくとう)や献花を行うことが主流となっています。
また、故人が好きだった音楽を流したり、プロの司会者に式の進行を依頼したりと、自由なやり方で故人を見送ることができるのが特徴です。
無宗教葬儀後の供養方法
無宗教であっても、納骨や埋葬方法は一般的な場合と同じです。納骨堂や、宗教・宗派を問わずに利用できるお墓に納骨・埋葬することが可能です。また、樹木葬や散骨、手元供養を選ぶこともできます。以下、無宗教でも選べる供養方法をいくつかご紹介します。
永代供養
永代供養とは、永代供養墓がある寺院や霊園などが、ご遺族に代わって故人の遺骨を管理する供養方法です。
宗教や宗派を問わず、費用も一般の墓地と比べて抑えることができます。また、お墓の管理を任せられるため、後継人がいないという方にも適しています。
宗教を問わない墓地
一般的にお寺には宗派がありますが、故人の宗派や葬儀形式を問わない墓苑や霊園もあります。お寺と墓地は歴史的に深い関わりがあり、多くのお寺が「寺院墓地」としてお寺の境内で管理しています。
菩提寺が宗派を厳格に守るお寺だった場合、その宗派の作法に則っていない葬儀を執り行った方の納骨は拒否されることが多いです。そのため、宗派を問わない墓地や霊園を選ぶことをオススメします。
宗派を問わない墓地を選んで納骨することで、このようなトラブルを避けることができます。
公営の墓地
なるべく予算を抑えて墓地を購入したい場合は、公営の墓地を選択すると良いでしょう。
公営の墓地は宗教や宗派を問わないため、無宗教葬儀を行った場合でも問題なく納骨できます。
ただし、設備の内容は場所によって異なるため、いくつかの候補を見比べてみることをオススメします。
海洋散骨
海洋散骨とは、パウダー状にした遺骨を海に撒く供養方法です。この供養方法は自然への埋葬を希望する方に人気です。
遺骨のすべてを散骨することもできますが、一部を散骨し、残りは手元に置いて供養することも可能です。
散骨後の供養としては、「記念日に散骨した海を訪れる」「毎日海に向かって手を合わせる」などの方法があります。また、葬儀社による法要クルーズもあります。
手元供養
手元供養とは、遺骨の一部または全部を自宅などの身近な場所で保管する供養方法です。 遺骨はミニ骨壺のほか、ペンダントやブレスレットなどのアクセサリーに納めることが可能となり、自宅で保管するだけでなく、外出時に持って行くことも可能です。そのため、いつも故人を身近に感じたいという方には特におススメです。
樹木葬
樹木葬とは、墓石の代わりに樹木を墓標として納骨する供養方法です。
日本では基本的に遺骨を地中に納め、その上に樹木を植える形式が一般的です。樹木葬は海洋散骨と同様、自然に還りたいと願う方に人気があり、無宗教の葬儀を選択した方にも支持されています。
無宗教葬儀のとき、仏壇の代わりは?
無宗教葬儀の場合、必ずしも仏壇を用意する必要はありませんが、希望すれば設置することが可能です。多くの方は神棚や仏壇、御本尊は設置せず、その代わりに手元供養のための小さな祭壇や遺影を置いて日々故人を偲んでいます。最近では「モダン仏壇」という無宗教にも対応したお部屋に馴染む仏壇が販売されているので、そちらも検討してみると良いでしょう。
位牌に関しても、仏壇と同様、無宗教葬儀の場合でも用意することは可能です。ただし、無宗教では戒名の代わりに俗名(故人の生前の名前)を入れることになります。また、開眼供養(位牌の魂入れ)は無宗教では行わないことが多いです。
無宗教葬儀後、49日法要は?
無宗教葬儀を執り行った場合、法要を必ずしも執り行う必要はありません。
ただし、ご遺族が希望する場合には、初七日や四十九日、一周忌といった仏式の法要を執り行うことが可能です。また、儀式として執り行いたい場合は、追悼式や記念式といった形で執り行うこともできます。
49日法要や追悼式を行う場合、お経や焼香などの宗教的な儀式は省き、集まった家族や友人たちが会食をしながら故人を偲ぶという形式にすることも可能です。
まとめ
今回は無宗教葬儀のその後の供養方法についてご紹介しました。
無宗教葬儀を執り行った場合の制限はありますが、一般的な供養と同様にお墓や仏壇を購入して供養することも可能です。この記事を参考に、皆様にとって最適な供養方法をご検討していただけると幸いです。
身内のみで無宗教葬儀を執り行った方へ
無宗教葬儀を執り行う方の中には、身内のみでゆっくりと葬儀を執り行いたいとお考えの方もいらっしゃいます。
しかしその場合、故人のご友人や知人の中には、葬儀に参列できずお別れができなかった方も出てきてしまいます。
葬儀後、落ち着いてからご友人や知人なども招いて偲ぶ会を開くという方法もありますが、昨今の新型コロナウイルスの影響や、金銭面の不安、皆様にお集まりいただく手間を考えると、偲ぶ会を催すことに気が引ける方もいらっしゃるかと思います。
そこで、無宗教葬儀のあと、 無料で開催できるオンラインの偲ぶ会「葬想式」 をご紹介します。
葬想式とは
葬想式は3日限りの追悼サイトを無料で作れるサービスです。SNSやメールで招待した人がサイトにアクセスできます。開式から72時間、思い出の写真や故人宛のメッセージを匿名で投稿することができ、相互に閲覧できます。 参加人数、投稿写真枚数、メッセージの数は無制限、無料 でご利用いただけます。
こちらの葬想式公式サイトより、パンフレットの送付請求やサンプルページの閲覧が可能です。ぜひご活用ください。
葬想式が3日限りの理由
葬想式では3日間にわたって参加者同士が思い出を共有しあい、思い出の写真やメッセージが寄せられますが、それらは開式から3日が経過すると消えてしまいます。
デジタルデータは劣化せずに半永久的に残せる という強みがありますが、大切な人との死別に際して、それが本当に良いことなのかと問い直しました。 鮮明なデータが長い間残るということが、大切な人が生きていた日常から、もう会えない日常へと移る際に足かせになってしまう のではないかと危惧しています。そのため、葬想式の開式期間は3日限りとし、その期間を過ぎると写真やメッセージは消えるようにしています。
しかし、「閉式後も葬想式で集まった故人にまつわる思い出を見たい」という方もいらっしゃるかと思います。そのような方のために、葬想式に寄せられた写真やメッセージを掲載した紙媒体のアルバムをご用意しております。閉式後も、手元にあるアルバムを開いていつでも故人との思い出を振り返ることができます。※葬想式のシステム自体は無料でご利用いただけますが、紙媒体のアルバムは有料となります。ご了承ください。
葬想式の発起人である私がこのように申し上げるのは少々違和感があるかもしれませんが、やはり リアルでの体験をデジタルで置き換えることはできません 。葬想式はリアルの代替を目指しているのではなく、リアルの中で抜け落ちてしまう部分を補完することを目的としています。
感染症の影響や物理的な距離、時間。このような障壁を乗り越えることができるのはデジタルの強みです。また、 自分の知らない故人の一面や、誰かの記憶にある故人との思い出を一度に知ることができるという体験はデジタルならでは です。
どうしても対面での偲ぶ会が難しい場合には葬想式をご活用いただき、素敵なお別れのひとときをお過ごしいただけると嬉しく思います。
スマートフォンの操作が不慣れな方にもお使いいただけるよう、無料の相談窓口がございます。招待の文章を作るのが難しいなど、葬想式を開くうえでのハードルを乗り越えるお手伝いをさせていただきます。こちらの公式LINEからお気軽にお問い合わせください。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。本記事が少しでも皆様のお役に立てると幸いです。