
【喪中はがき】友人からもらったら?すること・控えることをご紹介
喪中はがきとは、 差出人が喪中の期間であることを知らせるはがき です。喪中はがきを受け取ったら来年の年賀状を出してはいけません。
友人や知人から喪中はがきをもらった時、どのように対応すれば良いのだろう……
なんとなく知ってはいるけど、正しいのかよく分からない……
こんな風に思ったことはありませんか。
喪中はがきについては、日常的に触れることではないので、詳しく知らない人が多いと思います。
今回は喪中はがきをもらった時の対応だけでなく、喪中の意味から理解できるように説明していきます。自信を持って、喪中のお相手に配慮した対応ができるようにしておきましょう。
喪中の意味は?
喪中とは故人の近親者が 死を悼み、身を慎んで暮らす期間 とされています。死者を弔うという意味合いがあるため、贅沢やお祝い事は控えます。そのため、 年賀状での新年の挨拶も控えるのがマナー です。
喪中の期間には特に決まりがないようですが、一般的には 一周忌までの一年間 を言います。似たような言葉に 忌中 がありますが、これは 四十九日の法要が終了するまでの期間 を指します。
喪中はがきをもらった時にできる対応4つ
喪中はがきをもらった時の対応として、以下の4つの対応方法があります。
- 何もしない
- 年内に喪中見舞いを送る
- 年始状を送る
- 寒中見舞いを送る
これらについて、一つ一つ解説していきます。

何もしない
喪中はがきをもらった時に 必ず返事を送らなければならないというマナーはありません 。
喪中はがきが送られてきた故人や遺族との、親密度や間柄によって、返事を出すべきかどうか判断するのがよいでしょう。
お悔やみの言葉や、不幸があることを知らなかったお詫びの気持ちを遺族に対して丁寧に伝えたい場合は、後述する3つの方法を取るとよいでしょう
喪中見舞いを送る
喪中見舞いの意味
喪中見舞いは、喪中の友人へ、喪中期間内に出す挨拶状です。
喪中であることを知らせてくれたことに対するお礼と、年賀状を出すことを控える旨を伝えます。
喪中見舞いを出す場合は、 はがきをもらったらできるだけ早く、少なくとも年内に出しましょう 。
喪中見舞いの構成
喪中見舞いでは、以下の内容を含めましょう。
- 喪中はがきに対するお礼の言葉
- (訃報をはがきによって知った場合)お詫びの言葉
- お悔やみの言葉
- 遺族の健康への気遣いと励ましの言葉
喪中見舞いの例文
喪中お見舞い申し上げます
この度はご丁寧な挨拶状を頂きありがとうございました
〇〇様のご逝去に大変驚いております はがきを頂くまで存じ上げず 失礼いたしました
〇〇様のご冥福をお祈りいたします 服喪中とのことですので 新年のご挨拶は控えさせて頂きます
この度は心よりお悔やみ申し上げます

年始状を送る
年始状の意味
年始状は、 元日から松の内(一般的に関東は1/7、関西は1/15)の間に出す、年賀状の代わりの挨拶状 です。おめでたい言葉を避けて挨拶をし、遺族をいたわる言葉を添えます。
年始状の構成
年始状では、以下の内容を含めましょう。
- 新年の挨拶の言葉
- 喪中はがきに対するお礼の言葉
- 故人へのお悔やみの言葉
- (訃報をはがきによって知った場合)お詫びの言葉
- 新しい年のお付き合いをお願いする言葉
ここに加えて、自分の近況を報告しても良いでしょう。
年始状の例文
謹んで年頭のご挨拶を申し上げます
この度はご丁寧な挨拶状を頂きありがとうございました 〇〇様のご逝去を存じ上げず大変失礼致しました
ご冥福を心よりお祈り申しあげますとともに本年が穏やかな年でありますようお祈りいたします
本年もどうぞよろしくお願いします

寒中見舞いを送る
寒中見舞いの意味
寒中見舞いは、暑中見舞いと同様に、季節の挨拶状という意味があり、松の内(関東:1月7日、関西:1月15日)が明けてから立春までに送るものです。つまり寒中見舞いを送る時期は、 1月8日(16日)から2月上旬まで とされています。
喪中見舞い、年始状と比べて、 最も一般的なのがこちらの寒中見舞いです 。
寒中見舞いの構成
寒中見舞いでは、以下の内容を含めましょう。
- 「寒中見舞い申し上げます」という言葉
- 故人へのお悔やみの言葉
- 寒期の体調を気遣う言葉
- 新しい年のお付き合いをお願いする言葉
ここに加えて、自分の近況を報告しても良いでしょう。
寒中見舞いの例文
寒中見舞い申し上げます。
〇〇様のご逝去を謹んでお悔やみ申し上げます。
ご服喪中のことと存じ新年のご挨拶を控えさせて頂きましたがいかがお過ごしでしょうか。
寒い日が続きますが皆様ご自愛くださいませ。本年もよろしくお願いいたします。

お祝いの表現を避ける
「喪中見舞い」「年始状」「寒中見舞い」のいずれも 「慶・祝・賀・寿」の漢字を使うのを避けましょう 。
年始状では、「謹賀新年」「あけましておめでとうございます」などの表現を避け、「謹迎新年」「感謝新年」「迎春」「初春」などの表現を使い、挨拶の言葉を使いましょう。
はがき・切手の選び方
はがきは、 シンプルで落ち着いたデザイン のものを選びましょう。手紙の場合も同様です。
切手に関しては、年賀用の切手は使わないようにしましょう。
官製はがき(切手を貼らずに印刷されているはがき)ならば、 胡蝶蘭かヤマユリ のものを選びましょう。
私製はがき(自分で切手を貼るはがき)ならば、 63円のソメイヨシノの切手 を選びましょう。
喪中の相手に年賀状を出してしまっていたら
もし、喪中であることを知らずに、すでに年賀状を送ってしまっていた場合は、寒中見舞いを出します。その際、 寒中見舞いに「存じ上げなかったとはいえ、お年始のご挨拶をしてしまい、大変失礼しました」と詫び文を入れましょう 。
また、喪中はがきを受け取っていたことを忘れたまま年賀状を出してしまったことに年内に気づいた場合にも、喪中見舞いを送るようにすると良いでしょう。

まとめ
喪中はがきをもらった時の適切な対応について、意味や理由も交えてご紹介してきました。難しく感じるかもしれませんが、喪中の意味を理解した上で考えてみると考えやすくなります。
喪中見舞い、年始状、寒中見舞いを送ることで故人への哀悼を表し、ご遺族への配慮を丁寧に伝えることができます。喪中はがきをもらった際には、ぜひこのことを思い出してみてくださいね。
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