家族葬の事後報告のメールやハガキの例文をご紹介

家族葬の事後報告のメールやハガキの例文をご紹介

ごく親しい人だけが集い、ゆっくりと故人をお見送りする「家族葬」を選ぶ方が増えています。家族葬はご遺族への負担が少ない一方で、生前お世話になった方々をご葬儀に呼べない歯痒さもあります。

家族葬に参列できなかった方の中には、どうしても故人とお別れをしたかった方がいるかもしれません。そこで、家族葬を終えた旨を生前お世話になった方々に事後報告する必要があります。

今回は家族葬の事後報告をするタイミングやマナー、文例を解説します。また、家族葬の事後報告に併せて、昨今の感染症の影響や遠方に住む方の都合を考慮した非対面(=オンライン)の偲ぶ会についてもご紹介します。

家族葬の事後報告を行うタイミング

遅くとも四十九日の法要を終えた頃までにお送りできるとよいでしょう。

家族葬を終え、 四十九日ほど時間が経過してから の方が、ご遺族としても落ち着いて報告できますし、報告を受ける側も切迫感が和らぐとも考えられます。

また、年賀状のやりとりをする程度のお付き合いの深くない方には、喪中ハガキの送付をもって事後報告としてしまう場合もあります。

事後報告に決まったタイミングはありませんので、ご自身の判断次第 です。

お付き合いの深い方ほど早めに連絡を行うことが基本ですが、 ご無理のないよう落ち着いて報告できるタイミングで 行いましょう。

事後報告の連絡方法

手紙を書いている写真

手紙やハガキを送るのが丁寧ですが、相手との関係性に応じて 電話・メール・SNS などを使い分けても良いでしょう。

メールやSNSを使用する場合、簡単に済まされてしまったとネガティブに捉える方もいらっしゃいます。

故人様と普段からメールやSNSで連絡を取り合っていた関係性の場合は許容されやすいですが、カジュアルな報告手段であることに留意した上、連絡方法を検討しましょう。

事後報告の手紙、ハガキ、メールの文例については次の章でご紹介します。

事後報告の文例

事後報告の手紙やハガキでは読点や句読点を使わないようにしましょう。

この際、「重ね重ね」や「しばしば」などの重ね言葉や、不幸を連想させる言葉は使わないよう気をつけます。

手紙・ハガキの文例

謹啓 (父/母/夫/妻など) (故人の名前) 儀

かねてより入院加療中でありましたところ 去る◯月◯日◯歳にて永眠いたしました
葬儀は故人の意向により 近親者のみが集い家族葬にて相済ませました
故人が生前賜りましたご厚誼に深謝申し上げます
本来ならば直接ご挨拶申し上げるべきところ 恐縮ではありますが 略儀ながら書中をもってお知らせ申し上げます
なお 誠に勝手ながら 弔問 香典 供物のご厚意につきましては、固く辞退申し上げますことをご了承ください

謹白 令和◯年◯月◯日 (住所) 喪主(送り主の名前)

メールの文例

平素よりお世話になっております。
(父/母/夫/妻など)(故人の名前)につきまして、かねてより入院加療中でありましたところ、去る◯月◯日に◯歳で永眠いたしました。ここに謹んでご通知申し上げます。

また、誠に勝手ながら、故人の意向により近親者のみが集い家族葬にて相済ませました。
本来であれば早速お知らせすべきところでございましたが、ご通知が遅れ、事後のご報告となりましたこと何卒ご容赦いただきたくお願い申し上げます。

なお、誠に勝手ではありますが、弔問 香典 供物のご厚意につきましては、固く辞退申し上げますことをご了承ください。

生前のご厚誼に深謝し、厚く御礼申し上げます。

令和◯年◯月◯日 (住所)(送り主の名前)

非対面の偲ぶ会「葬想式」について

家族葬の事後報告を機に、故人が生前お世話になった方に想いを馳せることになります。お悔やみが寄せられるなど、故人の交友関係を生前以上に知ることもしばしです。

ご葬儀に参列できなかった故人のご友人や知人の中には、お別れしたかったけれども諦めざるを得なかった方もいらっしゃいます。

ご葬儀を終え、落ち着いてから、皆様をお招きして偲ぶ機会をおつくりすることも可能です。

とはいえ、昨今の新型コロナウイルスの心配や、皆様にお集まりいただく手間を考えると、偲ぶ会を催すのも気が引ける方もいらっしゃるかと思います。

ここでは、家族葬の事後報告の後、 無料で開催できる非対面の偲ぶ会「葬想式」 をご紹介します。

葬想式とは

葬想式は3日限りの追悼サイトを無料で作れるサービスです。

SNSやメールで招待した人がサイトにアクセスできます。

開式から72時間、思い出の写真や故人宛のメッセージを匿名で投稿することができ、相互に閲覧できます。 参加人数、投稿写真枚数、メッセージの数は無制限、無料 でご利用いただけます。

こちらの葬想式公式サイトより、パンフレットの送付請求やサンプルページの閲覧が可能です。こちらも是非ご活用ください。

「葬想式」の招待の方法

葬想式手元2021/12/21

葬想式には「招待ボタン」があり、そこから招待URLを発行することができます。

招待文のテンプレートもご用意しておりますが、ここでは家族葬の事後報告をした後に葬想式のご案内をおくるというという場面を想定した招待文をご紹介します。

招待文例

◇◆故 〇〇 葬想式のご案内◆◇
(時候の挨拶)
さてこの度〇〇の「偲ぶ会」としまして【葬想式(そうそうしき)】を下記の通り執り行いたく存じます
新型コロナウイルスの心配や 遠方にお住まいの方のご事情もあり このような偲ぶ会の形となりますこと ご理解ください
もしもお時間がありましたらスマートフォンやパソコンから故人との思い出ばなしをコメントしていただいたり写真を共有し合い 生前お世話になった皆さまと想いを馳せる時間
をいただけましたら幸いです

■日時
〇年〇月〇日(〇)〇時より〇日(〇)〇時まで

■参加方法
時間になりましたら、下記のURLからご参加ください

家族葬の事後報告の葉書に葬想式の案内を載せることで、単に

葬儀は家族のみで済ませました、ご供花等は辞退します

というメッセージだけでなく

葬儀は家族のみで済ませましたが、皆様からのメッセージが届くと故人も喜ぶかと思いますので、よろしけれ
ばこちらからメッセージやお写真をお送りください

という優しい事後報告の葉書に生まれ変わります。

家族葬の事後報告葉書例

こちらの招待状のテンプレートをお求めの方はこちらよりお申し込みください。
葬想式の開式を含めサポートさせていただきます。

「葬想式」が無料の理由

葬想録 プレミアム 右から

無料のサービスなのでご利用の際に不安に思われる方もいらっしゃるかもしれません。

葬想式では3日間に渡って参加者同士思い出を共有しあい、思い出の写真やメッセージが寄せられます。

そのメッセージや写真は開式から3日間が経過すると消えてしまいます。 デジタルデータは劣化せずに半永久的に残せる という強みがありますが、大切な人との死別に際してそれが本当に良いことなのか、問い直しました。

鮮明なデータが半永久的に残るというのは、大切な人が生きていた日常から、もう会えない日常へと移り行く際に足かせになってしまう のではないかと危惧しています。

そこで、葬想式で集まった写真やメッセージを紙媒体のアルバムを販売するというオプションサービスを提供しています。

もちろんこれはオプションなので希望者のみの購入となります。

葬想式のシステム自体のご利用は無料です。これが葬想式の開式が無料である理由です。

葬想録 プレミアム 写真

葬想式の発起人である私がこんなことを言うのも少々違和感があるかもしれませんが、やはり リアルでの体験をデジタルで置き換えることはできません

葬想式はリアルの代替を目指しているのではなく、リアルの中で抜け落ちてしまう部分を補完することを目的としています。

感染症の影響・物理的な距離や時間。このような障壁を乗り越えることができるのはデジタルの強みです。

また、 自分の知らない故人の一面や、誰かの記憶にある故人との思い出を一斉に知ることができるという体験はデジタルならでは です。

どうしても対面での偲ぶ会が難しい時に、葬想式をご活用いただき、素敵なお別れのひと時をお過ごしいただけますと幸いです。

スマートフォンの操作が不慣れな方にもお使いいただけるよう無料の相談窓口がございます。

招待の文章を作るのが難しいなど、葬想式を開く上でのハードルを乗り越えるお手伝いをさせていただきます。こちらの公式LINEからお気軽にお問い合わせください。

また、こちらの葬想式公式サイトより、パンフレットの送付請求やサンプルページの閲覧が可能です。こちらも是非ご活用ください。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。本記事が少しでも皆様のお役に立てましたら、冥利に尽きます。

葬想式 お別れ会・偲ぶ会をお考えの方へ
葬想式 葬想式は3日限りの追悼サイトを作れる無料サービスです。
葬想式 葬儀に集まれなかった人にもお別れの機会を提供することができます。
葬想式 故人様の思い出の写真やエピソードを集められます。
葬想式 集まった写真やメッセージはオプションでアルバム「葬想録」として購入できます。
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前田 陽汰
前田 陽汰
株式会社むじょう 代表
2000年生まれ。慶應義塾大学総合政策学部オーラルヒストリーゼミ所属。葬送習俗の変化に関する研究を行う。研究内容が評価され2021年度SFC STUDENT AWARDを受賞。2020年5月に株式会社むじょうを設立し、距離と時間を越えて故人を偲ぶオンライン追悼サービス「葬想式」、亡き母へ贈る父の日のメッセージ展示イベント「死んだ母の日展、棺桶に入り自身の生を見つめ直す体験イベント「棺桶写真館」などの企画・運営を行っている。