会葬礼状に句読点はいらない?その理由と例文

会葬礼状に句読点はいらない?その理由と例文

通夜や告別式に参列してくださった方へ、お礼としてお清めの塩などと一緒に会葬礼状をお渡しします。

従来は葬儀が終わった後、香典返しに同封する形でお送りしていましたが、最近は通夜や葬儀の受付の際に頂いた香典と引き換えに香典返しなどの返礼品を渡し、会葬礼状も同封することが定番化されてきました。

そんな会葬礼状を書く際、普通の手紙のように書いていいのか、マナーがあるのか、心配になってしまう方もいらっしゃるでしょう。

今回は「会葬礼状の書き方は?」「句読点、読点は使っていいの?」「例文はどんなものがある?」という疑問にお答えさせて頂きます。

会葬礼状に句読点がいらない理由

古来の日本語文には句読点というものはなく、文を読みやすくするための補助として後々誕生しました。

毛筆文の場合、文の流れを捉えやすくするために、句読点の代わりで行を替えたり、スペースを空けるなど、読み手が読みやすくなるための工夫がなされています。

かしこまって筆で文章を書いた名残 が今でも続いているため、お葬式で使う文章には句読点が付いていないと言われています。

会葬礼状の他に、句読点がいらないものはある?

句読点がいらないものは他にも多くありますが、今回はこの三つをご紹介します。

訃報

基本的に書面やメールでの訃報に句読点は必要ありません。

理由は諸説あるとされていますが、毛筆で手紙が書かれていた時代の名残りであることや、句読点を入れると文章が途切れたようにみえるためと言われています。

一般的には滞りなく葬儀が終わるようにという意味を込めて、句読点は入れないとされています。

喪中葉書

葬儀の際に作成する新聞の死亡広告のように、弔事に関する文には句読点は必要ありません。

喪中はがきもその一つです。

結婚式の案内状

結婚式の案内状に句読点がないのは、 「お祝いごとには終止符を打たない」という考え方がある からです。

披露宴や二次会のアナウンスで「そろそろ終了の時間です」と言わずに、「お開きとなります」と表現するのと同じ意味とされています。

結婚というおめでたい日に、終わりを連想させるような言葉はタブーとされているため、このようなマナーがあるようです。

句読点をつけない会葬礼状の例文

一般的な葬儀の場合の会葬礼状

亡父 〇〇〇〇の通夜 葬儀に際し ご多忙の中参列いただき また御鄭重なご香料を賜り誠にお礼申し上げます

生前のご厚情とともに深く感謝し 略儀となりますが書中にて御挨拶申し上げます

令和〇年〇月〇日(通夜)
令和〇年〇月〇日(告別式)

住所 〇〇県〇〇市
喪主 〇〇〇〇
外  親戚一同

家族葬の場合の会葬礼状

夫 〇〇は 令和〇年3月〇日 降りしきる桜の中で生涯の幕を下ろしました

桜の木のようにどっしりと大きな心で家族を見守り 仕事にも真摯に向き合った人でした
趣味のつりは下手の横好きでしたが いつぞやとても大きなクロダイを持ち帰って家族にふるまってくれたこと その味と心からの笑顔は今でも忘れることができません

別れは辛くてなりませんが これからは子供や孫たちと力強く生きていきます
長年にわたるご親交ならびに本日のご会葬 誠にありがとうございました
略儀ながら書状をもってご挨拶申し上げます

令和〇年3月〇日

住所 〇〇県〇〇市
喪主 〇〇〇〇
外  親戚一同

会葬御礼中面

まとめ

今回は会葬礼状の句読点、例文についてご紹介しました。

最近は会葬礼状の印刷テンプレートなどがありますが、なぜ句読点をつけないのか、そのマナーについて少しでも知る機会になっていたら幸いです。

手作りの会葬礼状を作りたいと考えている方も、ぜひお役立てください。

ご葬儀に参列できない方の新しいお別れの場について

会葬礼状について解説してきましたが、ごく親しい人のみを招く葬儀が増えている現在、会葬礼状をお渡しできるのはお世話になった方のごく一部でしょう。

ご葬儀を終え一息ついたところで、ご葬儀に呼べなかった方、参列できなかった方からお悔やみの連絡が届くと「〇〇さんにもご葬儀に来ていただいたら良かったかな...」という気持ちになることもしばしです。

実際、ご葬儀に参列できなかった方にとって、何かしたいけど何もできないという状況が生じてしまったことに変わりありません。

訃報には接したものの、お葬式に参列できず全く実感が持てない方がいることも事実です。

そこで、対面の葬儀は親族のみで行い、後日、追悼サイトを通じてご友人と一緒に思い出を振り返るという新しいお別れの形をご紹介します。

弊社が運営している葬想式を使うことで距離と時間を越えて故人を偲ぶ機会を無料でお作りいただくことができます。

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公開期間中(3日間)はいつでも、どこからでもサイトにアクセス可能で他の参加者の写真やメッセージも見ることができます。

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葬想式を通じて、 ご葬儀に集まれなかった方も含めて故人様との思い出を振り返り、メッセージを綴るという機会 にもなりますし、ご友人が参加することで、 ご親族がお持ちでなかった故人様の写真をご覧いただく こともできます。

みんなで故人様に思いを馳せ、思い出を振り返り、メッセージを綴るという時間を、ご葬儀を終え少し落ち着いたタイミングでお過ごしいただくというのはいかがでしょうか?

お気軽にご相談いただけるよう、無料の相談窓口がございます。ご友人へお知らせするための文章を作るのが難しいなど、葬想式を開く上でのハードルを乗り越えるお手伝いをさせていただきます。こちらの公式LINEからお気軽にお問い合わせください。

また、こちらの葬想式公式サイトより、パンフレットの送付請求やサンプルページの閲覧が可能です。こちらも是非ご活用ください。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。
本記事が少しでも皆様のお役に立てましたら、冥利に尽きます。

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監修・奥山晶子
監修・奥山晶子
株式会社むじょう 編集者
冠婚葬祭互助会に従事し、その後おもだか大学名義で「フリースタイルなお別れざっし 葬」(不定期)を刊行。現在は葬儀や墓など終活関連の記事を手がけるライターとして活動中。2012年より2年間、NPO法人葬送の自由をすすめる会の理事をつとめる。主な著者に『葬式プランナーまどかのお弔いファイル』『ゆる終活のための 親にかけたい55の言葉』がある。