【訃報テンプレート】お知らせの例文・SNSでの書き方について解説
大切な人が亡くなったことを伝える訃報。テレビやニュースで耳にすることは多いですが、自分が訃報を流さなければならない立場となった時のことを考えたことはありますか?
どのように連絡すれば良いのか、訃報の連絡をするタイミングはいつなのか。詳しく知らない方も多いのではないのでしょうか。
いざという時にすぐに対応できるよう、訃報について分かりやすくご説明していきます。
訃報の連絡をするタイミングは?
訃報の連絡をするタイミングに、特に決まりはありませんが、主に「死亡後すぐに連絡する」場合と「葬儀の詳細が決定してから連絡する」場合があります。そのタイミングは故人とその遺族との関係によって変わります。
死亡後すぐに連絡
死亡後すぐに連絡するのは、「 臨終に立ち会えなかった家族 」や、「 親族 」です。また、「 故人と特に親しかった方 」にも優先して知らせましょう。
葬儀の詳細が決まってから連絡
葬儀の詳細が決まってから連絡するのは、接点の少ない親戚や故人の友人、知人、勤め先の関係者など、「 葬儀に参列してもらいたい方 」です。
これはあくまでも目安であり、決まりがあるわけではないので、家族と相談して訃報の連絡を入れましょう。
訃報の連絡は誰に、どんな順序で伝える?
訃報を知らせる人にも決まりはありません。これも家族と相談し、故人と関係があった方を基準に考えておきましょう。
一般的な優先順位は、故人から見て
- 関係の深い親族(孫や兄弟など)
- 三等親あたりまでの親族(叔父、叔母、いとこなど)
- 友人や知人、勤め先などの関係者
- 家族に関係する機関(学校や会社など忌引の手続きが必要な場所)
- 地域関係者
となります。
故人と特に親しかった方には優先して、早めに伝える方が良いでしょう。また、葬儀関係者への連絡は早めにしておき、葬儀日程が決まった段階で知人などに連絡を入れる、という順序が一般的です。
その時になって慌てないよう、事前に伝える準備をしておくことも大切です。
訃報を送るのは電話?メール?SNS?
訃報は電話、メール、SNS、手紙のいずれかで送ります。家族や親しい友人などの、故人と近しい関係にある方へは電話で伝えることが多いです。
最近ではSNSやメールでの連絡が日常となっていますが、年配の方などは失礼だと捉えるかもしれません。まずは電話を入れて、相手が出られない場合は「それでは、メールをお送りしますので、まずはご確認ください」と留守電を残すなど、丁寧な連絡を心がけましょう。
送る相手に配慮して、どのツールで送るべきなのか、しっかりと考える必要があります。
それでは、訃報の書き方を細かく見ていきましょう。
訃報で伝えるべきことは?
訃報で伝えることは、主に 「故人の死」と「葬儀の案内」 です。
故人の名前、逝去日、遺族の意向によっては簡単な死因、そして、お通夜や葬儀の日時と場所、喪主の名前と故人との続柄、喪主の連絡先などを伝えます。
関係の深い親族や、故人の親しい友人などには、葬儀の日取りが決まる前に連絡することになるため、 「亡くなったという事実」と「自身の連絡先」 を簡単に伝えます。
どちらの場合においても、亡くなったことを伝えることが目的であるため、内容は簡潔にまとめましょう。
訃報のテンプレート(文例)
それでは、「電話」「メール」「SNS」「手紙」で訃報を流す際の会話例や例文を、それぞれご紹介します。通夜、葬儀に参列していただく場合や、家族葬などで参列を辞退していただく場合など、ご自身の状況に合ったものを組み合わせて参考にしてみてください。
電話の場合
親族への連絡
「○○○(故人の名前)の妻の○○○(名前)です。先ほど、主人が○○○(死亡原因)により亡くなりました。
お通夜などの詳細は、決まりましたら再度ご連絡いたします。何かありましたら、私までご連絡をお願いいたします。」
故人の友人への連絡
「突然のご連絡失礼いたします。○○○(故人の名前)の妻の○○○(名前)です。
主人が○○○(死亡原因)により、○月○日に永眠いたしました。生前は故人がお世話になり、感謝申し上げます。
つきましてはお通夜、お葬式に参列していただきたく詳細をお伝えします。
場所は○○にて、明日○時から行います。喪主は私が務め、○○式(葬儀の形式)で行う予定です。ご連絡の際は、私の携帯電話までお願いいたします。」
メールのテンプレート(文例)
件名:【訃報】○○○逝去のお知らせ
○○様
お世話になっております。突然のご連絡で申し訳ございません。
○月○日早朝○○○(故人の名前)が○○○(死亡原因)にて永眠いたしました。生前はお世話になりました。
尚この度の葬儀は故人の意志により家族のみで執り行います。
誠に勝手ながらご参列およびお香典は辞退させていただきます。ご理解のほどよろしくお願いいたします。○○○(自身の名前)
SNSのテンプレート(文例)
○月○日早朝○○○(故人の名前)が永眠いたしましたのでご報告申し上げます
生前中のご厚誼に深く感謝いたします
なお下記の通りに通夜ならびに葬儀を○○式(葬儀の形式)にて執り行います記
一.日時
通夜:○○年○月○日 午後○時〜
葬儀:○○年○月○日 午前○時〜二.場所
○○(葬儀場の名前)
住所 電話番号三.喪主
○○(続柄)○○○(名前)
手紙のテンプレート(文例)
夫○○が去る○月○日 交通事故(死亡原因)により急逝いたしました
葬儀は○月○日に近親者のみで執り行いました
深い悲しみゆえご通知が遅れましたことお赦しください
生前のご厚情に深く感謝いたしますとともに謹んでお知らせ申し上げます○○年○月○日
訃報で使ってはいけない3つの言葉
ここまで訃報を流す際のテンプレートを見てきましたが、使ってはいけない言葉が主に三つあります。
重ね言葉
一つ目は、「また」「くれぐれも」「重ねる」などの重ね言葉です。これらの言葉は、不幸を重ねる、不幸が続く、ということを連想させてしまいますので、注意しましょう。
苦しみを表現する言葉
二つ目は、「死」「生」「苦」などの、生死や苦しみを表現する言葉です。直接的な表現は避け、「生前」や「元気な頃」など、柔らかい表現を使うようにします。
不吉な言葉
三つ目は、数字の「4」や「9」、「大変」など、不吉とされている言葉です。
これらの言葉には注意して訃報を流すようにします。
また、「葬儀などが滞りなく終わるように」という意味を込めて、句読点は基本的に使わないことも覚えておきましょう。
まとめ
訃報は、大切な家族が亡くなり、深い悲しみの中であっても、誰かが流さなければならないものです。
流すタイミングや、順序に細かい決まりはないので、どのような方法があるのか、ということだけでも知っていると、いざという時に役に立ちます。
故人を送り出す準備として、焦らず正しく、訃報を流せるようにしておきましょう。
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最後までお付き合いいただきありがとうございました。本記事が少しでも皆様のお役に立てましたら、冥利に尽きます。