【大切な人の余命宣告】サプライズをする前に参考になる映画2選

【大切な人の余命宣告】サプライズをする前に参考になる映画2選

大切な人が余命宣告を受けた時、 残された時間をどのように過ごそうか 迷いますよね。私は、中学3年の時に 母を乳がんで亡くしました

10年間の闘病生活だったので、最後は病室で手紙を読むサプライズをしてあげたいと思っていましたが、死が近いことを受け入れられず サプライズをすることができませんでした 。最後に感謝が伝えられなかったのは、今でも後悔が残っています。

大切な人に何かしてあげたい、何かを伝えたいと思っている人が、 後悔のない最期を迎えられるように 記事を書きました。病気が深刻になればなるほどサプライズをする不安もあると思います。今回は余命宣告を受ける物語になっている映画を題材に、サプライズについてまとめていきたいと思います。

映画紹介1『湯を沸かすほどの熱い愛』

・Netflixで視聴可能
・125分
・病室に向かって叫ぶサプライズ

学校に馴染めない高校生の子供を持つ母・双葉が癌を患い、家族関係を見直していく物語です。癌を患う一年前に、父・一浩が家出をしてしまっています。双葉の癌は、ステージ4で、残り2ヶ月の余命だと宣告されます。

双葉は病気が発覚した後、父・一浩が暮らすアパートを訪れ、家庭に戻ってきてもらえるようにお願いをします。そして、父・一浩の浮気相手との子供を連れて家に戻ってきます。父・一浩は、静かな性格で、母・双葉の緩和ケア病棟に足を運ぶのを拒んでいました。

しかし、何か自分にできることがないかと思い、深夜に病室の外から、「俺がこうやって支えるから安心して!」と家族みんなで組体操をして叫ぶサプライズをしました。父・一浩にとって、たった1回のお見舞いでしたが、残された子供の将来の不安などを抱えている母にとっては、とても嬉しいサプライズだったのではないでしょうか。

サプライズ性が大きいほど喜んでもらえるわけではありません。自分ができる限りのサプライズでも相手は喜んでくれます。父・一浩は病室に向かって叫ぶサプライズをしなければ、後悔をしたまま母・双葉と死別することになっていたと思います。サプライズを通じてこれまでの感謝やこれからの抱負などを伝えられるように、無理をせず、できる限りのことをしてください。

組体操

映画紹介2『オール・マイ・ライフ』

・アマゾンプライムで視聴可能
・92分
・結婚式の資金を集めるクラウドファンディングの設立サプライズ

カフェで出会った2人が恋に落ちる物語です。2人は婚約し、これからの結婚生活を楽しみにしていました。しかし、ある日突然、夫のソルの身体に異変が起きます。末期ガンと診断され、余命が半年だということが判明しました。抗がん剤の影響で免疫力が下がるため、結婚式も延期することになります。

妻のジェンが深い悲しみを感じているのを知った友人が、2人が結婚式を実現できるようにサプライズを仕掛けることを計画します。結婚式を開催するには、お金が必要です。治療費にお金がかかることを理解していた友人たちは、クラウドファンディングを実施することにしました。無事に多くの人からの支援が集まり、結婚式をあげることができました。そして、結婚式から128日後、ソルの身体全体に癌が広がり、天国へ旅立ちました。

無事に式を実現させるために準備をできたのは、結婚する2人のことを愛していたからと友人は答えていました。余命宣告を受けた人にサプライズを計画する時間は、楽しさだけではなく苦しさも伴うと思います。サプライズを成功させなきゃと焦らず、サプライズをする相手のことを考える時間を楽しみながら計画してください。

資金が必要であれば、この映画のようにクラウドファンディングを検討してみてください。とはいえ、お金が全てではありません。お金をかけたサプライズではなく、大切な人のことを考えながら綴った手紙も喜ばれると思います。何をするかよりも、何を伝えたいかを考えて計画してみてください。

結婚式

最後に

今回は余命宣告を受けた人にサプライズをする時に参考になる映画を紹介しました。こんなことをして相手は傷つかないのだろうか...など、余命宣告を受けた人に何かをすることは、不安なことが沢山あると思います。

無理をしてサプライズをする必要もありません。1日の大きなサプライズだけでなく、何気ない日常をそばで過ごしてくれることも幸せだと思います。残りの時間を1人で考えるのは辛いことです。

こちらの公式LINEでご相談いただけましたら、この記事を書いた私から返信させていただきます。1人で抱えずに、一緒にサプライズを考えましょう。「余命宣告を受けた人へのサプライズの記事をみました」とメッセージを添え、いつでもご連絡ください。

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中澤希公
中澤希公
デザイナー
慶應義塾大学環境情報学部3年。中学3年の時、乳癌を患う母との死別を経験。死別の悲しみに寄り添う活動を軸に『死んだけどあのね展』や『死んだ父の日展』などの展示会を企画している。