散骨費用を徹底解説!種類別の相場と費用を抑えるポイント3つ

散骨費用を徹底解説!種類別の相場と費用を抑えるポイント3つ

「散骨をするときって、いくらかかるのかな?」と疑問に思っていますか。

実際の散骨費用は、散骨のやり方やオプションサービスなどによって異なります。

この記事では、散骨費用の内訳や、散骨方法と業者ごとの費用の一覧をご紹介しています。

散骨費用を抑えるポイントも紹介していますので、散骨の費用が気になる方は、ぜひ最後まで読んでみてください。


散骨にかかる費用の内訳

散骨にかかる費用は、散骨方法や業者、オプション内容によって大きく異なります。

ここでは、業者に依頼した場合の費用の内訳を、以下の4つに分けてご紹介します。

  • 基本料金
  • 粉骨費用
  • 交通費
  • オプションサービスの費用

順番に見ていきましょう。

基本料金

散骨の基本料金は、3万円〜70万円ほどと、 散骨の種類や内容により大きく異なります

同じ散骨方法であっても、業者により数万円から数十万円の違いがあります。

基本料金は、一般的に以下のような項目が含まれます。

  • 散骨の打ち合わせ
  • 散骨場所の使用料
  • 当日の運営
  • 散骨時の写真
  • 散骨証明書
  • 骨壺処分
  • 運送費

基本料金に含まれるものも、業者により差があります。

そのため、散骨を検討している場合は、複数の業者から見積もりを取り、基本料金に何が含まれているのかを比較することが大切です。

粉骨費用

粉骨費用は、基本料金に含まれている場合と含まれていない場合があります

そのため、粉骨料金が含まれているかどうかで、散骨全体の費用を大きく左右します。

一般的な粉骨費用は3万円前後といわれています。粉骨料金が含まれていない場合は、基本料金に3万円をプラスする必要があります。

つまり、粉骨料金が含まれているかどうかで、基本料金のお得感は大きく異なるということです。

散骨業者の見積もりを取る際は、粉骨料金が含まれているかどうかを必ず確認しましょう。

交通費

散骨にかかる費用の内訳で交通費が発生する理由は、 散骨を行う場所と参加者の居住地との距離によるもの です。

例えば、海や山、空中などで散骨を行う場合、参加者は船着き場や登山口、飛行場へ行くための交通手段(車、列車、バスなど)の費用が発生します。

散骨場所が遠方にある場合や、宿泊が必要となる場合は、さらに交通費がかかります。

散骨を検討している場合は、交通費も比較検討することをおすすめします。

オプションサービスの費用

散骨にかかる費用には、基本的なサービス料の他に、オプションサービスの追加が発生する場合があります。

これは、散骨をより特別な体験にするための追加サービスであり、例えば以下のようなものがあります。

  • 特別な演出
  • 花や装飾品の追加
  • 記念品
  • 会食

これらのオプションサービスは、散骨をより個性的で思い出深いものにするための選択肢として提供されます。

価格はサービス内容や業者によって異なりますが、ニーズや予算に合わせて選択できます。

散骨の種類別費用の相場

散骨の費用は、散骨の種類別に異なります。

ここでは、散骨の種類に分けて費用をご紹介します。

  • 自宅散骨の費用相場
  • 海洋散骨の費用相場
  • 山林散骨の費用相場
  • 空中散骨の費用相場

順番に見ていきましょう。

自宅散骨の費用相場

散骨の費用で一番安くできるのは、 自宅の庭などの敷地内で散骨すること です。

自宅で散骨する場合は、業者に依頼する必要がなく、費用を大幅に節約できます。

極論を言えば、散骨のための粉骨まで自分で行えば、費用はゼロ円にすることも可能です。

ただし、粉骨には適切な大きさが決められている場合が多く、その大きさまで細かく骨を砕く必要があります。

また、自治体によっては自宅であっても散骨を禁止している場合もあるので、事前に役所などで確認が必要です。

近隣の方が散骨作業を目にしたとき、どのような気持ちになるかも心配です。住宅が密集した街での散骨は難しいといえるでしょう。隣家と距離がある場合でも、できれば事前に了解を取るのが理想的ですが、反対される場合もあります。反対されたら、自宅での散骨は諦めなければなりません。

自宅での散骨は、費用を抑えたい方や、故人を身近に感じたい方におすすめの方法です。ただし、条例や粉骨、近隣への配慮などの注意点も理解した上で検討するようにしましょう。

家

海洋散骨の費用相場

海洋散骨では、船の費用がかかります。

多くの業者では、船を貸し切る場合と合同で行う場合、業者にすべてお任せする場合の費用が提供されています。

海洋散骨 A社 B社 C社
チャーター
(1隻の船を貸切)
242,000円 269,500円 297,000~
乗り合い
(他の遺族と合同)
132,000円 159,500円 165,000円
委任
(業者にお任せ)
44,000円 55,000円 55,000円

業者により、費用は多少異なるようです。

海洋散骨では、散骨場所を指定している場合がほとんどなので、船着き場までの交通手段も確認するといいでしょう。

山林散骨の費用相場

山への散骨では、業者の担当者と山へ登る費用がほとんどです。

業者の中には、山へ登れない方を対象に、業者が代わりに散骨するサービスを提供しているところもあります。

山への散骨 D社 E社 F社
個別
(業者にお任せ)
33,000円
合同
(業者にお任せ)
66,000円
立ち会い
(散骨に立ち会う)
99,000円 253,000円 250,000円~

山林散骨の費用はかなりの幅があるため、予算と内容をよく確認してから決めてください。

山

空中散骨の費用相場

空中散骨は、ヘリコプターとセスナの費用が主です。

空中散骨 G社 H社 I社
チャーター
(ヘリコプタ-を貸切)
220,000円~ 700,000円~
チャーター
(セスナを貸切)
350,000円~ 390,000円

ヘリコプターやセスナは、ほとんどの場合遺族の搭乗は2名までとなります。

海洋散骨や山林散骨と比べると、提供している業者は多くありません。

空中散骨を選ぶ場合は、あまり選択肢がないといえるでしょう。

散骨費用を抑えるポイント3つ

散骨費用を抑えるためには、以下の3つのポイントを覚えておくといいでしょう。

  • 散骨方法を選ぶ
  • オプション料金を検討する
  • 見積もりを比較する

詳しく解説します。

散骨方法を選ぶ

上記で説明したように、散骨方法は大きく分けて4つあります。

こちらが、一般的に散骨費用の安い順番です。

  1. 自宅散骨
  2. 山林散骨
  3. 海洋散骨
  4. 空中散骨

散骨費用を抑えるためには、自宅散骨や、船やヘリコプターを使わない山林散骨です。

ただし、散骨は一度しかできません。最終的には、故人や遺族の希望に合わせて検討することが大切です。

オプション料金を検討する

散骨では、オプションをつけなければ 費用はかなり抑えられます

例えば、豪華な花や、プロの司会者は必須ではなく、基本料金に入っているものにすれば、追加料金はかかりません。

基本料金にできるだけ多くの項目が含まれている業者を選び、オプションは最低限のみを選択するといいでしょう。

見積もりを比較する

散骨を検討している場合は、複数の業者から見積もりを取ることが大切です。

見積もりを取る際には、以下の点を確認しましょう。

  • 基本料金と項目
  • オプション料金
  • キャンセル料
  • 支払い方法

見積もりの際には、追加料金や不明確な点について確認し、後々のトラブルを避けるようにしてください。

最終的には、費用とサービスのバランスを考えて、自分や故人に合った選択をしましょう。これが、費用を抑えながらも満足できる散骨になる大切なポイントです。

まとめ

この記事では、散骨費用の内訳や種類別の相場を紹介しました。

散骨の費用は、自宅でするとゼロ円から、ヘリコプターを利用すると数十万円になることもあります。

今回の記事が、散骨費用の疑問を解決する参考になれば幸いです。

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監修・奥山晶子
監修・奥山晶子
株式会社むじょう 編集者
冠婚葬祭互助会に従事し、その後おもだか大学名義で「フリースタイルなお別れざっし 葬」(不定期)を刊行。現在は葬儀や墓など終活関連の記事を手がけるライターとして活動中。2012年より2年間、NPO法人葬送の自由をすすめる会の理事をつとめる。主な著者に『葬式プランナーまどかのお弔いファイル』『ゆる終活のための 親にかけたい55の言葉』がある。