「燃やすこと」「手放すこと」が持つ意味

「燃やすこと」「手放すこと」が持つ意味

こんにちは!
むじょうの前田です。

2023年10月7日に東京都あきる野市にて供養RAVEというイベントを開催することになりました。

供養RAVE サムネ画像圧縮

私は音楽イベントの企画はおろか、参加したこともないので今回はCTOの佐々木が主導でこのイベントの企画を進めています。

開催背景についてはこちらの記事に書いているので是非ご一読ください。

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今回は供養RAVEの目玉である「燃やすこと」「手放すこと」の意味について考えていきたいと思います。

供養RAVEとは

供養RAVEとはDJによる音楽と共に、手放したいけど手放せない思い出の品を棺桶に入れてお焚き上げするRAVEイベントです。

供養RAVEイメージ1

「燃やす」という行為が持つ意味

「燃やす」というとネガティブな印象を抱く方もいらっしゃると思います。確かに、燃える(燃やす)ゴミなど「燃やして消し去りたいもの」を連想する気持ちもわかります。

しかし、仏教的に「燃やす」という行為は重要な意味を持ちます。

供養RAVE燃やす

執着の対象となるものを不可逆に消滅させるという意味で「燃やす」という行為は重要で、護摩(ごま)法という密教の修行では木や供物を火に投じて燃やす様を見ながら「炎は智慧の光」「燃えているのは執着の対象」とイメージしつつ瞑想します。

供養RAVEで燃やすものは「手放したいけど手放せない思い出の品」ですから、それは「執着」と言い換えることができます。執着を燃やして消滅させ、身軽になるというのが供養RAVEの目的の1つです。

手放すことで善く生きる

これまでの時代、いい時計や車、家を買うなど、物質的に充足することが幸せの象徴、人生の成功という風潮がありました。

右肩上がりで人口増加・経済成長する時代が終わった今、価値観の転換に迫られています。これからは、足るを知り、手放し、精神的充足を目指す時代といえるでしょう。

足るを知ること、手放すことなど「変化に優しい眼差しを向けるメンタリティ」がこれからの時代を乗りこなす北極星になると考えています。

「前向きに手放す場」こそ、変化への免疫を獲得する上で重要なのではないか。供養RAVEがそのような場になればと思います。

欲や執着はあってもいい

これまで書いてきたことと矛盾するじゃないかと思った方もいらっしゃるでしょう。確かに、釈迦は「欲」や「執着」を手放すことを教えました。なぜ欲や執着を手放すことを目指すのかというと、悟りを開くためです。仏教は悟りを開くことで迷いや苦しみを取り除き、幸せに生きるための教えです。

その苦しみは大抵の場合、欲や執着が原因となっているのだから、それらを捨てようというわけです。「苦しみの原因になる欲や執着は捨てよう」ということは「幸せの原因になる欲や執着は持ってもいい」ということです。

音楽で幸せになれる人は、音楽への欲を捨てる必要はないでしょう。ただし、音楽に熱中して働かず、生活に困窮して苦しいという場合は音楽に対する欲や執着が度を超え、苦しみが生まれたということになります。そうなると、欲や執着を捨てましょうという話になるわけです。

なので「燃やして消し去れば万事解決!」という話ではないということはご理解頂いた上で、自分の苦しみの原因が「何か物を手放せないこと」だと自覚している人はこっそり(堂々と?)供養RAVEにお越しください。

イベント詳細・予約

日 時:2023年10月7日(土)13:00 OPEN / 18:30 CLOSE

会 場:星竹バーベキューランド

住 所:〒190-0173 東京都あきる野市乙津77

定 員:なし(事前予約による割引あり)

参加費:前売り券 3,000円(当日券 3,500円)
前売り券の購入はこちらから

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前田 陽汰
前田 陽汰
株式会社むじょう 代表
2000年生まれ。慶應義塾大学総合政策学部オーラルヒストリーゼミ所属。葬送習俗の変化に関する研究を行う。研究内容が評価され2021年度SFC STUDENT AWARDを受賞。2020年5月に株式会社むじょうを設立し、距離と時間を越えて故人を偲ぶオンライン追悼サービス「葬想式」、亡き母へ贈る父の日のメッセージ展示イベント「死んだ母の日展、棺桶に入り自身の生を見つめ直す体験イベント「棺桶写真館」などの企画・運営を行っている。
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