供養RAVE2023開催にあたって

供養RAVE2023開催にあたって

こんにちは!
むじょうの前田です。

2023年10月7日に東京都あきる野市にて「供養RAVE」というイベントを開催することになりました。

私は音楽イベントの企画はおろか、参加したこともなく....
今回はCTOの佐々木がメイン担当としてイベントの企画を進めています。

私からも本イベントの開催を決定した背景、想いを言葉にするためこのコラムをかきます。

これまでのむじょうの企画実施パターン

これまで、むじょうでは棺桶写真館死んだ母の日展死んだ父の日展などの企画をつくってきました。

棺桶写真館は「死を日常に溶かす」というかつてのmissionに基づき、棺桶という終のベッドに入ってみることで死に様に想いを馳せ、今を生き切る(=生きそびれない)きっかけをつくることを目指して空間・体験の設計を行いました。

棺桶写真館

死んだ母の日展・父の日展は「他者の合理性に思いを馳せる」というかつてのmisiionに基づき、お母様・お父様を亡くした人の母の日・父の日の過ごし方を提案することを目指してUI・UXの設計を行いました。

死んだ母の日展 OGP

これまではミッションドリブンで企画を立ち上げていたため、自信をもって遂行できました。

正直、今回のイベントは即決で「やる!」とはならなかった

今回は

手放したいけど手放せないって、人生の足かせだよね...

こういうものを供養する機会も、生き切る(=生きそびれない)ために必要だよね

お焚き上げってお寺であるけど、若者はなかなかアクセスできないよね

という雑談が企画の種になっています。

そして、普段から趣味で音楽イベントを主催したりDJとして出演している佐々木から

「棺桶に手放せないものを入れてお焚き上げするRAVEイベントとか良くない?」

とノリノリで提案を受けました。

「手放す」という営みのハードルを下げる企画はむじょうのビジョンと合致します。

しかし、お焚き上げと音楽を両立できるスペースの確保、野焼き扱いにならないための工夫、火を安全に扱うための準備など、課題を挙げ出したらキリがありません。
会社の財務状況、リソースを考えても、本当に今やるべきことなのか...と悩みました。

結果的にやると決めましたが、この意思決定の背景として

  • ビジョンと方向性が一致するイニシアチブは試みるべき
    →「ビジョン」を表す手段は多様である。文字、音、画など。その1つに「体験」がある。身体感覚が伴う形でビジョンを伝えられる機会は貴重であり、今回はそれができる。

  • メンバーには会社のリソースを使う権利がある
    →会社に人が集まることで、一人ではできないことができる。当たり前のことだが、この状況がもつ価値をメンバーが享受できるようにすることが「ここで働きたい」と選ばれる会社になる第一歩である。今は使えるリソースが僅かでも、その文化を醸成していく必要がある。

以上の理由から、やると決めました。

私はアーティストのブッキングなどRAVEイベント側のことは何もできませんが...
「燃やす」「手放す」という営みが持つ意味について考え、イベントにもそういった哲学を溶かし込めるよう精進します!

イベントの詳細は以下になりますので、是非お越しください...!

供養RAVEとは

供養RAVEとはDJによる音楽と共に、手放したいけど手放せない思い出の品を棺桶に入れてお焚き上げするRAVEイベントです。

供養RAVEイメージ1

イベント詳細・予約

日 時:2023年10月7日(土)13:00 OPEN / 18:30 CLOSE

会 場:星竹バーベキューランド

住 所:〒190-0173 東京都あきる野市乙津77

定 員:なし(事前予約による割引あり)

参加費:前売り券 3,000円(当日券 3,500円)
※前売り券の購入はこちらから

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前田 陽汰
前田 陽汰
株式会社むじょう 代表
2000年生まれ。慶應義塾大学総合政策学部オーラルヒストリーゼミ所属。葬送習俗の変化に関する研究を行う。研究内容が評価され2021年度SFC STUDENT AWARDを受賞。2020年5月に株式会社むじょうを設立し、距離と時間を越えて故人を偲ぶオンライン追悼サービス「葬想式」、亡き母へ贈る父の日のメッセージ展示イベント「死んだ母の日展、棺桶に入り自身の生を見つめ直す体験イベント「棺桶写真館」などの企画・運営を行っている。