終活のスタートガイド|20代、30代に向けた未来への準備

終活のスタートガイド|20代、30代に向けた未来への準備

「20代、30代の終活って何をしたらいいの?」
「そもそも20代、30代の終活は必要なの?」

終活と聞くと、死を迎えるための準備と考える方が多いのではないでしょうか。

しかし終活には、人生を見つめ直すなど将来に向けて生きるための大きなメリットがあります。

この記事では、20代、30代で終活を始める理由や、そのメリットなどを解説しています。実際20代、30代で終活を始める方も増えています。

20代、30代で終活する具体的なステップもご紹介していますので、終活を始めようと考えている方はぜひ最後までお読みください。


終活とは?20代、30代でも始めるべき理由と重要性について

終活とは、 人生の最終段階に向けて準備をすることを指します

具体的には、持ち物整理や資金計画、将来の目標を明確にするなどがあげられます。

20代、30代で終活するべき理由は、以下の3つが考えられます。

  • 家族への迷惑を軽減できる
  • 事故や病気などに備えられる
  • 自分を見つめ直す機会となる

20代、30代で終活は早過ぎると感じる方もいるかもしれません。しかし、人はいつか必ず死と向き合う運命にあります。

自分の人生を振り返り、見つめ直すことには時期を決める必要はありません。実際、早い段階から取り組むことで、将来への不安が軽減され、心に余裕が生まれることもあります。

自分の人生を有意義に生きるために、早めの準備を検討してみましょう。

20代、30代が終活するための具体的なステップ

20代、30代で終活をするためのステップをご紹介します。

終活は何をしたらいいかわからない方は、まず以下の5つからはじめてみてください。

  • 人生の目標を明確にする
  • エンディングノートを作る
  • 必要な物と不要な物を整理する
  • 将来に向けて資金計画を立てる
  • パソコンやスマホのデータを整理する

ひとつずつ詳しく解説します。

人生の目標を明確にする

20代、30代の終活は、 自分の価値観や興味を振り返り、人生の目標を洗い出すことが大切 です。

なぜなら、人生の目標を明確にすることは、将来をより充実させるための基盤を築くからです。

具体的には、長期・短期の目標を設定し、計画を立てます。さらに、計画に沿ってアクションを起こし、計画通り行かない場合は、修正します。

これを繰り返すことで、自己成長や満足感が得られ、将来への自信が深まります。終活は未来に向けたプランニングであり、若いうちから人生を豊かにするための一歩となります。

エンディングノートを作る

20代、30代の終活において、エンディングノートを作ることはおすすめです。

エンディングノートとは、 自分の希望や意思を一冊のノートにまとめること です。 突然の病気や事故などで意識が不安定になった場合、自分の意思を周囲に伝える手段となります。

エンディングノートには、友達の連絡先やパソコン・携帯電話のパスワードなど、万が一のとき必要な情報を残しておきます。

その他にも、普段口に出して言いづらい家族への想いや、感謝の言葉を記載しておくのもいいでしょう。

エンディングノートを作成することは、自分の人生や価値観について考える機会となります。

未来への準備として、早いうちから取り組むことで、安心感と自己成長をもたらす貴重な活動です。

具体的なエンディングノートの書き方は、以下の記事で紹介しています。エンディングノートを作るときの、参考にしてください。

エンディングノートはダイソーで買える!?実際に購入して調査しました!

必要な物と不要な物を整理する

20代や30代の終活では、 必要な物と不要な物を整理してみましょう

買い物をするたびに、物がどんどん増えていくことはありませんか?その中で本当に必要な物はどれくらいあるのでしょうか。

物があふれた生活は便利なようで、実は必要な物が埋もれてしまい、素早く見つけられない不便さもあります。

不必要な物を整理することで、家やオフィスの中が整然とし、物を探す時間が短縮されます。

特に終活の観点からは、整理された遺品や情報は、家族や関係者にとっても取り扱いがしやすくなります。

遺族の負担を軽くするためにも、終活のひとつとして、身の回りを整理してみてください。

断捨離

将来に向けて資金計画を立てる

20代や30代の終活で、 将来に向けた資金計画を練ることは重要 です。

終活では、自分の財産をしっかり把握して、遺族にわかりやすく伝えるのが大切なことのひとつです。

20代、30代では、財産を管理することは、自分の資金計画を考えることに繋がります。資金計画では、長期的な視点で投資や資産形成を進めるチャンスが増えます。人生の目標や夢を実現するための、資金形成ができるのです。

早くから終活をすることは、未来の不確実性に備えるだけでなく、自身の人生目標を実現するための財政的な基盤を築けます。

そのため、資金計画は20代、30代において終活の重要な一環となるでしょう。

パソコンやスマホのデータを整理する

20代、30代が終活を進めるための重要なステップとして、パソコンやスマートフォンのデータ整理があります。

現代では、重要なファイルや写真、連絡先などは、ほとんどがパソコンやスマホに保存されています。

パソコンやスマホの中に残されている情報は、本人がいなくなると家族にとっては「デジタル遺産」となります。物理的に存在しないので、友人の連絡先など欲しいデータがあっても見つけるのが難しくなりがち。遺族が大切なデータを見つけやすい状態を整えておけば、万が一のとき遺族の負担を軽減できます。

また、データ整理をすると、 写真や動画を見返す機会となり、自分の人生を振り返る機会にもなる でしょう。

自分や遺族のために、データ整理を検討してみましょう。

スマホ パソコン

20代、30代で終活を始めるメリット

20代、30代で終活をはじめるには、いくつかのメリットがあります。

終活は、自分の最後を考えることではなく、未来を見つめることに繋がるからです。

ここでは、20代、30代で終活をはじめるメリットについて、下記を説明します。

  • これからの人生を考えるきっかけになる
  • 身辺整理で心地よい空間が作れる
  • 経済的な準備ができる
  • もしものとき家族の負担が軽減される

順番に見ていきましょう。

これからの人生を考えるきっかけになる

20代、30代で終活を始めるのは、 これからの人生を考えるきっかけにもなります

20代、30代では、自分の死に関して考える機会はあまりないかもしれません。しかし死はかならず誰にでも訪れるものです。

終活では、万が一自分に死が訪れた場合、後悔しないためになにをすればいいかを考えます。その中で、自分が本当にしたいこと、したくないことが見えて来るのではないでしょうか。

今ある大切な人生をどう生きるか、それを考えるきっかけになるのが、終活です。

身辺整理で心地よい空間が作れる

終活で身の回りの不要な物を整理すると、新しい環境が作れます

身辺整理はいつでもできると考えていると、日常の忙しさに流されて物が増えてしまうことがあります。

しかしタンスの上に置かれた荷物を整理するだけでも、そのスッキリ感が心地よいと感じたことはありませんか?

物の整理は気持ちの開放感をもたらし、ストレスの軽減にも効果があります。

終活の名目で、自分が亡くなった後に見られたくないものなどを整理することで、すっきりと心地よい空間を手に入れられるでしょう。

経済的な準備ができる

終活をすると、 将来に向けて経済的な準備をするきっかけになります

なぜなら、終活では健康上の問題や突然の出来事に備え、経済的な安定を確保するための資金計画を立てる必要があるからです。

資金計画の中で、将来いくら必要なのか、現段階でいくら不足しているのかなど、おおよその金額がわかってきます。

具体的な数字がわかると、将来の出費や必要な資金を見越して計画が立てられます。経済的な準備ができると、安心して人生を歩めるメリットがあります。

もしものとき家族の負担が軽減される

終活の一番のメリットは、 家族への負担を軽減できる ことです。

自分に万が一のことがあった場合、家族は深い悲しみに苦しむことになります。その中で、必要な書類を探したり、遺品の整理をしたりなどは、大きな負担となります。

しかし、終活を行っておけば、自分が亡くなった後でも、家族に必要なものや情報の場所を明確に伝えられます。

悲しみの中でも家族の負担を少しでも軽くできるのは、終活の大きなメリットです。

20代、30代の終活は定期的な見直しや更新が必要

20代、30代の終活は、 人生の変化や状況に合わせて柔軟に見直しや更新していく必要があります

20代、30代は、就職や結婚、出産など、人生が変化しやすい年代です。例えば収入が増えたり、家族が増えたりすると、保険や資産運用を見直す必要が生じるかもしれません。

また親が入院したり、介護が必要なったりする場合も想定されます。親の終活も念頭に置きながら、家族とコミュニケーションを深め、自分の意思を伝える機会を増やすことも大切です。

終活は一度だけではなく、定期的に見直しや更新を行うことで、いざというとき役に立つ準備が整います。

まとめ

20代、30代の終活は決して早すぎることはありません。

終活をすることで、これからの生活が快適で安心したものになるでしょう。

まずは不要なものを処分したり、データの整理を始めたり、上記の内容を参考に、すぐできることから始めてみてください。

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監修・奥山晶子
監修・奥山晶子
株式会社むじょう 編集者
冠婚葬祭互助会に従事し、その後おもだか大学名義で「フリースタイルなお別れざっし 葬」(不定期)を刊行。現在は葬儀や墓など終活関連の記事を手がけるライターとして活動中。2012年より2年間、NPO法人葬送の自由をすすめる会の理事をつとめる。主な著者に『葬式プランナーまどかのお弔いファイル』『ゆる終活のための 親にかけたい55の言葉』がある。