むじょうの企業理念「変化にもっと優しく」とは何か

むじょうの企業理念「変化にもっと優しく」とは何か

こんにちは、株式会社むじょう代表の前田です。
今日は弊社の企業理念「変化にもっと優しく」に込めた願いについて書きます。

企業理念「変化にもっと優しく」に至った背景

私の語りは最小限に留めますが、この理念に至った背景を少しだけ綴らせてください。

私は東京都杉並区に生まれ育ち、釣り好きが高じて 島根県隠岐郡海士町の高校に進学 しました。海士町は地域活性化の成功事例と言われ、UIターン者も多い町です。私は東京で生まれ育ったこともあり、地域活性化という言葉に馴染みがなく、正直興味もありませんでした。

隠岐の風景

私が好きだったのは土をいじったり、魚を獲ったりする 自然との戯れ です。部活にも入らず地域の方の畑の手伝いや漁に同行させていただいて過ごしていました。

隠岐の田んぼ

一人の生活者として「10年後、この集落に人はいるんだろうか...」など集落の未来について、考えることが日常的にありました。

町という単位ではUIターン者も増え活性化しているけれど、その恩恵を受けない集落もある。中には、UIターン者にきてほしいとは思っていない住民もいる。このことを肌で感じる中で、地域活性化という一方通行な発想に頷けなくなっていきました。

もちろん、行政の合理性は理解できます。人口増・経済の活性化はわかりやすい指標ですし、住民の幸せを実現するため活性化というのは説明がつきます。

一方で、活性化の望みがない、もしくは活性化を望んでいない地域は幸せになれないのか。私の関心はここにあります。

地域活性化と幸福について

「役割を果たした」という考え方

地域活性化が叶わずに 人口が0人になった集落は不幸なのでしょうか 。そこに生きた人々がいきいきと死んでいったとして、それを不幸と呼べるでしょうか。

人口が0人へ向かう集落を限界集落と呼び、人口が0人になることを消滅と呼びますが、本当に人口が0人になったら消滅なのかと、高校生ながら疑問を抱いていました。

今、住民が0人なだけであって、そこの人が住んできた歴史があり、住民が0人になってもなお、その土地はそこに在り続けます。これは消滅ではなく、 人が住むという役割を果たした と解釈しても良いでしょう。

ここで 変化にもっと優しく という考え方が生まれます。人口が減り、地域活性化の物差しに乗れなくなっていく変化に対して、優しい眼差しを向けてもいいのではないか、というのが私の考えです。

ここでは集落の例を挙げましたが、日々、役割を果たし淘汰されゆくものはたくさんあります。例えば、スマホが普及したらガラケーは役割を果たし淘汰されます。これもまた一つの変化です。新しいものが急速に生み出されるようになった現代だからこそ、光の当たらないところで役割を果たしたものが淘汰されています。この変化に優しい眼差しを向けて寄り添いたい、という願いが「変化にもっと優しく」です。
この考えに根ざした会社を創っています。

アルバイトや仕事を辞める時、「やめます」と上司に伝えることにためらった経験をお持ちの方も少なくないかと思います。むじょうでは、それも人生における働き方の変化として応援します。「転職・退職という変化に優しい」会社です。

無常観

常というものは無く、万物は常に変化を続ける。それをただただ観るのが無常観です。
この「無常」という思想を変化の激しい現代に持ち込み、変化に優しい社会へ向けた事業や企画、作品を創っていくのが、株式会社むじょうです。

今日は株式会社むじょうの企業理念について書きました。
少しでも会社に興味をお持ちいただいた方はいつでもご連絡ください。
全ポジション採用中です。まずはカジュアル面談も受け付けておりますので [email protected] もしくは代表前田のTwitterにDMをいただけますと幸いです。

今後とも、株式会社むじょうをよろしくお願いします。

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前田 陽汰
前田 陽汰
株式会社むじょう 代表
2000年生まれ。慶應義塾大学総合政策学部オーラルヒストリーゼミ所属。葬送習俗の変化に関する研究を行う。研究内容が評価され2021年度SFC STUDENT AWARDを受賞。2020年5月に株式会社むじょうを設立し、距離と時間を越えて故人を偲ぶオンライン追悼サービス「葬想式」、亡き母へ贈る父の日のメッセージ展示イベント「死んだ母の日展、棺桶に入り自身の生を見つめ直す体験イベント「棺桶写真館」などの企画・運営を行っている。