葬想式を3000人にご利用いただくまでの歩みとこれから

葬想式を3000人にご利用いただくまでの歩みとこれから

葬想式をリリースした2020年7月から2年が経ち、利用者数が3000名を越えました。お別れできる・できないの「間」となる選択肢をつくるべく、数々の施策やモデルチェンジを行い、今に至ります。そのプロセスの断片と、葬想式の次の一歩について、この機会にまとめてみようと思います。

葬想式の歩み

「オンライン葬儀」からの脱却

新型コロナウイルスの影響が日本に出てから、多くの業界でデジタル化が進みました。
葬儀業界も同じく、デジタル化を進める動きとしてオンライン葬儀システムが多く登場。葬想式も葬儀に付帯するオンライン葬儀システムの1つとしてスタートしました。

オンライン葬儀システムの多くは香典の決済機能や供花の受注機能を有しています。この機能が葬儀社の葬儀単価アップに寄与するということで葬儀社に導入してもらい、ご葬家への紹介でユーザー数を増やしていこうという狙いが各社にあったかと思います。

リリース当時、葬想式は香典の決済機能や供花の受注機能がなく、写真やメッセージを追悼サイトにアップロードできるだけの仕組みでした。後々、香典や供花の受け渡しができる仕組みも検討していましたが、そのような仕組みを導入せずに今日に至ります。

葬想式が「オンライン葬儀サービス」ではない方向へと進んだ理由は次章で詳しく述べます。

葬儀社にとって金銭的なメリットがないサービスへ

死を悼むためのサービスの販売機会は葬儀社が握っています。新しいサービスを1人でも多くの方に届けるには、葬儀社に扱ってもらいやすい設計をする必要があります。しかし、葬儀社とエンドユーザー(ご葬家)の合理性は必ずしも一致しません。例えば、葬儀社としては1基でも供花が多く出たら売上になりますが、ご葬家からするとお礼をどうするかなど考え事が増えてしまうことにもなります。お花に限らず、お香典もいただいたらお返しを必要としますし、ご葬家の中には金銭を介するお気持ちをいただくことに前向きではない方も多くいることが分かってきました。

そこで、葬想式は香典や供花の受け渡しの機能は省き、思い出の写真とメッセージを共有できるという体験に絞ることにしました。

他のオンライン葬儀システムにもシステムにも思い出の写真とメッセージを共有できる機能があるため、機能面では葬想式の方が少ないことになります。

それでも、金銭を介するやり取りのないサービスを求めているご葬家へ向け、地道にユーザー体験の向上に努めてきました。

葬儀社に販売してもらうモデルだと、下代を設定し、それに葬儀社が上乗せして販売することになるため、葬想式を無料で提供することはできません。私達がやりたかったのは、「お別れできる・できない」の間をつくること。つまり、金銭的な理由でお別れを諦めない選択肢になることです。そのために、利用料の無償化はいち早く実現したいことでした。

葬儀社に頼らずにサービスを届ける方向を決めたことで利用料無料での提供に踏み切ることができ、葬想式で集まった写真やメッセージを紙のアルバム(葬想録)にして販売するというビジネスモデルをつくることができました。

集客はサービスを知ってもらう機会としてコンテンツマーケティングを行い、コンスタントに必要としている方に届くようになってきています。

葬想式の次の一歩・英語対応

距離と時間を越えた弔いの追求

葬想式に関するお問い合わせの中で、英語圏、スペイン語圏の方からのお問い合わせも増えています。半年ほど前から構想していた多言語対応の第一歩として、2022年7月20日より葬想式の英語対応を開始しました!

やはり、コロナの影響で海を跨いでお葬式に駆けつけるということが難しくなっています。また、今は飛行機一つで色々な国を訪れることができ、世界各国に友人ができる時代です。一堂に会する形での葬儀のみでなく、それぞれの場所から偲ぶことができるという選択肢を組み合わせることで、お別れを諦める人を減らすことができます。海外のお葬式に参列することが難しい状況であるからこそ、葬想式がお役に立てればという気持ちで英語対応に踏み切りました。

海外の友人を亡くした方、海外のご友人が多くいらっしゃった故人のご家族様など、1人でも多くの方に届くよう、マーケティングも強化していきます。

最後に

いま、2020年7月当時のデザインやサービスの仕様をみると、至らない点が多々見受けられます。初期にご利用いただき、フィードバックをくださった利用者様のお陰様で今の葬想式があります。皆さんに育ててもらった葬想式が、より役立ててもらえるものになるよう引き続き頑張ります...!!
葬想式のサービス向上・マーケティング力強化を目的に、積極的に採用をおこなっております(大学生バイト・インターンも可)ので、少しでもご関心お持ちいただけた方は、こちらのむじょう公式サイトのお問い合わせフォームよりご連絡ください!
最後までご覧いただきありがとうございました!!!

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前田 陽汰
前田 陽汰
株式会社むじょう 代表
2000年生まれ。慶應義塾大学総合政策学部オーラルヒストリーゼミ所属。葬送習俗の変化に関する研究を行う。研究内容が評価され2021年度SFC STUDENT AWARDを受賞。2020年5月に株式会社むじょうを設立し、距離と時間を越えて故人を偲ぶオンライン追悼サービス「葬想式」、亡き母へ贈る父の日のメッセージ展示イベント「死んだ母の日展、棺桶に入り自身の生を見つめ直す体験イベント「棺桶写真館」などの企画・運営を行っている。
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