葬想式のコラム
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無宗教葬、その後は仏壇を買う?法要をする?供養の方法を解説
故人とのお別れを自由なスタイルで行うことが出来る無宗教葬儀。 それを選び、無事終えたものの、仏壇は買うのか、法要はするのか、など供養の方法について知らない方も多いことでしょう。 今回はそんな無宗教葬儀の、その後の供養の方法についてご紹介します。 無宗教葬とは 無宗教葬儀とは、「自由葬」とも呼ばれ、特定の宗派・宗教の決まった儀礼方式、伝統的な作法で葬儀を執り行わず、宗教者による読経や説教などもない自由なスタイルで、故人とお別れをする葬儀のことです。 無宗教葬儀は宗教者を呼ばないので、僧侶による読経や焼香などは行われません。なので、読経の代わりに黙祷(もくとう)や、焼香の代わりに献花を行うことが主流となっています。 また、故人の好きだった音楽をかけたり、プロの司会を依頼するなど、自由なやり方で故人を見送ることができるのが特徴です。 無宗教葬をしたその後の供養方法 納骨(お墓) 納骨や埋葬方法は一般的な場合と変わらず、無宗教でも霊園や納骨堂等に納めます。 また、散骨や樹木葬を選ぶこともできますし、無宗教でも宗教/宗派を問わず利用できるお墓に納骨・埋葬することも可能です。以下、無宗教でも選べるいくつかの納骨法をご案内します。 永代供養 永代供養とは、永代供養墓がある寺院や霊園などが、ご遺族に代わって故人の遺骨を管理する供養方法です。 宗旨・宗派を問わず、お墓を建てる必要もないので、一般のお墓での供養に比べて費用を抑えることができます。 また、お墓の管理を任せられるので、お墓の後継人がいないという方に最適です。 海洋散骨 海洋散骨とは、海にパウダー状にした遺骨を撒く供養方法です。 遺骨のすべてを散骨することもできますし、一部を散骨して、一部を手元に残し供養することもできます。 自然への埋葬を希望する方が増えており、お墓への埋葬に比べて維持費もかからず、宗教やしきたりにとらわれることがありません。 また、納骨は四十九日法要の時期に行うのが一般的ですが、無宗教葬の場合は特に法要を行う必要はありません。 儀式的に行いたい場合は、追悼式や記念式という形をとることもできます。 散骨後の供養としては「節目に散骨した海を訪れる」「毎日海に向かって手を合わせる」など様々です。葬儀社による法要クルーズなどもあります。 宗教を問わない墓地 お寺には宗派が決まっていると一般的には捉えられがちですが、宗教を問わないお寺の墓苑や霊園もあります。 菩提寺が宗派を厳格に守るお寺だった場合、宗派の作法に則った葬儀をあげていない方の納骨を拒むことが多いので、宗派を問わないタイプの墓地や霊園を選ぶことをお勧めします。 宗派とは無関係な墓地を選んで納骨することにより、このようなトラブルは起こらなくなります。 公営の墓地 予算をなるべく抑えて墓地を購入したい場合は、公営の墓地を選択するとよいでしょう。 公営の墓地には指定の宗教・宗派がありません。無宗教葬を行った方でも問題なく納骨できるため、葬儀後の流れも比較的スムーズです。 公営墓地でも設備の内容は場所により異なるので、いくつかの候補を見比べてみると良いでしょう。 樹木葬 樹木葬とは、墓石ではなく樹木を墓標として納骨するものです。 日本の場合は基本的に遺骨を地中に納骨し、その上に樹木を植える形となります。宗教宗派を問わない埋葬方法のため、無宗教の葬儀を希望する方にも人気な供養のひとつです。 仏壇 無宗教葬の場合も、位牌を用意することはできます。 ただし、無宗教では戒名を入れるのではなく、生前の故人の名前(俗名)を入れることになります。また、開眼供養(位牌の魂入れ)は無宗教では行わないことが多いです。 無宗教葬では神棚や仏壇、御本尊は不要という方が多く、仏壇は設けず、手元供養のための小さな祭壇と遺影で日々故人を偲ぶという方が多いです。 法要 無宗教葬を行った場合、法要をする必要はありません。 遺族等が希望するようでしたら、無宗教でも一周忌や初七日や四十九日など、仏教で行われるような定期の場を設けることはできます。 お経(読経)のような儀式をせずに、出席者が会食して故人を偲ぶということも可能です。 まとめ 今回は無宗教葬儀のその後の供養の方法についてご紹介しました。 無宗教葬儀を行った場合の制限はありますが、一般的な供養のように、お墓や仏壇を買うこともできますので、この記事を参考にご検討していただけたら幸いです。
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無宗教葬儀ではどんなことをする?内容や流れ、費用、注意点を解説
日本では仏式で葬儀を執り行うのが一般的とされています。ですが、最近では故人とのお別れを自由なスタイルで行うことが出来る、「無宗教葬儀」を選ぶ人も一定数の割合で増えています。 今回はそんな無宗教葬儀の内容や流れ、費用についてご紹介させていただきます。 無宗教葬儀とは 無宗教葬儀とは、「自由葬」とも呼ばれ、特定の宗派・宗教の決まった儀礼方式、伝統的な作法で葬儀を執り行わず、宗教者による読経や説教などもない自由なスタイルで、故人とお別れをする葬儀です。 無宗教葬儀は宗教者を呼ばないので、僧侶による読経や焼香などは行われません。なので、読経の代わりに黙祷(もくとう)や、焼香の代わりに献花を行うことが主流となっています。 また、故人の好きだった音楽をかけたり、プロの司会を依頼するなど、自由なやり方で故人を見送ることができるのが特徴です。 無宗教葬儀の内容 「無宗教」というのは、信仰している宗教や宗旨宗派がないという意味です。 日本にはキリスト教の洗礼やミサのような、幼いころから宗教を意識する機会があまりありません。 寺院に関わるのは人が亡くなった時くらいという人も珍しくないため、無宗教あるいは無信仰的な思考を持つ人が多いというのも自然なことでしょう。 「無宗教葬儀」とは、特定の宗旨宗派の儀礼や考え方にとらわれない葬儀のことです。 近年、こうした葬儀が増えているのは、日本人の宗教観が影響しているのかもしれません。 無宗教の葬儀は「自由葬」と呼ばれることもあります。 これは、宗教・宗旨宗派ごとに決められたことを行わず、亡くなった人の遺志や遺族の希望に沿って、葬儀の内容を自由に決めることができるからです。 無宗教の葬儀には、これでなければいけないという決まった形式はありません。 伝統的な儀礼や葬式の流れに縛られることなく、自由な内容、構成で葬儀を営むことができます。 無宗教の葬儀は、内容にもよりますが通常の葬儀よりも準備に時間と手間がかかることが多いといえます。 最近は無宗教の葬儀が増えているため、葬儀社でもある程度のノウハウを持っていますが、定型がないために、どうすればいいのかわからないと、頭を悩ます遺族もおられるかもしれません。 また、無宗教の葬儀を営む人は増えていますが、まだまだ広く理解されているとはいえない状況です。 親族や参列者の理解を得られないおそれもあるので、無宗教の葬儀を営む遺族の思いを、きちんと伝える努力が必要となるでしょう。 無宗教葬儀の流れ 無宗教葬儀には定められた形式がないため、自由に内容や段取りを決められます。 ですが、多く行われるのは、仏式の葬儀から宗教の要素をなくした形です。 ここでは、無宗教葬儀の流れの一例をご紹介します。 1.入場:参列者が入場します。 2.開式の言葉:司会者が開式を告げます。 3.黙祷:お経を読む代わりに、全員で黙祷(もくとう)を行います。 4.献奏:故人の好きだった曲を流したり、生演奏をしたりします。 5.経歴紹介:故人の経歴を紹介します。 6.スライド上映:スライドを観て、故人との思い出を振り返ります。 7.弔電の紹介:届いた弔電を読み上げます。 8.感謝の言葉:遺族代表が参列者に向けて感謝の言葉を述べます。 9.献花:遺族、親族、参列者の順で、一人ずつ花を供えていきます。 10.お別れ:全員で故人とのお別れを行います。 11.閉式の言葉:司会者が閉式を告げ、葬儀を終えます。 12..出棺:葬儀後は出棺し、火葬場へと向かいます。 13.会食:火葬の後に会食を行う場合もあります。 無宗教葬儀の費用 無宗教葬儀にかかる費用は、どのような演出を行うかによって大きく異なり、一般的には約100万〜200万円が相場と言われております。 無宗教葬儀は宗教者を呼ばないので、その分、お布施などの出費を抑えることが可能です。 しかし、段取りの自由度が高いことから、演出によってはかえって高額となるケースも少なくありません。 無宗教葬儀で必要となる主な費用の内訳は、下記の通りです。 ・葬儀場の使用料 ・待合室の使用料 ・火葬場の使用料 ・棺代 ・遺体の保全費用 ・搬送費 ・祭壇費 ・お花代 ・供物代 ・受付用品代 ・遺影写真作成費用 ・霊柩車などの車両費用 ・司会者などの人件費用 ・香典返しや会葬礼状費用 ・通夜振る舞いや会食費用 ・その他オプション費用 etc… 上記以外にも、葬儀社のプランによっては他の費用が発生します。 また、演出内容をイベント会社などに依頼した場合はさらに費用が必要となるため、しっかりと見積もりを確認すると安心です。 無宗教葬儀を行なうときの注意点 服装 無宗教葬儀とはいえ、故人を悼むため執り行うことに変わりありませんので、故人を送る場にふさわしい服装が求められます。なので、服装については通常の葬儀と同じと考えると良いでしょう。 特に遺族の場合は、参列者よりもくだけた服装にならないように注意しましょう。 また無宗教の場合は「喪服ではなく平服で」「故人が好きだった●色を身につけてほしい」など、参列者にリクエストすることも可能です。ただ、過度な負担を強いないよう気をつけましょう。 男性の場合 基本は準喪服と呼ばれるブラックスーツを着用します。 黒いビジネススーツとブラックスーツとでは、生地の光沢などが異なりますので、遺族の場合はフォーマルのブラックスーツを着用しましょう。 ワイシャツは白。ネクタイ、ベルト、靴、靴下はすべて黒で統一します。 ネクタイピンをつける場合は、光る素材のものは控えましょう。 喪主の場合は、さらに格上のモーニングコート、紋付と黒の羽二重、五つ紋の羽織袴という和装でもまったく問題ありません。 女性の場合 男性と同様に、準喪服と呼ばれる黒のワンピース、アンサンブル、スーツを着用します。ストッキングやタイツも黒を選びましょう。 胸元が大きく開いたものは避け、スカートの丈は膝が隠れるくらいより長いものを選ぶと良いでしょう。 アクセサリーは結婚指輪と“涙の象徴”とされるパールのネックレスなど以外は、基本的につけないほうが良いです。ハンカチは黒か白のものを用意しましょう。 また、喪主や故人の妻という立場なら、より格上の黒紋付に黒無地の帯という和装でも問題ありません。足袋は白、草履やバッグは黒で統一します。 なお、無宗教の葬儀では、焼香を行わないケースが少なくありませんが、念のため、数珠は用意しておいてもよいでしょう。 菩提寺とのトラブル 無宗教葬儀の場合、付き合いのあるお寺、菩提寺との間でトラブルが起きる可能性もあります。 宗派の教えに沿った葬儀を行わない場合、家族のお墓に納骨できない可能性があります。 無宗教葬儀を選ぶときには、こういった点についてもよく考えてから行いましょう。 菩提寺があるにもかかわらず、無宗教葬儀をしたいと考えている場合は、事前に菩提寺とよく話し合うことが大事です。 まとめ 今回は無宗教葬儀の内容や流れ、費用についてご紹介させていただきました。 無宗教葬儀は、宗教の儀礼や慣習に縛られることなく、故人の遺志や遺族の希望を盛り込めるといった理由から、近年人気が高まっている葬儀の形です。 しかし、宗教的要素を排除することで、菩提寺との関係性が悪くなったりと、周囲から強く反対されたりすることも少なくありません。 ですので、無宗教葬儀を執り行う際は、流れやお骨の供養に関してしっかりと調整をしたうえで実施すると良いでしょう。
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海を越えて叔父と叔母を悼む 葬想式ユーザーストーリー ロウルデスさん
コロナで叔父と叔母を亡くされたロウルデスさん。葬儀に参列できなかった親族や友人のために葬想式をひらくことを決めました。 今回の利用者さま メキシコの親戚を亡くされたロウルデスさん ロウルデスさんプロフィール 東京都にお住まいの翻訳家ロウルデスさん。日系メキシコ人の3世として生まれ育ちました。親族の多くはメキシコに住んでいます。 故人さま ロウルデスさんの叔母イルマさん メキシコ・ベラクルス州生まれ。ダウン症の子供たちのための学校を作り、校長先生として活躍されました。 ロウルデスさんの叔父ヨシヒロさん イルマさんと同じくメキシコ・ベラクルス州生まれ。建設工学を学び、建築士として活躍されました。 お二人はヨシヒロさんが22歳のときに出会いました。その翌年に結婚、6人の娘を授かりました。 葬想式を知ったきっかけ コロナで突然旅立った叔父と叔母 葬想式を利用することになったきっかけを教えてください。 2019年の2月に、メキシコに住む叔父と叔母がコロナでなくなりました。誰も見舞いにも行けず、葬儀も淡々と家族だけで行われたようです。日本にいる私はいつの間にか葬儀が終わっていたという感じです。 そうだったのですね。その時はどんな心境でしたか? 参加ができなかったことで、 別れができていない という気持ちが強かったです。そういう親族や友人はたくさんいました。 テレビの紹介で葬想式を知る NHKの番組で葬想式が紹介されてるのを見て知ってくださったんですよね はい、NHKの番組で葬想式が紹介されているのをみて、 「あ、これだな。これだったら可能かな」と思いました。 zoomを使ってオンラインでミサをしましたが、何か違うんですよね。受け身じゃないですか。 葬想式は、 参列者も参加することができる 。そこが良かったのかな。 葬想式をつかってみて 準備の中で改めて知る家族の歴史 準備の行程はいかがでしたか。 葬想式の一番上に表示される故人の紹介の部分は、メキシコにいるいとこたちと一緒に話し合って作りました。 この行程は大変でしたが、昔のデータを探したり、この出来事は何年の話だっけとか、昔亡くなったこの人は誰だっけみたいに、全部調べる作業があり、改めて知る家族の歴史があって良かったです。 参列者の方からの反応 参列者の皆さんがすごく感動してましたね。家族の歴史を共有してくれたことにすごく感謝されました。それぞれの参列者の方にとって叔父や叔母の知らなかった側面を知ったことがとても良かったみたいです。 いろいろな反応があったので紹介します。 「違う次元で家族や友人が結びついた」 「もし機会がなければ両親の生き様を文章にしていたのだろうか」 「家族の歴史がひとつのドキュメントとして残った」 「忘れかけていた思いが蘇った」 「両親がどのように出会い一緒に生活を築いていったのかを知り、 なぜ彼らが一緒に旅立ったのか理解ができた気がしました 」 「葬想式のおかげで気持ちに向き合うことができた」 「厳しさはあったけど悲しいことではなくて、私たちみんなが共有する喜びと思い出に満ちた経験でした」 そんな反応があったんですね。 はい、ほとんどがポジティブな反応でした。 オンラインで追悼するということに関して、抵抗感を持った方はいませんでしたか。 ほとんどいませんでした。1人だけ、まだ辛くて葬想式を見れないと言っている方はいました。その方は、時間が経ってから集まった写真をアルバムとしてみたいと言っていたので、葬想録を贈ることにしました。 子供や孫に伝えたい記憶 集まった写真やメッセージをアルバムにできる葬想録を、ご自身用とご親族用にお求めいただいたと思うのですが、いかがでしたか。 このようなアルバムにする機会があって良かったと思います。 いつか私たちの子孫に叔父や叔母はこんな人だったんだと口で話す機会があるかもしれませんが、その時点で聞いた子供たちがもしまだ幼かったら、叔父や叔母に興味が持てないかもしれないし、忘れてしまうかもしれない。でも葬想録が家にあれば、いつか自分が興味を持ったタイミングで読んでくれるかもしれない。そんな風に出来るのが良かったと思います。 葬想録を改めて見せていただくことできますか。 こんな感じです。 普段は、亡くなった家族の写真を飾っている棚に置いてます。私にとって仏壇みたいなところです。 たまに、手にとって見返してます。 とにかくやって良かったです。もし似たような状況の人がいたら勧めたいと思ってます。 編集後記 利用前後のロウルデスさんの変化について ロウルデスさんは葬想式利用にあたって弊社に問い合わせをしていただきました。一番最初にお話しさせていただいた時は、とても落ち込んでいる様子でした。叔父さまと叔母さまが亡くなって1年経ったとはいえ、「まだ別れができていない」という気持ちがとても伝わってきました。 しかし、葬想式利用後に何度かお話をさせていただいたときは、とても優しい笑顔で「やってよかった」「ありがとう」と言っていただきました。 今回のこの記事の冒頭の動画を編集するにあたって、利用前後のzoomでのインタビュー映像を改めて確認してみると、明らかな声のトーンや表情の違いに気づき、葬想式がロウルデスさんや参列者の方に寄り添えたものになっていたと思えることができました。 国をまたいでの開式について ここまで多くの国での利用はロウルデスさんが初めてということもあり、開式にあたってはさまざまな調整をさせていただきました。特に、2022年4月時点で葬想式は日本語のみの対応となっており、急遽スペイン語の説明書を翻訳家でもあるロウルデスさんと一緒に作らせていただきました。ロウルデスさんのご協力もあり、大きなトラブルなく開式することができました。ありがとうございます。 私たちは、一人ひとりに合った葬想式をご提案させていただきます。ご不明点やご提案がありましたら、お気軽にお問合せください。
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自宅葬を葬儀社がやりたがらない理由は?
自宅葬とは、故人や喪主の自宅で葬儀を行うことです。遺族が居心地のよい空間でお別れに集中できる、移動の手間が省ける、忘れ物がなくなる、式場利用料を節約できるといったメリットがありますが、注文を受ける葬儀社の方が「やりたくない」と敬遠するケースがあります。「自宅葬を断られた」「自宅葬をしたいと考えているけれど、受けてくれる葬儀社はあるの?」といった経験や疑問のある人向けに、自宅葬を葬儀社がやりたがらない理由について解説します。 自宅葬を希望したら「ウチは自宅葬やっていないんですよ」と言われた。なぜ? 葬儀を行うことができる空間としては、葬儀社の専門式場のほか、公営の葬儀ホール、葬儀を可能としている公民館、お寺、そして自宅などが挙げられます。葬儀社に依頼すれば、葬儀をする場所として広く認識されている場所であればどこでも葬儀が可能であると思うのが当然です。しかし、実際には、そうとは限りません。 葬儀社に「自宅で葬儀をしたい」と相談しても、「自社式場や菩提寺での葬儀しかやっていません」などと断られることがあります。それはなぜなのでしょう。主に、次の6つの理由が考えられます。 自宅葬を葬儀社がやりたがらない理由1:自社式場を使ってほしいから 自社式場を保有している葬儀社は、式場設営のためにたくさんの資本を投入しています。それを回収するためには、なるべく多くの人に葬儀式場を使ってもらうのが理想です。「できれば自社式場を使って、式場利用料をいただきたい」という気持ちから、自社式場を強くすすめる葬儀社があります。 また、自社式場にはスタッフが常駐していて「香典返しが足りなくなりそう」といったさまざまな変更に、速やかに対応することが可能です。自宅葬では対応が遅くなる可能性が高く、深刻なトラブルに発展しかねません。このような事情から、自社式場を保有している葬儀社は自宅葬に消極的な傾向があります。 自宅葬を葬儀社がやりたがらない理由2:設営に手間がかかるから 自宅で葬儀をするためには、程度の差はあれど、自宅を葬儀式場として装飾しなければなりません。式場とする居室の片付けは遺族がやるとしても、家財道具の目隠しに幕を張り巡らせたり、祭壇を自宅へ持ち込んで組み立てたりといった手間がかかります。 また、大人数が集まる自宅葬の場合は、混雑しがちな玄関周りや受付周りに工夫が必要です。玄関が狭い場合は靴を置く棚を設けたり、似通った靴が多いため間違い防止に下足札を用意したりしなければなりません。雨の日は傘立て、冬場ならコートかけや冷えがちな受付のための暖房を設置するなど、配慮しなければならないことにはキリがありません。 なかには一般家庭に適した小さなサイズの備品を保有していない葬儀社もあります。そうしたところでは、「自宅葬は、例えやりたくてもできない」ということになってしまいます。 自宅葬を葬儀社がやりたがらない理由3:段取りが大変だから 自社式場での葬儀であれば、打ち合わせの時間や出棺時間などタイムスケジュールの組み立てをルーティーンで行うことができます。ところが自宅葬では、担当者の移動にかかる時間や、火葬場までの移動にかかる時間などを考慮してオリジナルのタイムスケジュールをつくらなければなりません。他にもイレギュラーな対応が多々あり、経験不足から自宅葬を断る葬儀社も少なくありません。 自宅葬を葬儀社がやりたがらない理由4:近隣に気を遣うから 自宅で葬儀を行うと、葬儀の日は自宅周辺で人の出入りが多くなり、車が頻繁に通ることになります。儀式の音や声が響いたり、線香の匂いがしたりなど、近隣はいつもと様子が違うことに戸惑うかもしれません。 ときには車の往来などで近隣とトラブルになることも。こうしたときは葬儀社が矢面に立って対応せざるを得なくなります。 自宅葬を葬儀社がやりたがらない理由5:遺体の衛生保全が大変だから 現代では火葬場が不足する都市部を中心に、亡くなった日から葬儀までの日にちが長くなっています。なかには一週間もかかることがあり、遺体をきれいな状態に保つための衛生保全ケアが欠かせません。 通夜、あるいは通夜の前から自社式場で遺体を預かることができるなら、空調の効いた場所で衛生管理ができます。遺体に何らかのトラブルが生じてもすぐにスタッフが駆けつけられます。 一方、自宅に遺体を長く置くと衛生面で不安があります。2~5日であればドライアイスで対応できますが、それ以上となると難しくなってきます。とくに夏場はエアコンをきつくせざるを得ず、同じ空間で暮らす遺族に体調面で悪影響があるかもしれません。 遺体をきれいに保つ湯灌(ゆかん)や特殊技術であるエンバーミングが必要になるかもしれず、そうなると自宅での葬儀といえども高額になってしまう恐れがあります。 自宅葬を葬儀社がやりたがらない理由6:自宅に社員を「派遣」する間、式場に人材が少なくなるから 自宅葬のため遺族の元に葬儀の担当者を「派遣」すれば、当然ながらその時間帯は自社式場に働き手が一人いなくなります。葬儀の担当者は、ひとつの家の葬儀だけを担当しているわけではありません。また、手が空いているときは他の葬儀のサブに回るなどいくらでも仕事があります。大事な働き手がいない時間帯が長く発生するため「自宅葬はできれば回避したい」と考える葬儀社があります。 【まとめ】自宅葬をやりたければ、自宅葬に慣れている葬儀社を探そう 自宅葬を葬儀社がやりたがらない理由、お分かりいただけたでしょうか。以上のように、葬儀社の事情はさまざまです。もし「自宅葬は、自社ではやっていません」といわれたら、自宅葬に慣れている葬儀社が地元にないか、探してみましょう。自宅葬専門会社なら確実です。
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地域の皆に愛された父を偲ぶ 葬想式ユーザーストーリー 岩澤さん
病気でお父様を亡くされた岩澤さん。故人の意向で葬儀は家族葬で行いました。しかし、生前お世話になった方々のために偲ぶ会をしたいと思い、葬想式を利用することにしました。 今回の利用者さま 父を亡くされた岩澤さん 岩澤さんプロフィール 関東圏にお住まいの岩澤さん。夫と二人の子供の四人で暮らしています。 故人さま 岩澤さんの父 植木隆典さん 2021年7月に亡くなった植木隆典さん。 生前は地域活動に励み、多くの方に慕われてしました。 葬想式を知ったきっかけ 故人の意向で家族葬に 葬想式を利用することになったきっかけを教えてください。 父が亡くなってから家族葬をしました。「まずは家族だけ(妻、子供、孫)でゆっくりと最期の時間を過ごしてほしい。人を呼んでお葬式やお通夜とかはしなくていい。急にお葬式に呼ばれたら、誰かの予定を変更させたりして申し訳ないし。他の人がもし偲ぶ会などをしたいと言ってくれたら、時間も経過して落ち着いてからやってもらえたら」と生前の父から聞いていました。 周囲の方はお葬式に参列したいと言ってくださったり、偲ぶ会を開きたいと言ってくださりました。 また、「どうしたらいいですか」とLINEで聞いてくださった方がいたり、自宅に弔問に来てくださる方もいました。 でもこのコロナ感染拡大時期に父のことで大勢が集まって集団感染したりしたら父も悲しむだろうなと。そうならないように、何か良い方法はないかなと考え探したら、葬想式を見つけました。 ネットで見つけた葬想式 葬想式はどこで知りましたか。 インターネットの検索で「コロナ禍 偲ぶ会 非対面」 とかで調べました。 検索結果の上の方に出てきたものは、とても料金が高かったり、zoom で同時間帯に集まり葬儀の配信を見るものや、香典をインターネット上で済ませることができるものでした。 私が求めているものではないなと思いました。 検索結果の下の方まで見たら葬想式が出てきました。葬想式は参列者の方にお金を出してもらわずにご参加いただけると知って、私が求めているものだなと思いました。 問い合わせにも答えてもらえて安心できた 利用前にお問合せしていただきましたよね はい。最初見た時、良さそうだなと思ったのですが、葬想式のサイトだけではまだ完全にはよくわからなかったので、資料請求させていただきました。 わからないところについて電話やメールで何度か問い合わせさせてもらって、素早いレスポンスをいただき、とても安心できました。 特に、機能についての質問や要望をしたときに、正直に「この機能はまだ開発中なので、もう少し待ってもらえたら使えます」などと詳しく教えていただき、とても良かったです。 葬想式をつかってみて 手紙やLINEを使って参列者を招待 参列者の方をどのように招待されましたか? 父と手紙や年賀状のやりとりをしていた方には、QRコードをハガキに印刷して送りました。 QRコードをハガキに印刷して招待 あとは、父のFacebookから知り合いを見つけて送ったり、LINEで送りました。 葬儀では知ることができなかった父の話 葬想式を使ってみていかがでしたか 参列者の方からたくさんエピソードが届いて、それを読めたのが良かったです。 きっと実際に対面してみんなで集まる偲ぶ会や葬式・通夜の場だと、喪主側の家族としてはゆっくりお話しできないですよね。 少し言葉は悪いですが、流れ作業というか。目の前の方と挨拶したら次の方がまた来て挨拶してみたいな感じですよね。お葬式では直接、父とのエピソードとか聞くとはできなかったと思います。 3日間という開式期間について 葬想式は3日間で写真やメッセージが見れなくなるようになってたと思うのですが、この3日間という長さはどうでしたか? 最初は確かに三日間で終わっちゃうのって思うところもありました。でも実際にやってみたらちょうどいい長さだなと思いました。 もし葬想式が一度開催したらずっと誰でも自由に見れるっていう状況でも私は多分みないと思います。今こうやって葬想式をやって半年近くたって観てたかなあと思うと、見ないと思いますね。 あと、集まった写真やメッセージをアルバムにしていただける葬想録があったので、それが手元にあればいいかなと思ってそれをお願いしました。 参列者の方からの反応について こんなコロナ禍でよくこういうのを見つけたね 参列者の方からの反応はいかがでしたか 「植木さんってこういうこともしてたんだ!」みたいなことを言ってました。 変な言い方かもしれませんが、楽しんでもらえたようなところもあって笑 そうだったのですね。ネガティブな反応とかはありましたか? ほとんどありませんでした。むしろ「こんなコロナ禍でよくこういうのを見つけたね」って言っていただいたり。 編集後記 NHKの取材にもお応えいただきました 岩澤さんは、葬想式のユーザーの代表としてNHKで取材を受けてくださりました。 岩澤さんの利用にあっての様々な気持ちや、参列者の方が涙を流しながら葬想式を利用していただいている様子などを知ることができ、本当にこのサービスを作って良かったと思いました。 本当に様々ご協力をいただきました。改めて、開式者の岩澤さんご家族と、参列者の方々に、この場をお借りして感謝申し上げます。ありがとうございます。 葬想式を利用いただいた後も続く交流 岩澤さんには葬想式のご利用前後でさまざまな調整をさせていただきました。また多くのインタビューにお応えしていただき、本当に感謝しかありません。 また、インタビュー時にはお子さんともたくさんお話をさせていただきました。 「じーじはいっぱいおもちゃ買ってくれた!」と元気いっぱいに教えてくれました。 後日お子さんからたくさんのお手紙もいただきました。本当にありがとうございます。 葬想式運営メンバーと岩澤さんご家族 私たちは、一人ひとりに合った葬想式をご提案させていただきます。ご不明点やご提案がありましたら、お気軽にお問合せください。
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自宅の葬儀は費用が安い?自宅葬と家族葬を比較して解説
自宅で葬儀をすることを、自宅葬といいます。自宅で葬儀をすれば、葬儀式場を借りる必要がないため費用は安くなると思われがちですが、一概にそうとはいえません。場合によっては、親族だけの家族葬を葬儀式場で行った方が、費用が安く抑えられます。自宅葬と家族葬の費用を比較して、どんなケースなら自宅葬が安いといえるのかを解説します。 自宅葬と家族葬の違い まずは自宅葬と家族葬の違いから解説します。自宅葬とは自宅で葬儀をすることであり、葬儀をする場所を表しています。家族葬は親族だけで葬儀を行うことを指し、葬儀の規模を表しています。よって、自宅葬と家族葬を、そのまま比較することはできません。 この記事では、自宅葬と家族葬の条件を揃えてきちんと比較するために、以下のような場合を想定して解説します。 ・家族葬:葬儀専用の式場で、親族中心の葬儀を行う場合 ・自宅葬:自宅で、親族中心の葬儀を行う場合 一昔前は、自宅葬であっても親族中心とせず多くの人が参列するケースがたくさんありました。しかし現代では、大人数の自宅葬は珍しくなっています。「気の置けない親族だけの葬儀であれば、自宅葬でも問題はないのでは?」という発想から自宅葬を検討する人が増えてきているため、そういった方々に向けて解説を行います。 自宅の葬儀は家族葬と比べて安い? 結論から言えば、自宅に楽々収まるだけの人数で葬儀を行うのであれば、自宅葬はあらゆる葬儀形式の中でもっとも安いといえます。式場の利用料金が無料になり、狭い自宅に無理矢理たくさんの人を呼ぶための設備もいらないからです。自宅で看取りを行い、そのまま自宅で葬儀となれば、病院などからの搬送代金も必要ありません。 一方で、自宅でも葬儀式場と同等のクオリティーで葬儀を行いたいと考えたなら、式場で行う家族葬よりも高くつく恐れがあります。自宅に大きな祭壇を飾ったり、家具等を目隠しするための幕を張ったりなどすると、備品の貸出料や装飾のための人件費が発生するためです。それらを計算すると、式場の利用料金を超えてしまうことがあります。 このように、条件によって費用は変わってきます。 自宅葬のほうが家族葬よりも安くなるケース 自宅葬の方が、式場での家族葬より安くなるのは、以下の条件が揃ったときです。 自宅に楽々収まるだけの少人数(10人以下など) 式場として使える部屋の大きさにもよりますが、2~3家族だけであれば楽に集まることができるでしょう。人数が多くなると、式場空間を広げるために廊下へじゅうたんを設置したり、玄関を広く使うために小さなテントが必要になったりなど、貸出備品が増えて費用がかさみます。自宅の葬儀で費用を安くしたい人は「よけいな出費がかからないだけの参列者数に抑える」と決めてしまうのがいいでしょう。 シンプルな装飾を望んでいる 棺のまわりをお花で囲み、イーゼルに遺影を飾るようなシンプルな祭壇であれば、祭壇料金も人件費も最低限で済みます。家族で手作りすればさらに安価になり、世界で一つだけの祭壇を作ることができます。 無宗教、あるいは仏教式で菩提寺の祭具を借り受けられる 自宅で葬儀を行う際、最も重要なのが「儀式に必要な祭具をどこから借り受けるか」です。葬儀式場には必ず備わっているはずの祭具が、自宅にはありません。 その点、無宗教でオリジナルの葬儀をつくるのであれば、祭具調達の心配はありません。なお、菩提寺があるなら自宅葬である旨を伝え、儀式に使用する仏具や本尊掛軸などを借り受けられないか相談しましょう。 神葬祭(神式での葬儀)では、儀式に使う三種の神器のほか、たくさんの供物を置くための祭壇が必要になります。葬儀社から祭壇を借り受けると高額になってしまうかもしれません。どうしても自宅でという場合は、事前に葬儀社や氏子となっている神社に相談するのがおすすめです。 キリスト教式の場合は、ほとんどが所属している教会での葬儀となります。 葬儀社の料金体系が良心的 葬儀社の料金体系は、式場利用を想定したパッケージ制になっているのが一般的です。祭壇、霊柩車、遺影、骨壺、位牌、人件費などの費用項目を個別に立てず、一式いくらといった料金設定なので、「祭壇は利用しない」「式場は利用しない」といっても、思ったより安くはならないかもしれません。 また、式場ではなく自宅で葬儀を行うため、そのぶん人件費を上乗せされる可能性もあります。普段は式場にいる葬儀担当者を自宅へ派遣するのですから、出張料が発生するのは仕方がないかもしれません。 このように、人数の多寡に限らず、葬儀社によっては自宅葬をするほうが割高になるケースがあります。見積もりをとり、家族葬の場合と比べてみるのが重要です。また、自宅での葬儀に抵抗がない葬儀社を探してみましょう。 自宅の葬儀の費用例 無宗教ではない場合、このほかに宗教者への謝礼(お布施など)がかかります。 家族葬の費用例 参列者10名、無宗教葬、シンプル装飾と仮定すると、費用例は以下の通りです。 無宗教ではない場合、このほかに宗教者への謝礼(お布施など)がかかります。 以上のように、パッケージ方式になっているため安価な印象を受けますが、パッケージに含まれていないドライアイスの追加料金が発生したり、パッケージに含まれている会葬礼状の数が多すぎたりなど、パッケージならではのデメリットもあります。 また、家族葬用の式場は30名から50名程度の利用を想定していることが多いため、10人の会葬では「空間が広すぎる」と感じるかもしれません。 自宅葬を選んだときの注意点 自宅葬の方が安くなる条件をクリアしていると感じたら、次に注意点を確認しておきましょう。以下の3つに気をつけてください。 棺の動線 自宅で葬儀をするということは、自宅に棺が出入りするということです。玄関口から式場となる部屋まで、棺がじゅうぶん移動できるかを確認しておきましょう。葬儀社の担当者と一緒に確認するのが理想的です。 エレベーターがある場合は、ストレッチャーや棺が入る奥行きがあるか、また奥行きを広げる機能を有しているかを確認します(急な病人などが出たときのため、奥行きを広げてストレッチャーを入れられるエレベーターがあります)。 ご近所への挨拶 自宅葬の日は、自宅まわりの人の流れが普段とは変わります。また棺も出入りします。自宅葬の前後に、近隣へのご挨拶は必須です。集合住宅や賃貸の場合は、そもそも自宅葬ができるのかどうか契約書や管理規約を確認し、オーナーや管理組合にも相談しましょう。 駐車場の確保 移動に車が必要な際は、参列家族分の駐車場を確保しましょう。近隣に「日中、駐車場をお借りできないか」と相談してみたり、近くに駐車場を借りられるところがないか葬儀社員に相談してみたりするのがいいでしょう。 もし必要台数分を確保できない場合は、コインパーキングを利用してもらったり、タクシーを手配するなど、事前に案内が必要です。 まとめ 以上、自宅の葬儀の費用について、家族葬と比較して解説しました。ごく少人数でのささやかな葬儀であれば、式場を利用するよりも自宅で葬儀をする方が、費用を低く抑えられます。ただし、葬儀社の方針、考え方によって、式場利用よりも金額が高くなってしまうことがあるでしょう。 自宅で葬儀をして費用を抑えたいと考えたら、早めに複数の葬儀社へ相談に行くのがおすすめです。そして、故人が住み慣れた自宅での葬儀を応援してくれる葬儀社を探しましょう。
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子供に死を教えるには?死の説明・向き合い方についての思索
幼い子供にとっての死とは、一体どういう事象なのでしょう? おもちゃが壊れてしまうことやアリを踏み潰してしまうことと同じでしょうか。 死は、いつも一緒に遊んでいるペットや、優しい祖父母、大好きな親や、友達、そして自分にも、必ず訪れるものです。 生まれてはじめて身近な人の死に直面した子供は、その人死をどうやって理解し、受け入れていけばいいのでしょうか。 死は、宗教観やその人の死生観によって違いのある、大人にとっても難しい概念です。それを幼い子供に理解させることは難しいでしょう。 ですが、いつか訪れる大切な人の死でお子さんの心が壊れすぎないように。 大切な人の死を忘れることなく自身の日常を過ごしていけるように。 死に関わる言葉で誰かを傷つけてしまわないように。 幼少期に何らかの形で死に触れることは、お子さんの人生観を育む大切な経験となるはずです。 お子さんの大切な人に死が訪れた時は お子さんにとって大切な人が亡くなった時、お子さんの年齢や性格によっては、お子さんが遺族であったとしても通夜やお葬式に参列させることは必ずしも最善であるとは限りません。 死の意味もわからないのに、大人が大勢悲しんでいるお葬式の場に連れていくことは、お子さんのお別れの気持ちより恐怖が先立ってしまった結果、ただお子さんに怖い思いをさせてしまうただけに終わるってしまう可能性も十分にあります。 もしご両親の意向でお子さんを参列させたい場合でも、お子さんに参列の意思があるのか確認することは大切です。もし渋るようでしたら、無理に参列させるのは控えましょう。 お子さんが参列を希望した場合でも、お葬式がどんな場所であるか、どうしてみんなが悲しんでいるかや、怖い場所ではなくお別れの場所だということ、悲しくなったら泣いてもいいということなど、事前に説明してあげるとよいでしょう。 お子さんによっては大人が悲しんでいるのを見て、不安から泣き出してしまったり、注意を引いて笑わせようとしたりする子もいます。もしお子さんが参列にそぐわない行動をとってしまっても、無理に泣き止ませたり静かにさせたりせずに、一度退席しお子さんが安心するまで待ってあげてください。  お葬式参列後しばらくしてからでも、お子さんが急に落ち込んでしまったり、夜眠るのを怖がったり、お肉などの食事を摂らなくなったりすることはよくあります。親御さんでしっかりケアしてあげるようにし、場合によっては専門家に相談してもいいですね。 死を教えるのに役立つ絵本 死は、未来のある子供には、まったく関係ないように思えます。 しかし、現在においても妊娠初期の流産確率は8~15%です。今生きている人はみんな、産まれる前にその確率を踏まなかっただけにすぎません。これから大きくなるお子さんも私たちも、人生最初の死線をくぐり抜け、生きているのです。 そうして産まれたお子さんの誕生を祝福する気持ちには死を回避したことへの安堵も含まれているのではないでしょうか。 既にくぐり抜けた死の可能性をきっかけに、お子さんと死について話してみてはいかがでしょうか。 「命あるものにはいつか死が訪れること」「死はとても悲しいこと」「誰かの命に死が訪れても、他の命は続いていくこと」など、大人にとっては当たり前のことを子供にもわかる言葉で伝えてあげることが、お子さんが自分のことをかけがえのない存在だと知るきっかけになるといいですね。 その他、親御さんが大切に想っていた故人とのあたたかい思い出や、親御さんが故人の死をどうやって受け入れていったかなどを聞かせてあげたり、死をテーマにした絵本を読み聞かせてあげたりするのも良いでしょう。 悲しい死をまだ幼い子供に教えることに抵抗がある方もいらっしゃるかもしれませんが、死を悲しむのは、自分以外の人を大切に想うことの表れであり、お子さんが自分以外の人を想う気持ちも大切にできる大人に育つために必要な知識のひとつです。 どんな年齢のお子さんにもおすすめの絵本として、『うさこちゃんのだいすきなおばあちゃん』があります。うさこちゃんがだいすきなおばあちゃんを亡くし、悲しみの中でおばあちゃんに感謝とお別れを述べ、お葬式でのお別れの後も毎日おばあちゃんのお墓に花を供えることで、うさこちゃんの日常におばあちゃんの死を受け入れていくというストーリーの絵本です。 「大切な人の死」「悲しみ」「誰かの死の後も生きていくこと」を優しく描いている内容なので、大切な人の死に直面してしまい、落ち込んでいるお子さんにもおすすめの一冊です。 まとめ  みなさんは子供時代に大切な人を亡くしたことはありますか?その時のことを覚えているでしょうか。その人との思い出は覚えていますか。  もしなにも覚えていなくても、その人のことやその人の思い出は、人伝で聞いたり写真を見たりして、「もう覚えていないけど大切な人」として胸の内にいらっしゃる方も多いのではないでしょうか。  お子さんがいつか大人になった時、「覚えていようが覚えていまいが、その人のことをどれだけ大切に想うことができるか」を考えた時に、子供の頃から死と正しい距離感で向き合うことは重要です。  寿命通りにいくと、親は子供より早く死にます。お子さんが死と正しい距離感で向き合う為のサポートをすることは、子供より早く死ぬことしかできない親の勤めであると言えるのではないでしょうか。  大切なお子さんが大人になっても、大切な人の死を悲しみ受け入れられるように、親子にとっての「死との正しい距離感」を測ってみる機会があってもいいと思いますよ。
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自宅葬は弔問してもいい?弔問OKとNGの場合、それぞれの対応方法
コロナウイルスの影響で自宅での葬儀を行う方も増えています。 そんな中で、自宅葬の場合は弔問していいのか疑問に思う方もいらっしゃるでしょう。 今回は自宅葬の際、弔問はしてもいいのか、また弔問可能の場合のマナーについてご紹介します。 自宅葬は弔問してもいい? 一般的には、自宅葬のお通夜や葬儀の弔問は、招待されていない限り遠慮するのがマナーとされています。 ですが、自宅葬は新しい形式の葬式なため、馴染みがなく、マナーや形式を知らない方も多くいらっしゃるでしょう。 そのため、自宅葬を行う側もしっかりと弔問辞退を弔問者に伝える必要があります。 弔問者が迷わないように、辞退をする場合は、なるべく明確に伝えることが大切です。 自宅葬で弔問OKの場合、弔問のマナー 自宅葬では、遺族の方から明確に弔問のお願いがあった場合のみ弔問するのが良いでしょう。 弔問のお願いは、電話や口頭でされる場合が多いです。 弔問のマナー 自宅に弔問する際のマナーは、あまり長居をしないことです。四十九日までの時期は遺族も何かと忙しいだけではなく、まだ精神的にも落ち着いていません。 そのためお線香を上げた後、思い出話に花咲くこともありますが、話は数分で短めに切り上げることをおすすめします。 服装、持ち物 服装は葬儀当日であれば喪服、持ち物はお香典を準備しましょう。 1、遺族宅へ着いたら玄関先で挨拶をします。 仏間への案内に従い、靴は下駄箱側にかかとを付けるようにして揃えて上がりましょう。 和式の家であれば、畳間へ上がる時などに敷居(ヘリ)は踏んではいけません。数珠を持参している場合には左手に引っ掛けて歩きます。 2、お線香を上げる 葬儀と自宅へ弔問する際のマナーで、違うことが多い点がお線香です。葬儀ではお焼香が多いのですが、自宅ではお線香をあげるケースが増えてきますので、注意して確認しておくと安心です。 座布団は本来、お坊さんが供養の際に座る席なので、座布団の手前に座ったら右側にずらしてから、お仏壇へ進み、お線香を上げます。 数珠は左手に掛けお線香は右手で持ったら、ろうそくから火を付けます。 ろうそくの火が付いていない場合は、ろうそくの火を付け、ろうそくからお線香に火を移してください。直接、ライターなどから火を付けるのはマナー違反ですので避けましょう。 お線香に火を付けたら息を吹きかけることはせず、空いている左手で仰ぐか真下にさっと引いて、お線香の火を消します。 3、お線香を上げたあと お線香を上げたら正座のまま両手で握りこぶしを作って地面に置き、近くで待っている遺族の方を向いて、お辞儀をした後にお悔みの言葉、「この度はご愁傷様です。」などをお伝えします。 そしてお悔みの言葉をお伝えしながら、持参したお香典や手土産(お供え物)をお渡ししてください。 自宅葬で弔問NGの場合の対処法 弔問がNGの場合 弔問がNGの場合は、ご遺族の意向を尊重し、お悔やみの手紙で弔意をお伝えすると良いでしょう。 自宅葬のため弔問は辞退されているだけなので、手紙を送ることは失礼にあたりません。 まず故人との関係を述べて、遺族への弔意を表しましょう。また、故人との思い出や感謝の気持ちを伝えることで、ご遺族も喜ばれるでしょう。 自宅葬で後日弔問する場合 自宅葬でも葬儀の3日後~49日まででしたら、遺族や親族が落ち着いたタイミングをみて弔問することは可能です。 ただし、弔問する前の事前確認や服装に関するマナーがいくつかありますので注意しましょう。 後日弔問可能かの確認 まずはご遺族に対して、葬儀後に弔問して良いかきちんと確認をしましょう。 ご遺族は故人が亡くなった悲しみもあり、葬儀を行う精神的負担も大きいです。 また、葬儀後の片付けなどでバタバタしていることがほとんどですので、ご遺族に確認をとらずに、いきなり訪問することは避けましょう。 必ず事前に弔問して良いか、電話で確認をしましょう。 後日弔問の際の服装 葬儀後は、今までのように日常に戻ろうとしているご遺族が多くいらっしゃいます。 喪服は、故人が亡くなってしまったことを連想させてしまいますので、葬儀後に弔問するときは、喪服を着用しないようにしましょう。 弔問時の服装は、あまり派手すぎない平服でかまいません。ただし、派手なアクセサリー等は控えましょう。 弔問時のマナー 自宅葬では、香典返しの負担をなくすために弔問者からの香典をお断りしていることが多いです。 そのため、後日の弔問時にも香典を持っていくことは避けた方がいいでしょう。 香典以外の弔意の表し方としては、供物や供花を持っていくことが一般的です。 あまりにも高価なものや大きいものは、香典と同じくお返しの準備が必要になってしまうので、故人が好きだった食べ物や飲み物、あまり大きすぎない供花が良いでしょう。 まとめ 今回は、自宅葬の際、弔問はしてもいいのか、また弔問可能の場合のマナーについてご紹介しました。 自宅葬は、故人やご遺族の意向が内容を決めて執り行われていくことが多く、参列者としてはその意思を尊重することが大事になってきます。 自宅葬における正しいマナーや形式を理解し、もしもの時にこの記事が役立てば幸いです。
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【コロナ新時代】通夜の食事はある?辞退すべき?参列マナーを解説
一般的に通夜が行われた後には、会食を行いますが、最近は感染症拡大の影響により、その形も変わりつつあります。 もしも通夜に参列する機会があった時、大勢で食事をすることは控えたいと考える方も多いと思われます。しかし「食事を辞退しても良いのだろうか?」「誘われた時の対応として、どのようなマナーがあるのだろうか?」と、疑問に思うこともありますよね。 今回は通夜の食事について、最近の事情も踏まえながら解説していきます。 通夜の食事(通夜振る舞い)の意味 通夜の食事は「通夜振る舞い」と言います。通夜に参列してくださった方を、別室に案内しもてなす儀式で、弔問のお礼と共に、故人との思い出などを語り合う場、とされています。 このように、通夜振る舞いは、単なる食事会ではなく、「弔問客に対する感謝」と「故人を偲ぶ」という意味があることがわかります。 似たような儀式として「精進落とし」があります。もともとは、親族が亡くなってから四十九日の間は、肉や魚ではなく植物性である野菜や豆類などの、精進料理を食べるようにし、忌明けに通常の食事に戻す、という意味で使われていました。現代では、このような意味は薄れ、初七日の法要の後の食事を指すようです。 「通夜振る舞い」は通夜に参列してくださった方と、故人との思い出を語る場であり、「精進落とし」は火葬に参列した、主に親族のみで行うものとされています。 通夜の食事はある?最近の事情 最近は、新型コロナウイルスの感染症拡大により、3密を避けるために葬儀自体の形も変わってきています。特に、政府の方針や自治体等からの会食自粛の要請に伴い、通夜振る舞いを行わない、というケースが増えてきています。 その代わりとして、通夜に参加してくださった方に自宅で召し上がってもらえるよう、グルメ返礼品を持ち帰ってもらったり、カタログギフトを渡す遺族も多くなっているようです。 通夜の食事に誘われたときの一般的なマナー このように、最近は通夜振る舞いを行わないことも多いですが、今後状況が落ち着き、参加できるようになった時のために、一般的なマナーについてもご説明しておきます。 通夜は、弔問客の人数を予想することが難しいため、一般的には大皿の料理が用意されていますが、料理には、一口だけでも箸をつけることがマナーです。箸をつけることで、故人への供養となります。 また、故人との思い出を中心に語るようにし、故人と関係がない話をすることは控えることも大切です。あくまでも故人を偲ぶ場であり、遺族の方は深い悲しみの中にいるため、大声で話したり笑ったりせず、会話をするようにしましょう。会話の際に、忌み言葉を使用したり、臨終の時の様子や、亡くなった原因などを聞くことも失礼にあたります。忌み言葉とは、葬儀などの場において、遺族への配慮のために、使用を控えるべき言葉のことを言います。例えば、不幸が続くことを連想させる「追って」「引き続き」や、不幸が重なることを連想させる「重ね重ね」「いよいよ」などの重ね言葉、生死を直接的に表現するような「急死」「生きていた頃」などの言葉が挙げられます。これらの言葉は使用しないよう注意しましょう。 通夜振る舞いは、通常1時間程度でお開きになることが多いです。長居はせず、故人や遺族と親しい関係でない場合は、30分程度で「お先に失礼します」などと声をかけ、退席しましょう。 通夜の食事を辞退せざるを得ないときの断り方 通夜振る舞いは、基本的に参加するのがマナーです。強制ではありませんが、故人を偲ぶ、という意味でも、声をかけられたら応じるようにしましょう。 しかし、やむを得ない時には辞退しても構いません。その場合は、遺族や通夜振る舞いを仕切っている方に、辞退することを伝えます。事前に伝えておくと、より丁寧な対応となります。ただし、その後も重ねてお願いされた場合には、献杯をし、一口でも箸をつけてから退席するようにしましょう。 まとめ 今回は、コロナ禍の「通夜振る舞い」についてご紹介しました。感染対策のために、会食形式ではなく、食事を持ち帰るケースが増えており、皆で食事をしながら故人を偲ぶ場がなくなってきていますが、形式にとらわれず「故人を想う」気持ちが大切です。 この状況が落ち着き、会食ができるようになった時にも、安心して参加できるよう、マナーについてもしっかり理解しておきましょう。
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故人の友人に訃報連絡を送るときのタイミング、手段、文例を解説
親が亡くなったら、喪主は訃報の連絡をする必要があります。しかし、親の友人を全て把握できてる人はなかなかいないですし、どのくらい親しかったかも全て分かるわけでもないと思います。そんな時、誰に連絡する必要があって、誰には連絡しなくてもよいのか判断に迷うところです。そこで今回は、親が亡くなった際に、故人の友人への連絡方法や段取りについて見ていきます。 故人の友人に訃報連絡は送るべき?送るべき人、送らなくてもいい人 まず困るのは、どんな人に訃報連絡を送るべきか、だと思います。特に親しくしていた人や喪主自身も会ったことがある人については迷わず送った方がよいでしょう。趣味で繋がっている友人や、学生時代の同級生、年賀状でやりとりをしている人に送るとよいでしょう。 故人の友人に訃報連絡を送るタイミング 続いて、訃報連絡を送るタイミングについてです。特に親しくしていた人には、なるべく早く知らせましょう。通夜や葬儀の細かい日程が決まっていなくても連絡しましょう。ただし、一般的には親族より後の方が良いと思います。それ以外の人には、通夜や葬儀の日程、場所、葬儀の方式(仏式、神式、キリスト教式など)が決まった段階での連絡をおすすめします。 友人で遠方に住んでいる方がいる場合には、移動や宿泊の手配もあるので、早めに知らせましょう。 故人の友人に訃報連絡を送る手段 訃報連絡は迅速かつ確実に伝える必要があるので、電話が適しているでしょう。ただし、友人が多い場合、喪主や遺族がすべての友人に連絡するのは大変です。可能であれば、友人のなかで連絡先をたくさん知っていそうな方に、他の人への連絡を頼むのも1つの方法です。 メールという手段もあります。一斉送信ができるという点では便利ですが、あまり快く思わない方もいらっしゃるので、多分に配慮が必要です。また、人によってはメールを見ていないこともあるので、メールを送った後、電話でも伝えると親切です。 そして、連絡先がわからない人や、把握できない範囲の友人へは、地方新聞のお悔やみ欄に載せて伝わるようにしましょう。ただ、お悔やみ欄に訃報を掲載すると、参列者数を事前に把握するのが難しくなります。香典返しを葬儀当日に渡す「即日返し」を選択する場合には、返品できる品物を香典返しに選んだ上で多めに用意するのが大事です。お悔やみ欄には、「葬儀は家族葬にて済ませました」と事後報告を掲載することも可能です。 故人の友人に訃報連絡を送るときの文例 訃報連絡は基本的に電話ですので、ここでは、電話で伝えるときに役立つ例文をご紹介します。 例 「突然のお電話申し訳ありません。〇〇の息子長男の□□です。以前より入院していた父(母)の〇〇が、△月△日に逝去しましたことをご通知申し上げます。生前はとても親しくさせていただいたと聞いておりまして、心から感謝申し上げます。通夜は◇◇斎場で、△月△日△時から行います。葬儀・告別式は△月△日△時からです。喪主は私□□が務めます。○○式(宗教形式)で行う予定です。連絡先は私の携帯へお願いいたします。電話番号は090-××××-××××です。」 以上のような感じでお伝えすれば良いと思います。 注意点としては 通常の挨拶は省き、本題に入りましょう 自分と故人の関係を伝えます 故人の名前と死亡日時、生前のお礼を伝えます 通夜・葬儀などの日程、場所、葬儀の形式を説明します 葬儀社名も併せて伝えておくと、友人の方が供花をどこへ依頼すればよいかが分かり、親切と言えるでしょう。 また、葬儀が家族葬である場合には、以下のように伝えることをおすすめします。 例 「父(母)は、生前より家族葬を望んでおりましたので、葬儀は家族だけで行います。勝手を申しますが、よろしくお願いいたします。」 供花や香典を辞退したい場合には、その旨も忘れずに言い添えます。 以上のポイントを押さえ、いきなり電話すると言い忘れることもあるかもしれないので、メモなどをしてから電話をしましょう。 まとめ いかがでしたでしょうか。今回は、故人の友人に訃報連絡を送るときのタイミングや手段、文例を解説してきました。自分自身の友人ならともかく、故人の友人の個人名や連絡先を普段から意識している人はあまりいないでしょう。時間も限られていると思いますので、調べられる範囲で調べて連絡し、あとはお悔やみ欄でお知らせするのが良いのではないでしょうか。
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